間違いだらけのネットワーク作り(366)2005/01/22
記事評「電話会社が消える日」(日経新聞1.19)

この季節、カキやカニの旬です。 昨年は2月に「カニカニ大作戦」という8人のプロジェクト(?)を作り、東京駅金曜夜9時発の寝台特急「出雲」で山陰の城崎へ行き温泉とカニを堪能しました。 帰りは鳥取から飛行機で帰りました。 さて、今年はどうしようかと迷っているところです。 楽しいし、カニはおいしいのですがとてもゼイタクな遊びなので、そこが迷うところです。 こんな時、背中を押してくれる人が出てくると話は即決なのですが、さてどうでしょう。 

NET&COMの講演まであと2週間になりました。 今週スライドを事務局に提出したのですが、結局62枚になりました。 2時間半で講演するには多いですね。 「Skyperのすすめ」のスライドを3枚程度で考えていたのが、6、7枚になってしまいました。 「IP電話でワークスタイルが変わる」などと言うベンダーがいますが、普通のソフトフォンでワークスタイルなんて変わりません。 先週書いたとおり、「本当にやりたいこと」が出来ないからです。 「残念ながら」Skypeは出来るのです。 講演の中でそれをデモします。 事務局にはブロードバンドなインターネット接続環境をお願いしていますが、それが使えなくても私のノートPCの@Freedでやる予定です。 64Kしか出ない@Freedでも音質は充分実用に耐えられます。

NET&COM講演「『逆転の発想』が企業ネットワークを変える−IP電話を超えて」

記事評「電話会社が消える日」(日経新聞1.19)

水曜日の日経1面には驚きましたね。 某業界誌よりセンセーショナルな見出しが眼に飛び込みました。 しかし、センセーショナルなだけではなく、実際SkypeのようなP2P(Peer−to−Peer)が普及するとキャリアの仕事は光ファイバなどのインフラを敷設し、IPルーティングをするだけで充分になってしまいます。 「電話サービス」をキャリアが提供しなくてもOKになってしまうのです。 IPの行き着くところがそこだろうというのは10年前から言われていたことですが、ブロードバンドとパソコンのCPUの性能向上がそれを現実のものにしてしまいました。

この記事にはキーワードが2つあります。 一つは「増える選択肢」。 「電話や通信の仕組みは急速に変わり始めた。 増える選択肢に、利用者はもちろん、通信会社の間にも「どうする」との声が広がる。」 (日経記事より) その通りですね。 こんなに変化が激しく、ネットワークを仕事とする者にとって大変だけど面白い時代はこれまでにはありませんでした。 どんな選択肢がクライアントである企業にとってベストか、ネットワークはどう設計すべきか、IP電話はどう利用すべきか。 テーマは山ほどあります。

もう一つのキーワードは「消費者そっぽ」。 通話料が安くなると言われても元々固定電話への支出が減っているので、これ以上の通話料値引きにはそれほど興味がない。 複雑な料金システムを理解する方がわずらわしい。 同じことは企業ユーザにも言えます。 通話料値下げには「企業そっぽ」です。 もう充分安い。 しかし、繰り返し巻き返しになりますが、企業のIP電話の第一の目的は「設備コストの削減」です。 それを実現するIPセントレックスは呼設定(電話番号とIPアドレスのマッピング)を網側で行う、基本的にはP2Pモデルです。 企業内には電話端末だけあればいいのでIP−PBXや「自営」IPセントレックスという変な名前のサーバが不要です。 

このIPセントレックスより、さらにP2Pを徹底したのがSkypeです。 サーバのみならず電話端末も不要なのですから徹底しています。 さらに電話番号も不要。 自分で好きなエイリアスをSkypeに登録すればそれで発信も着信も出来るようになる。 企業の電話へのニーズをSkypeだけで満たすことは出来ません。 しかし、レガシーな電話、IP電話、Skypeが並存して使われるようにはなるでしょう。 どんな使い方が企業にとって有利で、その時、ネットワークをどう設計すればいいのか。 これが今、私が一番面白いと思っているテーマです。
 

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