間違いだらけのネットワーク作り(329) 2004/05/08
「SoftEhterとは」

連休中に書店をのぞいていて、やけに分厚い雑誌が積んであるな、と手にとると「大人の科学」という学研(今はGAKKEN)の雑誌でした。 小学生の頃、学研の「科学」と「学習」を毎月読んでいました。 特に科学はフロクの理科教材がよく出来ていて毎号楽しみにしていました。 印象に残っているのは天体望遠鏡(月の表面がよく見えました)、月球儀(机の上にぶらさげていました)、太陽の光を使った湯沸かし器。 「大人の科学」は私のような「科学」を読んだ世代を狙ったものでしょう。 手にとった第4号のフロクは「鉱石ラジオ」でした。 京都研究会で「電波とは」という話題で盛り上がったこともあり、すぐ買いました。

40センチくらいのワクを作り、エナメル線をぐるぐる巻くのですが17周巻くように書いてあるのに途中で家人に話しかけられて回数が分からなくなり、眼も痛くなったので「適当でいいや」とかなりの長さのエナメル線を残して止めてしまいました。 それでも手先が不器用なのに最後まで苦労して組み立てました。 家族が見守る中でスイッチオン。 まったく無音、家族は大爆笑。 やっぱり真面目にちゃんとコイルを巻くんだった、と後悔しました。 が、見ればゲルマニウム・ダイオードの方向が逆でした。 直すとちゃんと聞こえました。 オヤジの面目も保たれ、嫁さんや子供がかわるがわる試聴しました。

コイルが電波を受信すると同じ周波数の交流電流が発生。 バリコン(バリアブル・コンデンサー)で同調して特定の周波数を取り出し、検波器に送る。 半導体の性質を持つゲルマニウム・ダイオードや鉱石で検波し、+−両側に振幅を持つ電流の片側だけを取り出す。 それがイヤホンを振動させ音が出る。 さすが「科学」のフロク、まるで眼に見えない電波を手づかみしたように体感出来ました。 いや、久しぶりに工作をして楽しかったです。 携帯で写したので画質が悪いですが「鉱石ラジオ」の写真を載せておきます。 安っぽいけど、科学っぽい、この味は昔と変わりません。

「SoftEtherとは」

嫁さんが購読している日経パソコンが昨日届き、ふと見ると「離れたLANをシームレスにつなぐソフトイーサで”どこでもドア”」とう特集が眼に入りました。 ソフトイーサの名前とこんな感じというのは知っていたのですが、ちゃんと調べてはいませんでした。 ずいぶん分かりやすい記事だなあ、と読んだ後記者の名前を見ると以前日経コミュニケーションや日経NETWORKにいた方でした。 

ソフトイーサは登大遊氏が開発したフリーソフトでhttp://www.softether.com/jp/から入手できるとのこと。 ソフトイーサは仮想ハブと仮想LANボードで構成され、これらの間でプライベートアドレスを使った仮想LANをインターネット上に構築出来ます。 仮想LANボードをインストールしたパソコンは本物のLANボードとは別に、Windowsからは本物に見える仮想LANボードを設定でき、仮想LAN用のIPアドレスやデフォルトゲートウェイを設定できます。 仮想LANボードでは仮想LANに流すデータをSSLに見せかけてファイアウォールを通過させます。 このため企業内から外部の仮想ハブに接続できるよう、会社のプロキシのアドレスと仮想ハブをのせたマシンのグローバルアドレスを登録します。 つまり、仮想ハブ側のマシンはインターネットにさらされてなければなりません。 仮想ハブにつながった仮想LANボード同士は同一LAN上にあるのと同様に、ファイルの共有はじめ様々なアプリケーションが使えます。  しかも、WindowsXPのブリッジ機能を使うと仮想LANと企業内LANがシームレスにつながってしまうとのこと。

こんなあっけない仕組みで企業のファイアウォールが無意味になる、というのは脅威です。 企業で社員が自分のパソコンにソフトイーサをインストールし、外部の仮想LANにつないでいてもそれを発見するのは容易なこととは思えません。 そもそも、仮想LANボードを本物のLANボードと見なしてしまうWindowsのいい加減さが悪いと思うのですがどうでしょう。 ソフトイーサはIPsecやSSL−VPNを使わず無償でVPNが作れるという大きなメリットがあるのですが、セキュリティをどう守るかが企業にとっては頭の痛い問題です。
 
 

ホームページへ