間違いだらけのネットワーク作り(333) 2004/06/05
「大トラブルの教訓」
 

金曜日、2ヶ月ぶりに博多へ行きました。 まるで真夏のような日差しでした。 お客様との定例会終了後、行きつけの中洲川端の店で食事。 「大和(やまと)」と言う小さな店です。 1階は6人程度のカウンターとテーブルが2つ。 カウンターもテーブルも掘りごたつ形式です。 2階は畳の部屋で10数人しか入れない狭さです。 小奇麗で女性店員の接客が良いのも気持ちがいいのですが、一番の売りは五島列島で採れた新鮮な魚です。 

刺身の盛り合わせが一人前780円と安いのに豪華でボリュームがあります。 クロとかタイといった高級魚をぺらぺらでなく、分厚く切って盛ってあるのです。 3人前頼めば4人でも量は充分。 五島列島独特の細い麺を使ったウドンもお勧めです。

「大トラブルの教訓」

今週のネットワーク関係のニュースと言えば5月31日に起こったNTTコミュニケーションズの大トラブルです。 一般紙の1面やNHKのニュースでネットワークのトラブルが大きく報じられたのは過去にはあまり記憶がありません。 

IP-VPNのユーザーでは4時間使えなかったお客様がありました。 月末のビジネスアワーでしたから被害は甚大です。 イントラネットが使えないだけでなく、皆さん電話をかけようとするため外線がつながりにくくなり、携帯も同様でした。

このトラブルで思ったのは、こんなトラブルというより災害に近い事故が起こりうるんだということ、一度起こったということは将来もその可能性がゼロではなく、となれば備えが必要だと言う事です。 そして備えとして誰もが思いつくのがキャリア・ダイバーシティです。

IPセントレックスのお客様でも大規模拠点では使用する光ファイバーが異なる(引き込みが異なる)2つのキャリアの広域イーサネットを使っています。 (もっとも今使っているのはNTTコミュニケーションズの広域イーサネットではないので今回のトラブルとは無関係でした) キャリア・ダイバーシティのいいところは引き込み部分、収容局や伝送路、中継局、これらすべてが二重になっていることです。 今回の事故のように中継局が電源故障となると、同じキャリアで回線を二重化していても、たとえそれがIP−VPNと広域イーサネットでの二重化であっても両方とも落ちてしまいます。 キャリアダイバーシティを取っている限り、どちらかのキャリアで致命的な事故が起こっても、もう一つのキャリアで通信は確保できます。

キャリアダイバーシティは大手金融機関では当たり前に採用されています。 今回の事故をきっかけにIP電話を本格的にやろうとする一般的な企業もキャリアダイバーシティの採用が増えるのではないでしょうか。 メールも電話も数時間使えなくなったのでは、わずかなライフライン用の電話回線を残しても焼け石に水です。

それとキャリアに望みたいことは障害の規模が大きければ大きいほど、影響範囲や対処状況、回復見込みなどの情報をリアルタイムでユーザーに提供して欲しいということです。 情報提供することで、障害の回復が早くなる訳ではありませんが、ユーザーは何も分からない状況なのとリアルタイムに状況が分かるのとではフラストレーションの度合いが違います。 また、回復の見込みが立っているのか無いのかで対応策も違ってきます。 今回の事故は午後3時20分に発生し、第一報がキャリアのHPに掲載されたのが午後5時頃。 第二報が午後8時頃。 これではとても充分とは言えないでしょう。 もっとも情報提供の手段も工夫がいります。 イントラネットが停止していたのではHPも見られないのですから。  

今回の事故はユーザーがネットワークの障害対策や災害対策を見直したり、キャリアが事故発生時の対応方法を再検討する機会になったと思います。
 

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