間違いだらけのネットワーク作り(331) 2004/05/22
「IPセントレックスの経済性はオフィスの規模で変わるか」

今週火曜日は香川マルチメディアビジネスフォーラム主催のセミナーで講演をしました。 高松は昨年の夏、研究会旅行で出かけて以来です。 高松シンボルタワーという4月にオープンしたばかりのビルの5階にあるBBスクウェアが会場でした。 地元企業の役員や部長クラスの方中心に140人あまりが参加。  全国区の企業も何社か参加していました。

一人めのスピーカーはドコモの人でRFIDのことを淡々とすわって話しました。 とくだんの質問もなく5分の休憩をはさんで私が登壇。 テーマは事務局がつけた「企業のIP電話導入事例」。 ちょっと地味ですね。 私は2時間以内の講演は立ってやる主義なので、ステージの右側にある演台の横に立って話しました。 

イントロで話すことは決めていました。 岡山の宇野と高松を結んでいた宇高連絡船のことです。 高松シンボルタワーはかつて連絡船の桟橋があった場所に建てられているのです。 学生時代の東京と実家の往復では必ず連絡船を使っていました。 88年に瀬戸大橋が出来るまで連絡船は使われていました。 この連絡船に乗ると必ずすることがあったのですが、何だと思います?と皆さんに問い掛けました。 参加者のほとんどが私と同じ連絡船世代なので、たぶん共感する方が多いだろうと思ったのです。 

答えは後甲板のウドン屋でウドンを食べることです。  連絡船に乗ると座席に荷物を置いて、すぐウドン屋に行っていました。 すでに何人かが行列を作っており、そこに並ぶのです。 一杯目を食べ終わるとまた行列に並んで、かならず2杯食べていました。  安くて、素朴なウドンなのですが美味だったのです。 瀬戸大橋が出来て残念だったのはあのウドンが永久に食べられなくなったことでした。 

「IPセントレックスの経済性はオフィスの規模で変わるか」
 

さて、講演の本題に入ってすぐハプニングがありました。 プリントされた資料ではスライドがちゃんとそろっているのに、プロジェクターで写されたスライドは表紙の次が10何ページになっていたのです。 後方で操作している事務局の方に「ハーイ、スライド一覧を写して下さい」 「ジグソーパズルみたいなことしなきゃいけないんですね」といいつつ、写すべきスライドをさがしたのですがありません。 「ハーイ、ライトアップ!」とちょっと大きい声で事務局に叫び、「仕方がないので、お手元の資料で説明します」 

講演後、地元の人と食事をしたのですが、ライトアップと言ったとき「松田は怒って講演を止めて東京に帰るんじゃないか」と心配したそうです。 まさか。 別にプロジェクターがなきゃないでどうにでも話せます。 パソコンに入れたスライドの確認すらしていない事務局にあきれたことは事実ですが、途中で止めるほど怒ってはいませんでした。 それが証拠にその後の話の中で皆さんを何回か笑わせました。 ちなみにスライドは20分ほど経過したところでちゃんと揃えられました。
 

講演の内容はいつものIP電話の話なので、繰り返しここには書きません。 講演後、質問をいくつか頂きました。 今週はその中で一番いい質問について書こうと思います。 質問はこうです。 「IPセントレックスの経済効果は大きなPBXを使っているオフィスも、ボタン電話を使っているような小さなオフィスも同じですか?」

答え「同じです。 PBXやボタン電話を使う場合を比較すると、これらのリース料+保守料の約2分の1でIPセントレックスを使うことが出来ます。」  その場では単純に答えておきました。 1時間あまりの講演で伝えたいポイントを的確に伝えるには、あまり細かいことや例外的なことは言わないことです。 しかし、本当はこの質問には補足が必要です。 

「大規模なオフィスでも、小規模なオフィスでも経済効果は同じように出せます。 ただし、規模によって設計は変えなければいけません。」  この補足を加えるとじゃあどう設計を変えるんだ、とどんどん話が長くなるので簡単に答えたのです。

IP電話の設計にはいくつかのポイントがあります。 コーデックは何を使うのか、回線はどうするのか、オフィス内のLAN構成はどうするのか、内線・外線の扱いをどうするのか、等。 社員が1000人いる本社も、30人しかいない営業所も同じ設計ではありえません。 しかし、とかくベンダーは画一的でオーバースペックな提案をしたがります。 

講演終了後、地元の有力企業の方数名が名刺交換に来られました。 もうかなり前から色んなメーカーやキャリアにIP電話の相談をしているがラチが空かない、改めて話を聞きたいとのこと。 翌日にはメールで高松の担当者を紹介して欲しいとの依頼もありました。 予想以上の反響です。
 
 

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