間違いだらけのネットワーク作り(320) 2004/03/06
「企業にとってのIP電話の目的」

先週の土日は研究会のメンバー8人で、城崎と竹野町へ行きました。 城崎は志賀直哉の「城崎にて」で有名な温泉地、竹野町は日本海に面した漁港のある町です。 城崎は木造の温泉旅館がほとんどで、ホテルが少ないのが町並みの特徴。  昭和の雰囲気がそのまま残っています。 志賀直哉が常宿にしていた三木館は3階建てで、大きいけれども豪華ではない落ち着いた旅館でした。 夜は旅の目的の一つである新鮮な松葉ガニをいっぱい食べ、その後、句会をしました。 各人が自由題、席題(その場で決めた言葉を俳句に入れる)各3句を作り、投票で秀作を選ぶのです。 私の作った駄句の一つ、「志賀直哉泊まりし春ははるかなり」。 他にも書きたいことはたくさんあるのですが、日経バイト5月号で書きたいと思います。

ここのところ、毎週週末にIPセントレックスの移行工事があり、順調に拠点数、IP電話のトラヒック(内線および番号ポータビリティを使った外線)が伸びています。 小規模な拠点を含めると拠点数は100拠点を超えました。 これだけの規模になったのですが、落ち着いた状況なので土日に東京を離れることも出来るのです。 こうして地道に稼動実績を積み上げていくことで、IPセントレックスの信頼もより高まるでしょう。 

「企業にとってのIP電話の目的」

2月から3月にかけて会社主催のソリューション・ワークショップというセミナーが全国9ヶ所で開催されています。 IP電話もテーマの一つで、私は長野、大阪、松山、東京の講師を担当。 既に長野と大阪は終わったのですが、お客様の反応が面白いですね。

短いプレゼンなので、最初に結論を3点にまとめて言っています。 最初のポイントは「皆さんはIP電話と言えば、通話料を安くするためのものだと思っていますね。 それは大きな間違いです。 企業にとってIP電話の第一の目的は設備コストを削減することです。」 とやると、それまで難しい講演の連続でうつむいていたお客様の顔が上向くのが壇上からよく分かります。

このHPでは繰り返し書いていることですが、エンドユーザーの方には新鮮なのでしょう、講演が終わると名刺交換に来られる方も結構います。 大阪では「感動しました」と言われて恐縮したものです。 ふだん、キャリアやメーカーから聞いているIP電話の話と180度違うのと、プレゼンの仕方が資料を読むのでなく、資料を見ていなくても分かる話し方なのがいいようです。 「メーカーのIP電話と私のIP電話は180度違います。 メーカーのそれは設備を増やすIP電話、私のは設備を削減するIP電話です。」 と言えば、見るからに経営者という感じの恰幅のいい高齢者にも理解して貰えます。

同様に関心を呼ぶのはルータレスとオープンの話です。 イントラネットと言えば高いルータを使うのが当たり前と思っている方々に、ルータを捨ててしまって安価で性能のいいスイッチだけで東京ガスさんはじめ多くの企業がネットワークを構築していることを紹介すると、皆さんヘエーという顔をします。 オープンの話はIP電話機の値段が分かりやすいですね。 メーカー独自のプロトコルを使っているIP電話機のライセンス料より、オープンなSIPを使った固定電話機や無線SIP端末の方が安いという事実を説明するとオープンの良さは簡単に理解して貰えます。

3点あるポイントのもう一つは「安くて便利」の実現。 「高くて便利」は当たり前ですよ、というと結構笑いが取れます。 フォーキングやクリック・ツ・ダイヤルなどがSIPを使うと簡単にできることを紹介しています。 あとの1点は省略。 この一連のセミナーの課題はたくさん来ている引き合いに、地方の人がきちんと対応すること。 こちらもそのサポートで忙しくなりそうです。
 

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