間違いだらけのネットワーク作り(302) 2003/10/25
「IPセントレックスとIP−PBXハウジングの違い」

9月20日の間違いだらけで9月に入ってから19日まで1日も休まず仕事をした話を書きました。 実はこの19日に大規模案件のプレゼンテーションがあったのです。 今週、その案件の受注が決まりました。 9月20日号に掲載したワイン、プティ・ムートンのラベルのふっくらしたぶどうの房のおかげでしょうか、 文字通り「実りの秋」になりました。 この提案には「3つの目玉」を盛り込みました。 提案はやはり、コンパクトとインパクトが大事ですね。 コンパクトで目玉が分かりやすく、インパクトがあること。 提案書の勝因は最初の5ページにあったと思っています。

情報化研究会大会はお知らせしたその日から申込みが入り始めました。 ほとんどが会員の方ですが、非会員だけど私の生の声を聞きたいので参加するという方もいます。 初めて会う方も多くなりそうで、楽しみです。
 

「IPセントレックスとIP−PBXハウジングの違い」

今週、いつもこのページを読んでくれている方からメールが来ました。 メールの表題は「まぎらわしいIPセントレックス」。 前々回に取り上げた曲解用語「自営IPセントレックス」ほどひどくありませんが、IP−PBXをキャリアやメーカーがハウジングしてユーザに使わせるPBXハウジングを「IPセントレックス」として売り込まれて、へきえきしたとのこと。  そこで整理のために10月11日号の比較表にIP−PBXハウジングを加えておきます。 
 
 
本来のIPセントレックス 自営IPセントレックス(???) IP−PBXハウジング
使用OS UNIX Windows メーカー独自
設置場所 キャリアがキャリアの資産として設置 ユーザが自己の資産として自社内に設置。 要するにPBX。 キャリアがキャリアの資産として設置
番号ポータビリティ 可能。 従来利用していた固定電話番号(0AB−J番号)をそのままIP電話の番号として使う。 電話回線はライフラインなど一部をのぞき、拠点には残さないのが原則。
 

IP電話だが、0AB−J番号を使っているため固定電話からIPセントレックスに収容されたIP電話にかけても通常のマイライン料金。

固定電話から050のIP電話にかける時の3分10円、11円といった料金ではないため、固定電話利用者にとって市内通話が割高にならない。

固定電話利用者が050の利用者に市内通話をかけるとマイライン料金より割高になる。

不可能。 電話回線は各拠点に従来どおり、そのまま残る。 不可能。 電話回線は各拠点に従来どおり、そのまま残る。
プロトコル SIP、オープン指向 ベンダー独自、クローズド メーカー独自、クローズド
接続可能な端末 無償で開示されるSIPベースのプロトコルに準拠したIP-Phone、
PHSシステム、ソフトフォン
ベンダー独自端末 PBXメーカーの独自端末
IP電話中継網との接続 あり。 IPセントレックスはクラス4ソフトスイッチと呼ばれるIP電話中継網と直結しており、IPセントレックス収容のIP電話からの発信は全国一律3分8円程度の通話料でかけられる。 なし。 PBXと同様、電話回線がキャリアにつながっているだけ。 不明。
利用形態 従来の局用電話交換機と同様、共同利用。 そのため災害対策や障害対策のほどこされた設備を安価に利用できる。 1ユーザの単独利用。 障害対策や災害対策は自己負担でせねばならないためコストがかかる。 不明。

IP−PBXハウジングについて公開された情報が少ない(探し方が悪い?)ため、不明の項目があります。 このページをご覧の方からの情報提供を期待します。 この表はどんどんメンテナンスして充実させたいと思います。

ヤフーBBも来年1月からIPセントレックス・サービスを始めると発表し、さらにサービスの選択肢が増えることになりました。 名前は同じ「IPセントレックス」でも、中身や出来ることはまるで違うということを、ユーザの方には理解して選択して欲しいものです。  選択し、組み合わせることを仕事とするSIerとしてはますます仕事が増えるということであり、市場全体がのぞむ方向に変化しているな、と思っています。

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