間違いだらけのネットワーク作り(390)2005/07/09
「ThinClientとネットワーク」

CSK代表取締役副会長の有賀さんが一橋大学で行った講義、「18〜22歳のハローワークITサービス産業2005年版」のスライドを読む機会がありました。 有賀さんは20年来の研究会メンバーで、何回か講演をしていただいています。 この講義、スライドを見ただけでも面白いので、実際に講義を聴いたらもっと楽しいでしょう。 社会でITがどんな役割を果たし、そこでどんな人材が求められているか、その産業構造はどうなっているか、というのがテーマです。  その中でIT業界の職種を紹介しているスライドが何枚かあるのですが、その中からコンサルタントのスライドを引用します。

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コンサルタント、

その呼称の響きだけで学生達をとりこにする職業。 本来は辞書での説明もあるとおり「相談相手」であり、指導・助言する専門家。 しかし、最近では相談相手にもなりえず、専門家でもない素人にその呼称を与えてしまうために顧客のコンサルタントに対するイメージは低下傾向にある。

人に助言を与える職業は簡単に勤まるわけがない。 論理的に物事が考えられると言う事はもとより、誰よりも熱心に常に学ぶ姿勢を持っている人、そんなあなたなら大丈夫かも知れない。 なお、学ぶ姿勢とは、与えられた問題を解決する事だけを得意としてきた、”がり勉君”を指すのではないので注意。 世の中には得てして何が問題なのかが分からない事が多い。 学校の先生は解ける問題だけを出している事を知るべきだろう。
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面白いですね。 まあ、面白いと思わない人もいるでしょうが。 私は面白いと感じると同時に、うん、常に学ぶ姿勢は大事だ、と単純に共感してしまいます。 このスライドを読んで面白くも何ともないという方は、自分のエネルギーの低下を心配した方がいいかも知れません。
 

「ThinClientとネットワーク」

セキュリティーとの関連で、最近シンクライアントが話題になることが増えました。 10年近く前にネットワーク・コンピュータというのが話題になりましたが、根付きませんでした。 ここに来て、個人情報保護はじめ情報漏洩を根本から防ぐにはクライアントPCにアプリケーションも情報も持たせないのがいい、ということでシンクライアントが再び脚光を浴び、導入する企業も出てきています。

これはネットワークにとっても、面白いテーマです。 シンクライアントの基本はアプリケーションもデータもサーバに集約し、クライアントには画面表示しかさせない、というものです。 その方式や製品は複数ありますが、シンクライアントを実現する方式・製品はネットワークとともにアプリケーションにとってはインフラになります。  シンクライアントの方式・製品をどう選択し、ネットワークはどう設計すべきか、というのは企業ネットワーク設計の新しいテーマです。

方式や設計を評価する観点としてはサーバ、ネットワーク、ソフトウェア等トータルのコスト、セキュリティの高さ、拡張性、運用管理の容易さ、などが考えられます。 しかし、メインとなる検討テーマは、サーバというコンピュータ資源と帯域幅などのネットワーク資源をどうバランスして利用するのが最もコストパフォーマンスがいいか、ということだと思います。 

PCはふんだんなCPU能力と安価で大容量なディスクを手に入れているのですが、これを使わせないシンクライアントが注目されるのはこれまでのPCの歴史を否定する面もあります。 どんなインフラを作るのが最適か、しばらく面白い”学び”のテーマになるのではないでしょうか。
 

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