間違いだらけのネットワーク作り(359) 2004/12/04
「ソフトフォンは無料がいい」

毎年11月は人間ドックを受診することにしています。 今年は今週月火で受診しました。 ドックの受診は嫌いというか、恐いのです。 特に1日目午前中の胃カメラ。 おかしなところがあると組織を採って「生検」、つまり「生体検査」をされるのですが、これがあると結果が出るまでの2週間は心配でしょうがない状態になります。 さいわいにも今年は生検なしで済みました。 人間ドックの結果が出てOKと分かると、これから1年は体の心配は一切せず、やりたいことをどんどんやろう、という気になります。 そういう意味では私の1年は11月が始まりです。 

人間ドックで大変なのは待ち時間が長いこと。 今年は荒俣宏さんの「男に生まれて」(朝日新聞社刊)という本を持ち込み、検査の間に読みました。 幕末から明治維新にかけての日本橋商人の生き様を描いた小説です。 主人公は鰹節商の「にんべん」八代目主人、伊勢屋伊兵衛。 江戸幕府の封建制に組み込まれて繁栄してきた三井越後屋をはじめとする日本橋老舗が、幕府から薩長・新政府へと権力が移る中でしたたかに生き残っていく様子が書かれています。  英雄を主人公とした小説でなく、半分人情話的に書いているのが面白い。 キーワードは「元気に死ぬ」。 著者がいいたかったのは「男に生まれたら、元気に死になさい」ということかも知れません。 それがどういう意味かは本を読んでください。

「ソフトフォンは無料がいい」

12月2日、InternetWeek2004で講演しました。 3時間、立ちっぱなしでした。 テーマは「動かして分かった成功のポイント:大規模IPセントレックスの設計と導入 」。  色んなことを話しましたが、その中からソフトフォンについての私の意見と、講演終了後いただいた質問の中からいくつかを選んでご紹介します。

@ソフトフォンは無料がいい
 これは私のOpinionです。 ソフトフォンがIP電話の本命だ、というのには賛成なのですが、今、ベンダー各社が出しているソフトフォンは高すぎます。 ソフト1本が2万円、それとは別にハンドセットが1万数千円、と聞くと馬鹿な、と叫びたくなります。 IP−Phoneが1万円で手に入るのに。 

 ソフトフォンは限りなく無料であるべきです。 なぜなら、Windowsに添付されているMessengerが立派なソフトフォンだから。 現時点、Messengerは私が使っているIPセントレックスの端末として利用できます。 もちろん、転送だ、保留だといったことは出来ませんが発信・着信が出来て、代表グループの子電話として使うには充分です。 たしかに、2万円するソフトフォンは細々した機能を持っているのでしょうが、だからと言ってMessengerが無料なのに対して2万円の価値があるかと言えば疑問です。 おそらく、ユーザーは発着信が出来て、テレビ電話もOKなMessengerが無料なら、それで済まそうと思う人が大部分ではないでしょうか。 多機能なソフトフォンであっても、せいぜい価格は2000円〜3000円程度であるべきでしょう。

AVoIPの無線LANはデータの無線LANと分けるべきか
 ユーザ−企業の方からの質問です。 講演終了後、名刺交換をしたら情報化研究会の会員の方でした。 お眼にかかるのは初めてです。 私の回答は「音声用の無線LANとデータのそれとは分けた方がいいです。」  無線LANのQoSは独自スペックで実装された機器も出ており、現に私のオフィスでも使っているのですが、まだ発展途上です。 現時点はデータと音声を同一無線LANに収容するより、周波数帯域の違うLAN、11bと11aに音声とデータを分けた方が安心です。 

B小規模なオフィスでもIPセントレックスの採算は合うか
 Aと同じ方からの質問です。 小規模なオフィスでも採算は合います。 電話機30台程度の規模の新設オフィスにIPセントレックスを導入したことがありますが、ボタン電話を導入するより早くて安かったと喜ばれました。  IPセントレックスは小規模オフィスでも設備コストの削減が可能です。 大規模オフィスならなおさらです。

C新設オフィスにIPセントレックスの0AB−J番号を持った回線(イントラネット回線)を引くとき電話加入権料は必要か
 やはりユーザー企業の方からの質問です。 答えは「不要です。」

*講演は午後3時から6時まででした。 質問を受けるため、6時10分前に講演を終わったのですが、次々と質問が出て6時10分頃までオーバーランしました。 終了後、3社のユーザー企業の方とキャリアの方1社が来られ、名刺交換しました。 ユーザー企業の方には改めて説明、というより売り込みに伺うつもりです。 
 

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