間違いだらけのネットワーク作り(334) 2004/06/12
「乱立するSIP製品」

今週水曜日はお台場の日航ホテルで会社主催の「営業目標達成パーティ」というのがありました。 平成15年度の目標を達成した営業関係者、60−70名を会社が招待したパーティです。 ペアで参加ということで、社長や役員に嫁さんが会う機会はなかなかないので夫婦で参加しました。 同じテーブルで隣にすわった方と話をすると、2年あまり前にNTT東日本東北支社から転籍した人で私のことをよく知っていました。  聞けば、2002年夏に私を講演に招いてくれたNTT−ME東北のSさんの元部下とのこと。 あの講演は20、30人の勉強会かと思って行ったら東北全域から200人ほどのNTTの人が集まった盛大なものでした。 それにしても世間は狭いものです。 

このパーティは今年が初めての開催だったのですが、予想以上にリラックス出来て楽しいものでした。 
 

「乱立するSIP製品」

今に始まったことではないのですが、SIPサーバが乱立気味ですね。 キャリア向けから中小企業向けまで、海外製品、国産含めていったいいくつあるのか、と思うくらい多い。
キャリア向けでは私が使っているIPセントレックスで採用されているLongBoad、Sylantro、NTTコムウェアのSS70−Cなど。

日本での稼動実績という点ではLongBoadが時間的にも、端末数的にも多いのですが、最近の注目株はSylantroでしょうか。 アメリカではCISCOと提携したIBMが日本ではSylantroとの提携を発表。 岩崎通信もLongBoad陣営にGWを供給しているのですが、Sylantroと提携。 うわさでは日本でIPセントレックスをはじめようとしているキャリア向けの商談がSylantroをかついだ各社で戦われているようです。 空しいですね。 こういう状態を「ベンダーの奴隷」と呼びます。  同じベンダーの製品をかついで、代理店同士が価格競争で消耗戦をする。 受注した後はトラブルシューティングで苦労し、ベンダーは充分なサポートもせず、儲けるだけ。 まあ、ルータやVoIPの世界でも奴隷商売が当たり前という状態が日本では続いているのでしょうがないのでしょうか。 「ベンダーなんて選択肢の一つにすぎない」とユーザは考えているのに、何故、一つのベンダーの奴隷になりたがるのか不思議です。

企業向けとなると製品はあまたある状態になっています。 NECのSV7000は国産では早い時期に出荷されましたが、サーバの処理能力はまだ大したことがなく、端末数の多い大企業での実績はこれからでしょうか。 VocalDataの製品も目立った導入事例を聞きません。 米国のベンチャーが作ったザルデス(つづりは忘れました)も、分散型SIPサーバというコンセプトが面白く小規模な事例は国内でも出来たようですが、この先はどうでしょう。 気になるのはかついでいる会社がこれまでPBXなんてやったことがない、あるいはやっていたけど儲からないからやめてしまったといった会社であること。 PBXより安い中小企業向けのSIPサーバで利益を出すのは大変なんじゃないかと思います。 それともこれからはAP連携だから、それで高いフィーを中小企業から貰ってやっていくんだ、ということでしょうか。 

SIPサーバのベンダーに対して、SIP端末で商売しようというベンダーの動きも活発です。 無線SIP端末のベンダーは国内でも10社を超えたのではないでしょうか。 価格も2万円を切って来ました。 このSIPサーバ、SIP端末の雨後のたけのこ状態は1、2年は続くでしょう。 最後にきちんと残るのがどこになるかは製品の機能とか価格の差異では決まらないでしょう。 そんなものはすぐに平準化されるからです。 昔、リエンジニアリングで流行った言葉にKSF(Key Success Factor)というのがあります。 SIPサーバや端末の世界でのKSFは技術の世界にはないと思います。
 
 

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