間違いだらけのネットワーク作り(392)2005/07/23
「広域イーサネットのこれから」

今週、所要があり久しぶりに本郷へ出かけました。 帰りに学生時代の4年間を過ごした本郷5丁目の下宿を10数年ぶりに訪ねました。  下宿はまだあるんだろうか、主であるおばさんやおじさんは元気だろうか、と思いつつ行ってみました。 下宿はちょうど30年前、私が大学に入学した時のままありました。 木造2階建て、30部屋の細長い建物。 玄関は昔どおり、開けっ放し。 10数年前との違いは下駄箱が新調されていたくらい。 下宿者への郵便を入れる状差しは30年前と同じものが、同じ位置にありました。

おばさんが在宅でしたが、まったく元気でうれしくなりました。 おじさん、住み込みのお手伝いさんは不在でしたが、二人とも元気だとのこと。 お手伝いさんも、30年前の人がまだ勤めているのです。 当時、36歳、今、66歳。 ちなみにおばさん、81歳、おじさんは85歳になったとのこと。 私はお土産にお菓子と新著を渡したのですが、おばさんからはもっとビックリするものを貰いました。 7月19日付けの東京新聞夕刊です。 見れば、おばさんが大きな写真入りで紹介されています。 記事を読むと、朝夕二食付きの下宿は都内に20軒、本郷ではここ暁秀館(下宿の名前)しかないとのこと。 半世紀にわたって学生の世話をしてきたことが、おおげさに言えば世間に認められて新聞に載ったということでしょう。 おばさん、うれしそうにしていました。 記事はさっそくスキャナーで読み取り、下宿仲間だった友人たちにメールで送りました。 まあ、見てください。

平成17年7月19日東京新聞夕刊「にんげん賛歌」
 

「広域イーサネットのこれから」

広域イーサネットも、IP−VPNも曲がり角に来ていますね。 NET&COM2005でも話したとおり、このままでは専用線は消滅するでしょう。 消滅しないために、あるいは消滅までの何年かの間でも、広域イーサネットやIP−VPNを存在価値のあるものにするにはどうすればいいでしょう。

IP−VPNなんて、今やBフレッツやフレッツADSLを束ねるのが存在意義じゃないか、と思うような使い方が増えています。 つまらないことですね。 キャリアの多くは専用線といえば、デフォルトIP−VPNで提案するところが多いようです。 デフォルト広域イーサネットはパワードコムだけじゃないでしょうか? 事実上、それしかないから。

2000年以来、「ルータレスネットワーク」を標榜して、広域イーサネット応援団をやってきた私ですが、ルータレスはIP−VPNでも当たり前になりましたね。 アクセス回線のインタフェースにEthernetが使用されることが多くなったので、IP−VPNでも安価なレイヤ3スイッチがルータ代わりに使われるようになりました。 これはいいことです。 

さて、広域イーサネットのこれからはどうあるべきなのでしょう? どうあれば、Bフレッツがいかに流行ろうが存在価値を発揮できるのでしょう。 これはユーザの立場である私が考えることではなく、キャリアが考えることですが、大規模ネットワークの検討をしようとするとキャリアさんを巻き込んで「こんなふうになりませんか」と働きかけないとラチが空かないと感じています。 

広域イーサネットの特徴は「安くて、速くて、簡単」でした。 Ethernetインタフェースのみで機器、広帯域回線が安価。 網内遅延が少なく、VoIPに適する。 ルーティングプロトコルにIP−VPNのような制約がなく、設計が自由。 これらの特徴を活かしつつ、フレッツ時代(?)でも専用線としての価値を発揮できるアイデアを出していかなきゃな、と考えています。
 

ホームページへ