間違いだらけのネットワーク作り(330) 2004/05/15
記事評「10 Best Bet Technologies」(Network Magazine)

今週は大きな提案があり、先週の土日は久しぶりに休日出勤でした。 一昨日プレゼンが終わって一息ついたところです。 開発プロジェクトも新規の案件も複数並行して走っており、ヒマになる気配はありません。 そんな中、来週火曜日は四国高松で講演します。 香川マルチメディアビジネスフォーラム主催の「e−とぴあ・オープン記念セミナー」です。

e−とぴあのコンセプトは「デジタル情報を集積しながら、県民生活に活用できる仕組みを構築します。 情報通信技術によって世界や他地域を知り、次世代を担う子どもたちの教育から経済活動にも生かせる“香川らしさ”の発見や発信の場と機会を創出します。 さらに県民ニーズに基づき、基礎的な情報リテラシーの向上から専門性の高い創造的なスキルの習得までできる多様なプログラムやカリキュラムなど適時準備します。」というもの。 

私も四国出身なので、高松はなじみ深いところです。 今では帰省は飛行機ですが、学生時代は国鉄を使っていました。 宇野と高松を結ぶ宇高連絡船に乗って高松に入るので、当時の高松は東京や関西から見ると文字通り四国の玄関でした。 そういうなつかしいところで講演するのを今から楽しみにしています。 
 

記事評「10 Best Bet Technologies」(Network Magazine)

ここのところ不勉強で米国のHPとか、雑誌を読まなくなりました。 このHPを始めたころはDataComminicationsという雑誌を購読しており、けっこう真面目に読んでいたのですが、DataComが98年に廃刊になってからはたまにネットワーク関係のHPを見る程度になりました。 それもここ1、2年は少なくなりました。 久しぶりにNetworkMagazineのHPをのぞくと面白い記事がありました。 今後5年間でネットワークを変革するであろう10の技術を取り上げています。

10 Best Bet Technologies
From presence to Ultra Wideband, Network Magazine picks the technologies that will transform your network over the next five years.
05/04/2004, 6:00
http://www.networkmagazine.com/shared/article/showArticle.jhtml?articleId=19502191&classroom=

Digital identity、Presence、Simplified encryption infrastructure、 Ultra Wideband (UWB)などです。 プレゼンスですか、日経コンピュータでもこれからのIP電話の目玉はプレゼンスだ、という趣旨の特集がありましたが、在席表示がそんなに大したものか、という気がします。 私のようにスケジュールを登録するのさえ面倒くさがる人間には、「いつもリアルタイムに自分の状態を登録する人がどれだけいるんだろう」とそこから疑ってしまいます。 まあ、使ってみればいいでしょう。
プレゼンスのスコアカードはこうなっています。 アプリケーションではIBMとマイクロソフトがドミナント、電話機器メーカーではAvayaとNortelの名前がWinnerとしてあがっています。 日本とは売れ筋が違うようです。

”SCORECARD
Function: Presence applies availability attributes to online identities.
Impact: The technology improves team coordination and simplifies the tracking of resources and people.
Winners: Presence technology is being pursued by vendors throughout the software realm.  IBM and Microsoft dominate in the application space.  Telephony manufacturers such as Avaya and Nortel are embedding presence engines within their phone systems.

日本が先行してアメリカでも有望視されているのがEthernetアクセスです。 部分的に引用します。

”WAN Meets LAN Wonderkid

Ethernet access will bridge the LAN and MAN gap, obsoleting frame relay and delivering high-speed access to copper-bound offices.
By Doug Allen

Ethernet concatenation techniques in the last mile will deliver high-speed services to fiber-starved offices, giving them the same sort of bandwidth selection and price economies offered by fiber drops.  With more bandwidth available, companies will finally be able to deploy bandwidth-intensive corporate applications to remote offices, whether as hyped as videoconferencing or as practical as medical imaging and vertical applications.

The technologies driving much of this work come from the IEEE's 802.3ah Ethernet in the First Mile (EFM) Task Force. The group has developed a draft standard called PMI Aggregation Function (PAF), which defines how to aggregate up to 32 Synchronous High Bit Rate DSL (SHDSL) or Very High Bit Rate DSL (VDSL) lines to deliver speeds of up to 10Mbits/sec bidirectionally over copper. More realistically, that rate could go as low as 2Mbits/sec, depending on the distance from the central office. The ITU and ANSI are working on similar aggregation techniques.

Over in the WAN, Ethernet services will become the de-facto method for connecting corporate offices.  Ethernet Virtual Connections (EVCs), a standard for creating ATM-like PVCs across Ethernet, will replace point-to-point circuits.  Ethernet WANs will replace frame relay clouds with Virtual Private LAN Service (VPLS), a layer-2 VPN that will add security to EVCs to create LAN interconnect services.  With VPLS emphasizing switching in the WAN, costs will be lower and IT will have new options available, such as eliminating routers at the remote office or reducing the number of WAN routers used."

アクセス回線として光ファイバーでなくメタルを中心に考えるところが日本と違いますね。 国内ではNTT系も電力系もEthernetアクセスが増えていますが、光ファイバーです。

米国でも”eliminating routers at the remote office or reducing the numberof WAN routers used”、つまりルータレス化のためにEthernetが期待されているのですね。 EVCやVPLSは日本の広域イーサネットより一歩進んだサービス概念のようです。 日本の今の広域イーサネットは複数のVLANで大規模なネットワークを設計しようとすると結構面倒ですがEVCやVPLSはそれが軽減されそうです。 もっとも、この文章だけでは詳しいことが分かりませんが。

広域イーサネットも次のステップに進んで目新しいことをやって欲しいものです。 94年のフレームリレー、97年のATM、99年の広域LAN、2000年のIP−VPNと企業ネットワークの変革のきっかけとなる回線サービスが始まりましたが、この4年間は目新しいものがありません。 IP電話・IPセントレックスで話題をつなぐのも、もうそろそろ限界でしょう。 新しい企業向け回線サービスの出現に期待します。
 
 

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