間違いだらけのネットワーク作り(347) 2004/09/11
「P−to−P vs B−to−B戦争始まる」

昨日は福岡に出張。 全国規模のルータレスネットワークとIPセントレックス(コールセンタのアウトバウンド用)を使って頂いているお客様との打ち合わせをしたのですが、終了後おなじみの通信業界誌がIPセントレックスの取材に来たという話を聞きました。 はてさて、CallManagerの記事一辺倒の雑誌がどんな書き方をするのか興味津々です。

「P−to−P vs B−to−B戦争始まる」

無線SIP端末に050番号を付与してIPセントレックスで使える目途がたちました。 技術的には何の問題もなくとっくに動いていたのですが、制度的条件も目途がついたということです。 いよいよ、P−to−P(Peer−to−Peer) vs B−to−B(Back−to−Back)戦争が始まります。

NECのSV7000にしろ、CISCOのCallManagerにしろ、無線IP電話端末と社外の電話とのセッションはSV7000やCallManager配下のGWで一旦終端されるB−B接続です。 無線IP電話端末から外線にIP電話網を使って発信する場合、端末からGWまででセッションは一旦終端され、サーバが自分の持つ050番号(SVは050での発信は可ですが、CMは可かどうか知りません)で発信しGWと外部の電話の間にセッションを張ります。 GWと相手先の電話間のセッションはGWと無線IP電話端末間のセッションとは別です。

これに対して、IPセントレックス配下で無線SIP端末に050を付与して使う場合は企業内にSVやCMと言った高価な呼制御サーバも不要なら、GWも不要です。 無線SIP端末から外線にIP電話網経由で発信した場合、無線SIP端末と相手端末との間はPeer−to−Peerで1本のセッションが直接張られます。

無線SIP端末には固定IP−Phoneと同様、050番号と内線番号を両方付与します。 イントラネット上のどこに無線SIP端末が移動しようと、位置管理(現時点の無線SIP端末のIPアドレス)は無線SIP端末からIPセントレックスへのRegisterでなされますから、どこにいても同じ内線番号で着信できますし、外部からは050番号で着信できます。

イントラネットは物理的にはインターネットとの境界がなくなっており、例えばホットスポットから無線SIP端末をインターネットVPNでイントラネットに接続すれば内線・外線の発着信が可能になります。 無線SIP端末は携帯電話型の端末とは限りません。 ノートPCでも、PDAでもいいのです。

高価な箱など買う必要がなく、独自性の強いプロトコルに縛られることもない。 携帯無線LAN共用端末でないと使えないとか、ベンダー独自の無線IP電話でないと使えないという制約もなく、PDAやパソコンが簡単に端末として使える。 利用場所も選ばない。 まさに、今年のNET&COMで私が講演した「050革命」が具現化するということです。
 

携帯無線LAN共用端末も話題にはなっていますが、全社員が高い端末を持ち、毎月基本料を支払うことは現実的にはありえません。 営業マンのようにもともと携帯を使っている社員は別にして、一般の社員は無線SIP端末で充分でしょう。 携帯無線LAN端末と無線SIP端末は住み分けられると思います。 さらに言えば、携帯無線LAN共用端末に050番号を付与してP−P環境で使えるようになるのが高価な箱が不要で、使い方が広がるという意味でユーザーには良いのではないでしょうか。

P−P vs B−B戦争の行方がどうなるか楽しみです。 ハッキリしているのは固定IP−PhoneとPHSだけだったIPセントレックスに050番号付与された無線SIP端末が加わることでIPセントレックスは強力な武器を手に入れたということです。
 
 

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