間違いだらけのネットワーク作り(312) 2004/01/10
「NET&COM講演:大企業向けIP電話「IPセントレックス」−−動かして分かった導入のポイントと今後の展望」(要約)

この冬休み、タネンバウム氏の「コンピュータネットワーク第4版」(日経BP社刊)を拾い読みしました。 ネットワーク版「学習事典」という感じの面白い本ですね。 800ページもあるので、cover-to-coverで読むのは時間と体力のたっぷりある学生にはおすすめですが、ネットワークの仕事をしている人は興味のある部分だけ読めば充分でしょう。

この本が何故面白いかというと、無味乾燥な技術解説だけでなく、著者のOpinionやエピソード、アイデアが書かれているからです。 特に1章がそうです。 実用上はどうかというと「RIP」なんて用語は出ても来ませんし、「フローティング・スタティック」など見つかるわけもない。 IPネットワークの設計にこの本が役に立つかというと疑問です。 無線LANやルーティングなど、ネットワーク技術の原理を理解するには役立ちます。  ということで、ベテランのNEさんには著者のアイデアやOpinionが面白く、入門者には原理が理解できる、ということでお奨めできる一冊です。

7800円というのがネックですが、こういうきちんとしたハードカバーで、きれいな装丁の、ズッシリ重い本を手にすると私などはそれだけで嬉しくなります。

NET&COM講演要約

大企業向けIP電話「IPセントレックス」 ――動かして分かった導入のポイントと今後の展望(要約:スライドあり)

プロローグ
・間違いは大きいほど気づきにくい−IP電話の大きな間違いの例
・これからの企業ネットワーク設計のキーワードはオープン化、○○○○化、○○○○○。

1.企業ネットワークの動向
・サーバレス→ルータレス→PBXレス→そして○○○○
・企業ネットワーク・モデルの進化
レガシー・モデル→ローソン・モデル→東京ガス・モデル→そして○○○・モデル
・結局、ネットワークをどう使いたいのか?−社員のニーズ、会社のニーズ
・ユビキタスネットワークとは何か
・ユビキタスネットワークの構成イメージ
・ユビキタスネットワークのアプリケーション
・ユビキタスの本質とは
・企業ネットワークにおけるユビキタス活用のポイントは

2.IPセントレックスの仕組みと機能
・メニューの詳細
・ネットワーク構成
・IPセントレックスが満たすベき4つの条件
・IPセントレックス、VoIPサーバ(Windows等ベース)、IP−PBXの比較
・IPセントレックスの仕組み
内線・外線発着信
番号ポータビリティ
PBXの接続
PHSローミング
多様なSIP端末による新しい使い方の実現

3.企業向けIP電話/IPセントレックス設計のポイント
・何が大変だったか
・音質の劣化要因−予想していた要因と実際の要因の差異
・設計のポイント−予想していたポイント、実際のポイント
・実際に動かして発見したこと
・初体験したことの感想
・FAQ
「データ系WANと音声系WANは統合すべきか、分けるべきか」
「データ系LANと音声系LANは統合すべきか、分けるべきか」
「大きなディスプレイのついたIP−Phoneは必要か」
「IP−Phoneにウィルス対策は必要か」

4.次世代IP電話/IPセントレックス−2004年の展望
・次世代IP電話/IPセントレックスのコンセプト
・次世代IPセントレックスのネットワーク構成
・次世代IPセントレックスのアプリケーション(複数)

エピローグ

ということで、タネンバウム氏には逆立ちしてもかないませんが、私は私なりに、例年どおり「Opinion」と「現場感覚」を前面に出した講演にしたいと思います。

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