間違いだらけのネットワーク作り(373)2005/03/12
「PBX本体のみ更新、という罠(わな)」

今週は2ヶ月ぶりに博多に出張しました。 ゆきつけの中州川端の店で食事をしようとしたのですが、移転工事中ということで休んでいました。 がっかりしたのは移転とともに店が5倍以上大きくなること。 今までの店はこじんまりした二階家で、1階がカウンターと小座敷で10人程度、2階が座敷ニ間で10数人程度の静かな店でした。 接客もていねいで、五島列島で取れる新鮮な魚の刺身が絶品でした。 新しい店は120人ほどの規模になるとのこと。  オーナーは思い切ったことをしたものです。 これだけ大きくなると落ち着いた静けさや、お客の顔を覚えた上でのゆきとどいた接客というのは期待薄です。 また、いい店を探さなきゃいけません。

4月9日の京都研究会の会場が決まりました。 京都組の親分であるTさんの骨折りで、エフビットコミュニケーションズ(株)さんの会議室を借りられることになりました。 JR京都駅八条口から徒歩3分で、分かりやすいところだそうです。 会場のスペースの関係で、定員は30人です。 すでに10人以上申込みが来ています。 例年30人前後なのですが、参加される方は早めに申し込んでください。

第6回京都研究会(第24回情報化研究会)のお知らせ


 

「PBX本体のみ更新、という罠(わな)」

2月、3月でたくさんの新規のお客様と会話する機会がありました。 その中で、IP電話の導入に関していくつかの「誤解」や「罠(わな)」があるな、ということが分かりました。 これらの誤解を解き、お客様がワナにかからないようにしないとIP電話の導入はおぼつきません。 そこで、今週から何回かにわたって、「誤解とワナを解くシリーズ」というのをやりたいと思います。 あらためて思うのはお客様との会話が一番の勉強の場だということです。 こちらが当然と考えていることでも、ベンダーやキャリアからお客様に提案されている内容はそれとかけ離れている、ということです。

最悪のワナだと思ったのが「PBX更新」というワナです。 PBXが導入後10年を超え、更改せねばならない。 既存のPBXベンダーは「PBX本体だけ更新しましょう。 電話機は今のものが使えます。」と提案します。 対してIP電話を提案する側は私のようにサーバレス、ボックスレスなIPセントレックスやVoIPサーバを社内に置くIP電話を提案するわけですが、いずれにしても電話機はIP−Phoneに更新せねばなりません。 「目先だけを考えると」電話機を更新しないですむ、レガシーなPBXが有利です。

ワナはこの後です。 電話機だって10数年使うとどんどん故障します。 「故障が増えたから電話機を更新しましょう」と、PBXベンダーは2年もしないうちにほとんど全部の電話機を更新してしまうのです。 IP電話を導入するか、PBX本体のみ更新するか、というコンペはコンペになっていないのです。 ユーザ企業は目先の更新費用ではなく、3年間あるいは5年間で発生する電話機の更新費用まで含めてIP電話導入と「PBX本体のみ更新」のコスト比較をしないと大きな判断ミスをすることになります。

PBXと多機能電話機は同じメーカーでないとつながりませんから、「PBX本体のみ更新」、「後からどんどん電話機更新」というやり方を取っていれば、未来永劫、既存のPBXベンダーはユーザを縛ることが出来ます。 うまいやり方があったものです。

こんな単純なワナにかかって欲しくないですね。 

次回は「自営IPセントレックスでも050番号が無線端末で使える」というワナを取り上げます。 今後のシリーズ予定は「IP電話機は高い、という誤解」、「IP電話を導入するとLANの更新費用が高い、という誤解」など、です。 など、というのはお客様と会話をすればするほどネタが出てくるので、まだ増えるという意味です。
 

ホームページへ