間違いだらけのネットワーク作り(365)2005/01/15
「Skyperのすすめ&Making NET&COM Slides(2)」

今週はNTT持株会社の人と意見交換する機会があり、NTTの中期経営戦略のことや最近の企業ネットワークの動きなどについて2時間あまり話しました。 私がSkypeのことを話すとまだ使ったことがないと言うことだったので、Skypeのプレゼンスや通話を試してもらいました。  元旦の記事にも書いたとおりNTTとSkypeは両極端なのですが、NTTから見れば取るに足らないように見えるSkypeも、研究しておいた方がいいですよと言っておきました。 なにしろ、繁殖のスピードが速い。

NET&COMでもNTT中期経営戦略の概要とSkypeの戦略について対比して話します。 また、私自身、Skypeを使っている「Skyper(スカイパー」です。 このSkyperという言葉は私が勝手に作った造語です。 NET&COMではベンダーが販売している1本1万円とか、2万円するソフトフォンでは真似できないSkypeの使い方をご紹介します。 ベンダーのソフトフォンは確かにきめ細かな色んな機能がついていますが、too muchです。 なのに本当にしたいことは出来ない。 Skypeは出来ます。

私も2ヶ月前まではSkypeなんて軽視していましたが、使ってみるとコンシューマーより、むしろ企業ユースに向いています。 各ベンダーはSkypeに学ぶべきものは学んで真似するべきでしょう。 ユーザ企業も高いソフトフォンを買う前に、Skypeを体験してソフトフォンのイメージをつかみ、無料のソフトフォンと1万円以上するソフトフォンの差というのを知るべきだと思います。 ということで、NET&COMのスライドの中にも「Skyperのすすめ」と言うのを追加しました。 ただし、体験としてSkypeを使ってみるべきだと言っているのであって、それだけで企業の電話サービスの代わりになると言う意味ではありません。 ソフトフォン自体が企業のエンドユーザすべてに適しているものではありません。 やっている仕事の内容によってソフトフォンがピッタリなエンドユーザもいるということです。

NET&COM講演「『逆転の発想』が企業ネットワークを変える−IP電話を超えて」

「Making NET&COM Slides(2)」

先週の前半にも修正が入りましたので、全体を通したスライド構成をご紹介します。

「『逆転の発想』が企業ネットワークを変える−IP電話を超えて」スライド構成

−−−NET&COMのHPより
講師は広域イーサネットを使ったルータを一切使わない「ルータレス・ネットワーク」、東京ガス・ショックで有名になったIPセントレックスによる「PBXレス・ネットワーク」など、企業ネットワークの革新に取り組んできた。 本講演では2年間のブームが終わったIP電話について総括するとともに、この10年間の企業ネットワークの変遷と、これからのあるべき姿を展望する。
さらに、企業ネットワークを再定義し、これまでの常識を破る「逆転の発想」に基づく企業ネットワーク設計の考え方と事例を提示する。

□プロローグ−あなたの○○には何が書いてありますか?

1.企業ネットワークの動向−ニーズ、回線サービス、技術
□企業ネットワークの動向  大きく変容する企業ネットワーク
□NTT中期経営戦略について@〜B
□Skypeについて@〜A

−−1章についてのコメント
企業ネットワークの動向はキャリア・サービスの動向に大きく影響を受ける、と思っていました。 たしかに受けます。 しかし、その影響力は大きく損なわれたなとSkypeを調べれば調べるほど感じました。 Peer−to−Peerはキャリアの通信サービスを破壊しかねない増殖力を持っています。 先週の記事で触れたとおり、NTTの中期経営戦略とSkypeは好対照であり、キャリアサービスのトレンドのポイントとして比較したいと思います。

企業ユーザはNTTやSkypeがどう動こうが心配は不要です。 何故、心配不要か。 理由は講演の中で述べます。

2.IP電話を総括する−2年間のブームが終わって
□IP電話の成功と失敗
□先行大規模IPセントレックスの状況
□IPセントレックスの仕組みと機能@〜I
□IPセントレックスと「自営」IPセントレックスは全く違う@〜A
□大規模IPセントレックス・プロジェクトを通じて分かったこと@
□同上A 実績データに基づくIPセントレックスvs自営IPセントレックス コストシミュレーション
□同上B 技術的留意点、設計上の留意点
□IP電話で「ワークスタイルの変革」、「生産性の向上」は可能か? 「音声通信の変革と生産性の向上@〜C」
□IP電話の4種の神器は錬金術か
□これからのIP電話への取り組み方 「モバイルセントレックス@〜B」
□これからのIP電話への取り組み方 「ソフトフォン@〜B」
□これからのIP電話への取り組み方 「Skyperのすすめ」
□これからのIP電話への取り組み方 「4つのポリシー」

−−2章についてのコメント
NTTの中期経営戦略を読むまでもなく、キャリア網も企業ネットワークでも、IP電話化への流れは必然であり、着実に進みます。 しかし、企業にとって本当にメリットのあるIP電話導入をするには明確なポリシーが必要です。 音声通信の変革と生産性向上の中身を見た上で、ポリシーを提示します。

3.今、「企業ネットワーク」とは何か?
□1970年代〜80年代前半の企業ネットワーク(目的、構成、適用技術)
□80年代後半〜90年代初頭の企業ネットワーク(同上)
□90年代前半〜90年代中期の企業ネットワーク(同上)
□90年代後期の企業ネットワーク(同上)
□2000年〜004年の企業ネットワーク(同上)
□主役ではなくなった企業ネットワーク(スライドなし、口頭)
□これからの企業ネットワーク@ 概念モデル
□これからの企業ネットワークA 機能モデル
□これからの企業ネットワークB 構成モデル

−−3章についてのコメント
これからを考える時、「これまで」を振り返り、どんな要因で企業ネットワークが変わって来たかを見ておくのは有用です。 企業ネットワークはシステムと同様、ニーズと技術の相互作用で進化して来ました。 さて、これからどうなるか、どう企業ネットワークを見ればいいかが3章のテーマです。 今や企業ネットワークは主役ではない、ということを先ず認識することが大事だと思います。

4.『逆転の発想』による企業ネットワーク
□3つの逆転=消滅する3つのもの
□○○○の消滅(大幅削減)とその効果
□上記のネットワーク構成例
□○○○の消滅とその効果
□上記のネットワーク構成例
□○○○の消滅とその効果(これは構成にかかわらないことです)
□エピローグ−企業ネットワーク企画・設計の心得

−−4章についてのコメント
私の言う3つの逆転は「3つの消滅」とも言い換えられます。 その兆候はおそらく誰もが気づいているはずですが、あらためてハッキリ言われると新鮮なはずです。 この3つの発想転換を例えば金融機関のネットワークに適用すると間違いなくコストは現在の半分近くになるでしょうし、使い勝手は向上します。 すでに、私のところでは金融機関での適用を始めています。
 
 

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