間違いだらけのネットワーク作り(291) 2003/08/02
「企業のIP電話で110番/119番発信は必要か?」

7月26、27日の高松研究会(と言う名前の旅行会)は14人(うち4人が女性)が参加。 期待した以上に楽しく、盛り上がりました。  26日に東海地方までが梅雨明け。 高松も好天でした。 研究会旅行は今年で7回目ですが一度も雨にあったことがありません。 最初に観光したのは金毘羅さん。 森の石松が参詣した海運の神様です。 ここは長い石段が有名。 本宮までが785段、奥の院まではさらに584段あるとのこと。  14人中10人が本宮まで登りました。 

785段というと35階程度の高層ビルを階段で登るのとほぼ同じ。 息が上がるところまでは行きませんでしたがキツかったです。 その後、やまなかというウドン屋へ。 山奥のあまりきれいではない小屋のような店なのですが、ウドンの味は絶品でした。 薪がいっぱい積んであり、麺はこの薪の火でゆがいています。 薪を使おうが、ガスだろうが味には関係ない気もするのですが、こだわりというものでしょうか。 午後5時になるとサッサと店じまいしていました。

そこから高松市内にもどって宴会。 地元の人に予約してもらった「ときわ茶寮」という料亭です。 宴会の部屋が豪華で一同ビックリ。 京都の二条城のように、きれいな天井画が描かれ、あちこちに彫刻がほどこされています。 なぜか葵の紋まであるのです。 料理も部屋にふさわしいもので、味、品数とも満足のいくものでした。 これでたったの5000円。 東京では考えられません。 最後は床の間をバックに集合写真を撮りました。

翌日はフェリーに1時間乗って小豆島へ。 壷井栄の「二十四の瞳」で有名ですね。 そのモデルになった岬の分教場を見学。 タクシー3台を貸切にして回ったのですが、その中の一人の運転手がこの分教場の卒業生で熱心にガイドしてくれました。 木造平屋の小さな建物で教室は3つしかありません。 机は2人がけの木製で、どの机にも真中に縦の線がナイフで彫られています。 「この線からこっちはボクの領域だから、ノートとか筆箱をはみ出させるなよ」ということ。 私も小学校低学年の時に同じことをしていたなあ、と机にすわってなつかしく思い出していました。 さあ、皆んな机に座って集合写真を撮ろう、ということで運転手さんにパチリとやってもらいました。 この写真は私の会社のパソコンの壁紙になっています。


その後、寒霞渓(かんかけい)という渓谷へ。 数千万年前の火山が風化して独特の岩肌を見せており、山頂へ登るロープウェイから見る小豆島と瀬戸内の海はのどかな風景でした。  この写真は山頂の展望台から撮ったもの。 真中へんに島が連なっているように見えるのは分教場のある岬です。 

企業のIP電話で110番/119番発信は必要か?

8月1日に日経BP主催のアウトソーシング2003で講演。 「IPセントレックスに見るユーザ主体のNWアウトソーシングのあり方」というテーマ。 演壇の目の前の席に座っている若い男性がいかにも面白そうに聞いていて、話しやすかったです。 質問は面白いものはなく、
○「外線用GWが高いと思うが値段はいくらか?」「メーカーに聞いてください」
○「オープンであって、回線や機器を自由に選択できてもSIerに牛耳られるのではないか?」「オープンなのでSIerも部品の一つ。 ユーザがいつでもSIerを首にして別のSIerに変えられるのでユーザは主体性を失うことはありません」
○「広域イーサネットがIP−VPNよりVoIPに適しているというが、帯域制御装置が必要なので割高になるのでは?」 「今日、この会場に広域イーサネットを使ってVoIPをやらせていただいた企業の方が来ています。 そこでは帯域制御装置は一切使っていません。 L3SWの優先制御と帯域制御ですませています。 帯域制御装置の利用は最小限にすべきです。」

ありがたかったのは講演終了後、何人かの方が名刺交換に来られ、引き合いを頂いたこと。 さっそく訪問しなくては。
この日、なぜか体調が悪かったのですが1時間30分話し終わると快調になっていました。 これはよくあることで、話すこと、大きく呼吸をすることは健康にいいのかも知れません。

もう一つの話題。 7月25日に警察庁が調査研究委託の入札公募をしました。 テーマはIP電話網での110番受け付けシステムの海外の状況調査、プロトコルの技術要件、受け付けシステムのモデル作成などです。 正確には覚えていません。 入札期限は8月4日午後5時すぎ。 検討期間は1週間。 企業ネットワークの実ビジネスには結びつきそうにないのと、知的財産の扱いが受託側に不利なので応札はしないことにしました。

ただ、面白いと思ったのはアメリカでは2001年頃から検討されてきたテーマがやっと日本でも本格的に取り組まれるんだな、ということです。 アメリカでは110番、119番は「911」。 Googleで「911 VoIP」を検索するとIP電話でのFire/Policeの問題についてたくさんのコンテンツがヒットします。 

110番、119番の発信なんて企業内に設置されたIP-PHONEじゃあいらないよ。 というのが私の考えです。 家庭や公共施設ではともかく、セキュリティの確保された企業内で犯罪が頻発するわけがありません。 現に企業のPBXではイタズラ防止のため110番や119番への発信は特定の電話機しか出来ないように規制しています。 固定電話で発信できなくても携帯で発信できます。 ライフラインが使えなくても企業向けIP電話はどんどん広がるでしょう。
 
 

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