間違いだらけのネットワーク作り(326) 2004/04/17
「京都研究会模様(その2)」

今週もあわただしく過ぎました。 新規の企業を2社訪問、金曜日は某国産メーカーに招かれて90分の講演。 テーマは「これからの企業ネットワークの考え方」。 先方からの指定です。 180名の参加。 最初に会場を見回して、女性がどのくらいいるかさがしたのですが眼に入りません。 女性の方、手をあげてください、といっても反応なし。 男ばかりならそれなりの話し方をしよう、と話したのですが、終わってから聞くと女性も4人いたとこのこと。 まあ、話としては皆さん何度か笑ってくれて、それなりに楽しんでもらえたのだと思います。 勉強になったかどうかは知りません。 

ネットワークを専門にやっている方ばかりなので、質問がたくさんでるものと期待していたのですが、ほとんど出ませんでした。 たぶん、技術的な話なら出たのでしょうが、私のは「逆転の時代」などという技術とはかけ離れた話をするものだから、質問しづらかったのでしょう。 

新規に訪問した2社のうち、1社は面白い話が出来ました。 こちらの話の内容の技術的なことには興味を示さず、考え方が面白いと言われました。 聞けば情報システム部長はもともとマーケティングをやっていて2年前からシステムを担当しているとのこと。 あまりシステム経験が長い方より、素人に近い方が新しく、面白い発想が出来るものです。 ちょっとばかり「逆転の発想」を盛り込んだ提案を次回お持ちして、IP−VPNをおびやかしてやろうと思います。
 

「京都研究会模様(その2)」

さて、京都研究会のまとまった記事を書きたいと思っていたのですが、油っこい情報は書けないので無線LANの基本的なスライドを紹介します。 東陽テクニカのIさんが作成したスライドです。 

実はIさんの講演が始まって、1分たたないうちに私が最初の質問をしました。 「電波って何ですか? そもそもそれが分かりません。」 Iさんは的確に答えられませんでした。 会場から2、3人が色々な定義を発言。 Tさん曰く、「空気の振動でしょ」 私、「空気の振動は音波でしょ。 真空でも電波は飛びますよね。」 別人曰く、「宇宙にはどこでも電界というのがあって、宇宙のかなたからここまで電位を空間積分すると・・・。」 私、途中で割り込んで「ぜーん、ぜん、分かりません。 お客様に説明しているつもりで分かるように言ってくださいよ。」 まあ、教えてもらっている生徒とは思えない詰問みないな質問です。  が、色々な人の発言からもっとも文学的に正しそうな定義を私が作り上げました。 もったいないので、ここには書きません。

このように、無線LANの講演をしてくれている人さえ、電波の定義は難しいのです。 言葉も有線ネットワークの世界とはまるで違うものがたくさん出てきます。 言葉の意味を知ることがすべての始まりですが、無線LANは先ずこれが大変ですね。 以下の3枚のスライドに無線の基本的な用語が出ています。 ポイントは伝送速度は電波強度(dBm)と遅延拡散(DelaySpread)で決まるということ、さらに電波強度はSignal、Noise、S/N比で決まるということ。

dBmの読み方もハッキリ答えられる人がいませんでした。 「デシベル」というそうですが、電話のレベルで使うデシベルはdBでmが付きませんね。 mってどういう意味ですか、と聞くとこれも明解に答えられる人はいませんでした。(この記事を書いたあと、すぐ会員の方がmがつくと絶対レベル、つかないと相対レベル、とメールで教えてくれました。)  とにかく、ネットワーク文学者を標榜する私は言葉の意味にこだわるのです。 講師はやりにくかったことでしょう。

無線LANの製品の仕様を見る上で大切なのは2枚目のスライドにあるReceiver Sensitivity dBmとDelaySpread。 受信電波強度が大きければ大きいほど、ディレイスプレッドが小さければ小さいほど伝送速度は速くなります。 製品を比較するには同じ11Mの伝送速度を得るのに電波強度やディレイスプレッドがどの程度かを見れば分かります。 同じ伝送速度で比べた時、受信電波強度が小さい方、ディレイスプレッドが大きい方が性能がいい製品、と言うことになります。 しかし、このような値をきちんとスペックシートに書いてあるベンダーは少ないそうです。


 



 
 
 
 
 

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