間違いだらけのネットワーク作り(378)2005/04/16
記事評「東京ガスがIP電話導入を完了」(ITPRO)

先週土曜日の京都研究会は絶好の花見日和の好天にめぐまれ、京都駅に着くと観光客であふれていました。 しかし、研究会のメンバーは花見もせず駅から3分のビルにある会議室にこもり、1時から5時すぎまで、まじめに研究会をしました。 ふつうの人から見たら、天気がいいのにもったいない、と思われるでしょう。 36人が参加予定でしたが、当日の欠席はたったの1名でした。 東京など遠くから参加する人が半数いるのに、この出席率の高さは驚異的です。 例年1割から2割の人が当日欠席するので、今年は6、7人は来ないだろうと予想していたので驚きました。 

夜は京都駅近くの町屋を改造した和風レストランで打ち上げをし、二次会をいつもの祇園の店で行いました。 若い人がお酒をのみつつ色んな質問をしてくたのですが、その真剣さには感心しました。 中には日経バイトの私のコラムを読んでいる人もいて、嬉しくなりました。

翌日は3人で花見。 今年は平野神社と御所を見ました。 平野神社には平安時代そのままの服装をした巫女さんが二人おり、あんまりかわいいので一緒に写真を撮って貰いました。 こういう変わらないものを見ると、また嬉しくなります。 京都がいいのは衣食住すべてにわたって街中に変わらないものがあることです。  変化の激しい業界に身をおいている人はたまに京都に出かけて変わらないものに触れるのもいいのではないでしょうか。


 

東京ガスがIP電話導入を完了

東京ガスさんが日経コンピュータの取材に応じ、IP電話導入完了のニュースが4月11日にITPROに掲載されました。 15日には日経コミュニケーションが書いています。 日経コンピュータの記事はIP−Phone化とGW方式とを併用して全電話機2万数千台がIPセントレックス制御のもとに動いていることが明確ですが、日経コミュニケーションの記事はIP−Phone化が3100台であることを強調しているのが面白いですね。 経済効果が回線だけのような書き方ですが、高価なルータをなくしレイヤ3スイッチに置き換えたことや、IPセントレックスとPBXの設備コストの差に触れられてないのは残念です。 一般論として、PBXのリース料+保守料を100とすると、IPセントレックスの利用料は50以下になります。

東京ガスがIP電話導入を完了(4月11日日経コンピュータ)

東京ガスのIP電話プロジェクト,14拠点に3100台導入で第1弾終了(4月15日日経コミュニケーション)

今後は新設拠点と、PBXが老朽化した拠点に順次IP−Phoneを導入される方針です。 

新しいPBXは残置するという方針の変更はあったものの、IP−PhoneとSIP−GWで全電話機をIPセントレックスで制御し、番号ポータビリティを行い、外線・内線ともイントラネット経由で利用するという、本来のIPセントレックスを実現しました。 企画から設計・構築とこのプロジェクトに携わってきた者として、東京ガス様が導入を完了した事実を公表してくれたことに感謝しています。  それは公表に値する経済効果や品質レベルが得られたことを認めていただいたことを意味するからです。

IP電話の導入をニュースにした企業は2003年から2004年始めまでかなりありました。 しかし、その実施結果を公表している企業は東京ガス様以外にありません。 注目を集めたプロジェクトはその結果をフィードバックすることが、公的な貢献になるのではないでしょうか。 

私自身はこれまでの経験を踏まえ、次のステップに進みたいと思います。 次のステップへの勉強の場の一つとして京都研究会も行ったのですが、その内容は来週ご紹介したいと思います。 ネットワークの仕事の種がつきることはありません。 ここでは、変化することが価値です。
 

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