間違いだらけのネットワーク作り(360) 2004/12/11
「NET&COM2005講演予告」

この時期、休日は多忙です。 NET&COMの講演原稿を作るのに加えて、年末進行で締め切りの早い日経バイトの原稿を書き、さらにもう一つの仕事を抱えています。 さらに、の仕事の内容は2005年1月1日のこの記事で紹介したいと思います。 そう言えば7年余り、土曜日にこの記事を書き続けて年初の土曜日が1月1日になるのは来年が初めてです。 それにふさわしいことが書けると思います。

NET&COMでの講演は来年で6年連続6回目。 こんな講師はいないんじゃないでしょうか? 毎年研究会の会員の方はじめ、多くの方が参加してくれるおかげです。 ありがとうございます。 NET&COMはこれまで幕張メッセで、フォーラムは幕張プリンスが会場でしたが来年からビックサイトになります。 数年前のフォーラムは有料セッションもたくさんあり、受講者も多かったのですが、来年は有料セッションは私の講演を含めて5つしかありません。 淋しいですね。

企業が展示会の主催者にお金を払って講演する無料セッションと、受講者がお金を払って受講するセッションでは意味がまったく違います。 ベンダーの宣伝を聞くセッションが無料なのは当たり前。 有料セッションはベンダーのPRではなく、ユーザーの立場でUsefulな内容がなければ価値がありません。 私は例年どおり、ユーザーの立場で、ベンダーに対しては批判的な立場で講演を組み立てます。

そういう意味ではユーザーが「無料」であることだけを喜んで、ベンダーのPR講演ばかりになるのは、結局はユーザーにとって良いこととは思えません。 今後、有料セッションの意味が見直され、その数が増えることを期待します。
 

「NET&COM2005講演予告」

先ずはNET&COMのHPから講演概要を引用します。  心外なのは12月1日からHPに載っているのに、申込みがまだ出来ないこと。 すべてがそうなら納得いくのですが、どういう訳か私のセッションを含め、2つだけ申込みがまだ出来ないのです。 事務局に申し入れ、来週頭からHPからの申込みが可になることになりました。

2005年2月4日(金) 13:00−15:30 東京ビックサイト
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「逆転の発想」が企業ネットワークを変える−IP電話を超えて
 
  講師は広域イーサネットを使ったルータを一切使わない「ルータレス・ネットワーク」、東京ガス・ショックで有名になったIPセントレックスによる「PBXレス・ネットワーク」など、企業ネットワークの革新に取り組んできた。
 本講演では2年間のブームが終わったIP電話について総括するとともに、この10年間の企業ネットワークの変遷と、これからのあるべき姿を展望する。
さらに、企業ネットワークを再定義し、これまでの常識を破る「逆転の発想」に基づく企業ネットワーク設計の考え方と事例を提示する。

1. 企業ネットワークの動向−ニーズ、回線サービス、技術
2. IP電話を総括する−2年間のブームが終わって
  ▼大規模IPセントレックス・プロジェクトを通じて分かったこと
  ▼IP電話で「ワークスタイルの変革」、「生産性の向上」は可能か?
  ▼これからのIP電話への取り組み方
3. 今、「企業ネットワーク」とは何か?
  ▼この10年間の企業ネットワークの大きな変化
  −それぞれのフェーズの目的と適用技術、構成の変化
   ■主役の座から降りた企業ネットワーク
   ■企業ネットワークの再定義−概念モデル、機能モデル、構成モデル
4.『逆転の発想』による企業ネットワーク
  ▼三つの逆転
  ▼企業ネットワーク設計の考え方
  ▼事例
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*テーマは「逆転の発想」が企業ネットワークを変える−IP電話を超えて、です。 企業ネットワークは大きな変革期を迎えています。 ユーザーにとって価値のある設計をするには、これまでの常識にとらわれない視点と方法が必要です。 IP電話は企業ネットワークの一部に過ぎません。 このセッションでは企業ネットワーク全体をどうするかを話します。

*前半では「IP電話を総括」します。 企業のIP電話は2002年12月13日日経新聞一面の記事がきっかけとなった「東京ガス・ショック」で、ブームになりました。 それから2年、ブームは終わりました。 無線LAN端末やソフトフォンが出てきても、それはIP電話の一つのバリエーションに過ぎません。 IP電話全体を見れば、ブームは終わりました。
ブームに火をつけた者として、というと反発する業界人が多いでしょうが、やはりブームに火をつけた者としてIP電話ブームを総括したいと思います。

*私は2003年のNET&COMで東京ガスの方とともに、これから始めるIPセントレックスについて講演しました。 1年後の2004年NET&COMで、やはり東京ガスの方と構築してどうだったか、という講演をしました。 「これからやります」だけでは価値がなく、「やった結果」が重要だからです。

*2004年のNET&COMではワークスタイルの変革とか生産性向上をうたうIP電話の講演が華々しくされました。 本来なら、これらの講演をした企業が1年経ってどうだったかを講演するのが聴くものにとっては価値のある講演になると思います。 しかし、そういう講演は一切予定されていません。 なので、私がIP電話によるワークスタイルの変革や生産性向上についてもまとめて総括します。  ブームが終わっても、IP電話化の流れは必然です。 では、企業はこれからIP電話にどう取り組めばいいのかを総括の結論として話します。

*蛇足ですが、来年のNET&COMでは無料講演の中でソフトフォンが大々的に取り上げられています。 先週の記事のように「ソフトフォンは無料がいい」と主張する私と、高いソフトフォンを販売しているベンダーと言うことがどう違うか比較するのも一興だと思います。 当然ながら、私のIP電話の総括の中でもソフトフォンについて話します。

*後半がこの講演の主題です。 この10年間の企業ネットワークの変遷を振り返り、これからを展望します。 これからの企業ネットワークを概念モデル、機能モデル、構成モデルで考えます。 そして、その設計を進めるのに3つのキーコンセプトがあります。 それが3つの逆転です。 突拍子もないことではありません。 言われてみれば当たり前と思う方も多いでしょう。 しかし、意外性もあります。  その3つの逆転を含んだネットワークの設計・構築は既に進行中です。 その事例について最後に紹介します。
 
 

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