間違いだらけのネットワーク作り(313) 2004/01/17
「IP電話でのFAX」

先週から今週にかけてテレビが新しいクールに入り、ドラマの新番組が次々と始まりました。 休日の月曜日、木村拓哉、坂口憲ニ、市川染五郎といった主役級をそろえた「プライド」を見ましたが、ツマラナカッたですね。 本が悪く、スジが平凡そうです。 初回は28%の視聴率でしたが、私はもう見ません。

対して、先週火曜日から始まった草なぎ剛の「僕と彼女と彼女の生きる道」は視聴率ではプライドに8%負けましたが、面白い。 意外性があって、ストーリー展開が読めません。 おそらくはダメな父親役の草なぎがだんだん真人間になって行くのでしょうが。 ラストサムライで好演した小雪とのからみがどうなるのだろう、とか次回も見ようという気にさせるドラマです。 このクール、火曜日は夜10時までに自宅に帰りたいものです。
 

NET&COM2004:講演「大企業向けIP電話「IPセントレックス」 ――動かして分かった導入のポイントと今後の展望」2月4日幕張プリンスホテル

NET&COM2004講演内容詳細
 

IP電話でのFAX

IP電話網でFAXは通るのだろうか、とはよく受ける質問です。 昔のVoFRやVoIPでもけっこう苦労があり、メーカー独自モードでは通らないため、G3標準に設定を統一して何とか使えていました。

現在のIP電話網ではFAXもみなし音声としてG.711で扱うのが主流ですが、さて、それで「FAXが通るか」と聞かれて、「通る」「通らない」とハッキリ答える人に出会ったことはありませんでした。 「100%はありえません」 「100%でなくても実用には耐えられるんですか?」 「・・・・」という感じです。

今週、機器メーカーの人と会話していて初めてハッキリ言う人に出会いました。 「IP電話網でFAXは使えません。 様々な実験をしましたが、通る確率はビジネス用のFAXでは80−85%です。 ただし、安い家庭用のFAXだと通る確率は高くなります。 安いFAXはメーカー独自機能がないからです。 法人の場合、FAXをIP電話網に通すことはお勧めできません。」

胸がすくほどハッキリしています。  「FAXが送受信ともIP網上にあれば、まだ通り易いのですが、一方がIP網、もう一方がPSTNだと確率が悪くなります。 FAXの機種にも依存するので、あらゆる機種のFAXをテストし、通し方を検討するなど不可能です。」

VoIPでFAXを扱う時のトラブルの原因は大きく3つあります。 レベル、プロトコル、タイミングです。 レベルとは電話の音量のこと。 プロトコルは標準のG3なら問題ないのですが、ビジネス用FAXはメーカー独自に機能を盛り込んでいます。 特に問題になりやすいのはピーというコーリングトーンが出てから、送受信機能のネゴシエーションをして送信を開始するまでの時間を短縮する機能がよくひっかかりました。 タイミングはIP網上の遅延やGWが挿入するフラグの多寡で受信側FAXがおかしくなる現象です。

ただ、ここでVoIPと言っているのはみなし音声でFAXを扱うのでなく、GWが音声とFAXを識別してFAXならGWがデジタル化+パケット化して扱う方式です。 これは送信側にも受信側にもGWが必要なので、現在のIP電話網では使えません。 片側がIP網上のFAX+GW、相手がPSTN上のFAXというのはありえないからです。 みなし音声で扱うしかありません。 みなし音声なら、プロトコルがメーカー独自だろうと何でもそのまま流すのだからプロトコル起因のトラブルはないのでは、と思います。 避けられないのはタイミングの問題とパケット・ロス。 あと、GWでエコーキャンセラーが効いていたりするととたんにダメになります。 GWのジッタバッファを深くしたり、FAXのECM(エラーコレクションモード)で救われることも多いのですが。

「IP電話網でFAXは使えません」という方が安全ですね。 しかし割り切りすぎの感もあります。

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