間違いだらけのネットワーク作り(339) 2004/07/17
「PBX保守料の相場とIP電話の経済効果」

昨日、JPNICからInternetWeek2004での講演依頼が来ました。 昨年、研究会員のTさんからの依頼で「企業向けIP電話=IPセントレックス−大企業モデルの仕組みと導入・設計のポイント」というテーマで引き受けたのですが、好評につき再度ということです。 InternetWeekは名前のとおり、インターネットな人たちの集まりで、そこにエンタープライズな私が出て行くのは多少の違和感があったのですが、気持ち良く話せたので今年も引き受けることにしました。 12月2日15:00−18:00、パシフィコ横浜です。  

VoIPの基本と応用の話になりますが、テーマと中身は見直します。 10月のCEATECでも話すのですが、これで夏から秋にかけて勉強のいい目標が出来ました。 
 

「PBX保守料の相場とIP電話の経済効果」
 

今週も新規のお客様へのIP電話ネットワークのプレゼンがありました。 提案というのはこちらからの情報提供だけでなく、お客様からニーズやアイデアを勉強させてもらう機会でもあります。 ここ1−2年で頭に入った最も貴重な情報の一つがPBX保守料・リース料の相場感です。 あたり前と言えばあたり前なのですが、提案条件として頂いている各拠点の電話機台数があれば、ほぼ正確に保守料・リース料が推定出来ます。

今週のプレゼン時も一通りの説明が終わったあと、経済効果についてディスカッションしたのですが、ホワイトボードに現行ネットワークのコストモデルと新ネットワークのそれを棒グラフで書きながらコスト比較しました。 イントラネットの回線費用・機器レンタル料・機器保守料、PBX保守料、PBXリース料、等がコストの要素になるわけですが、推定した額で各要素を積み木のように重ねて行くと現行のグラフが出来ます。 当然、推定値が正しいかどうか聞きながら書くので、グラフを描き終えたときには正確な数字を教えてもらったことになります。

今回はこちらが推定した保守料・リース料より実際の方が高めでした。 IPセントレックス(注)の基本目的は設備費用の削減にあるため、現行の設備費用が高めということは経済効果が出しやすいということです。 

(注)ここで言うIPセントレックスは日経コミュニケーションの言うIPセントレックスとは違う、「本来の」IPセントレックスです。 CallManagerのようなVoIPサーバやIP−PBXをユーザ社内に持たず、 電話回線・INS回線も原則使わないでイントラネットで外線・内線ともIP電話化するIPセントレックスです。

IPセントレックスに限らず、CallMangerであれ、IP−PBXであれ、従来のPBXの保守運用コストと比較して、IP電話でどうなるかをきちんと把握することが大事なのですが、PBXの保守・運用コストがPBXを管理する拠点ごとの総務担当まかせで把握できてないケースがままあります。 IP電話の目的として「ワークスタイルの変革」などというとカッコいいのですが、その前に「積み木グラフ」をちゃんと作って「実利」を確認することが必要です。 営業マンの時間が1日30分有効に使えるから・・・、などという試算はフィクションとまで言いませんが固い数字とはとても思えません。 実利があって、その上に付加価値、というのがIP電話の進め方ではないでしょうか。

そのIP電話の付加価値=アプリケーションの見方については、日経バイト9月号の「間違いだらけのネットワーク作り」で書きたいと思います。 
 
 

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