間違いだらけのネットワーク作り(306) 2003/11/22
「情報化研究会大会予告(2)名前は同じでも中身は違う」
 

今週は面白いお客様とのコンタクトが2回ありました。 月曜日に某大手企業の方とIP電話についての情報交換。  5社の提案書を見せていただき、あらためて各社の特徴がよく分かりました。 それにしても皆さん、きれいな提案書を作るものだと感心しました。 木曜夜には大手企業の経営者を対象とした少人数の研究会で講演。  テーマは「企業にとってのIP電話の意味」です。 経営者ならではの反応と質問が面白かったです。 強い関心をしめされたお二人に翌朝電話。 

12月13日の研究会は受付締め切りまで2週間になりました。 申し込まれた方は会員ページに現在の参加者名簿がありますので、確認してください。 

「情報化研究会大会予告(2)名前は同じでも中身は違う」

さて、12月13日の研究会での私の講演テーマは「企業ネットワーク革命進行中−IPセントレックスvsIP−PBXvsVoIPサーバ」 です。 そのエッセンスとも言うべき話を今週の経営者向け研究会で話しました。 13日の予告編としてそのポイントを紹介します。

「同じ『IP電話』、あるいは『IPセントレックス』という名前でも、中身はまったく違うことが往々にしてあります。 部下がIP電話の稟議を上げてきたら、中身の違いをチェックしてください。 名前が同じだからわが社も東京ガスと同じだ、などと間違っても思わないでください。」

というのが言いたかったポイントで、技術的な仕組みは詳しく話さず、事例を交えながら「まったく違う」ことを具体的に話しました。 オープンでないIP電話のIP−Phoneやスイッチが何故むやみに高いのか、あるいは各拠点の電話回線やINSが不要になるIP電話とそのまま残すものがある、ことなどをそのメリット、デメリットとともに紹介しました。 その集約であるスライドは下表のような内容です。
 
 
名前が同じ「IPセントレックス」でも中身は全く違うことがあります。
本来のIPセントレックス 自営IPセントレックス
(ベンダー独自サーバ使用)
IPセントレックス
(IP−PBXハウジング)
オープン性 ×(ベンダー独自) ×(PBXメーカー独自)
サーバ設置場所 キャリアまたはSIer ユーザ・サイト キャリア
番号ポータビリティ
(ユーザ拠点の電話回線不要)
× ×
接続可能な電話機 無償で公開されたインタフェースをサポートした電話機 ベンダー独自仕様の電話機 PBXメーカーの電話機
利用形態 シェアード・サービス 自社専用 シェアード・サービス
NW機器の選択 自由 P電話ベンダーの機器 キャリア提供品
回線の選択 自由 自由 当該キャリアの回線

「この表は皆さんがIP電話の稟議を決裁するときのチェックリストになります。 部下が提案しているIP電話が各項目についてどうか、チェックしてください。」

その他の話題としてネットワークのライフサイクルの話をしました。 「変化の激しい時代にIP電話の導入に3年も4年もかけたのでは、導入している最中にIP電話の製品やサービスが大きく変わってしまいます。 さっさと作って経済性を享受し、短期間で更改するのが得策です。」 という話をしたら、我が意を得たりという発言をした方がいました。 「この研究会に来る前にIP電話導入の説明を受けたのだが、回収に3年半かかると聞いて中身も聞かずに再検討させた。 これは正解だったのですね。」

技術を知らない経営者にIP電話のチェックをすることは大変ですが、この夜の話の内容は少しは役に立てて貰えそうだと思いました。
 

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