間違いだらけのネットワーク作り(294) 2003/08/30
「PHSとSIP」

先週のCWC会社更生法申請を受けて、今週はけっこうばたばたしました。 昨日はNTTがIIJに100億円出資のニュース。 うーん、IIJグループ(CWCを含むという意味)は昨年はパワードコムと一緒になると宣言し、今、NTTと一緒になろうとしている。 一貫性、というのがないですね。 どんな形であれCWCのユーザが一日も早く安心できる状況にして欲しいものです。 まさか、IIJさえ生き残ればいい、という考えではないと思いますが。 

PHSとSIP

IPセントレックスは順調に動いていますが、9月にはPHSがSIP端末として実稼動します。 内線電話の端末としてPHSを使いたいというニーズは予想以上に強く、広い工場を持つメーカーなどで導入が進んでいます。 PBXでもPHSは使われているのですが、内線で接続されており、PHSのアンテナのある事業所ならどこへ行っても内線電話を受けられる「ローミング」をPBXで実現しようとするとコストが高すぎて大企業でも二の足を踏んでいました。

SIPベースのIPセントレックスではPHSローミングを安価に実現できます。 PHS自体はSIPをしゃべるわけではないので、IPセントレックスとの間でSIPを使った呼設定をするサーバが各拠点に必要です。 PHSを持ったユーザが本社から支社に移動すると支社のアンテナでPHSが感知され、支社のサーバはIPセントレックスにPHSの電話番号やIPアドレスをRegisterメッセージで登録します。 どこに行こうといつもの内線番号で着信できるわけです。

PHS技術者の人はPHSのプロトコルのことを”AIRでは”と言います。 聞きなれてない私からは面白い言い方だなと思います。 AIRでも当然ながらメッセージのフォーマットやフィールドや手順がプロトコルとして規定されています。 しかし、AIRのプロトコルとSIPをどう対応づけるか、という標準はまだありません。  たとえば、発信者番号をPHSのディスプレイに表示させるにはSIPメッセージのどのフィールドに電話番号を埋め込み、それをAIRのメッセージのどこに書くのか、といったことです。 今は独自に決めるしかありません。 まあ、難しいことではないので、標準が出きればそれに修正することは手間のかかることではないでしょう。 独自であっても、どんどんユーザが増えればデファクトになるでしょう。

PHS端末は単独でもIPセントレックス配下で使えますが、代表グループやピックアップグループの1端末としても利用できます。 IP−PhoneやGW配下の端末とグループを組むことも可能。 IPセントレックスの幅はどんどん広がっています。
 

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