間違いだらけのネットワーク作り(289) 2003/07/19
「おおらかなレガシー電話と厳格なIP電話」

今日は3ヶ月ぶりに三男の高校の父母会に参加。 次男も同じ学校なので嫁さんと分担になるのです。  教室の小さな机とイス、教壇と黒板。 せまっくるしいイスにすわって先生の話を聞いていると、自分が生徒になっているような気分になります。 先生の話はほとんど聞かず、ボーッと他のことを考えていました。 けっこう厳しいところもある学校で、2年への進級基準にひっかかりそうな生徒の父兄は先生からお残りを言い渡されていました。

「おおらかなレガシー電話と厳格なIP電話」

IPセントレックス、先週書いたように本格的に動き始めたのですが、これから動きはじめる新しいサービスも2、3あり、その情報が面白いですね。 SIPベースではあるのですが丸々PBXを残すのが原則のようで、それで何故、IPセントレックスと呼べるのか、そもそもそれが不思議です。

IPセントレックスでもPBXを残す拠点は残すのですが、そこで必要になるのがPBX配下の電話をSIPでIPセントレクスと接続するゲートウェイ。 このGWがレガシーなVoIP−GWとはまったく違う機能をもとめられるのです。 レガシーなVoIP−GWは単にPBX間で拠点番号+内線電話番号といったシグナリングを中継すればいいだけでした。 その際、GWは拠点番号は見ても、内線番号は見ていませんでした。 それはローカルのPBXが管理しているもので、PBXが該当する電話機のベルを鳴らしていたのです。

つまり、レガシーなVoIP−GWは拠点番号は記憶しておく必要があるが、電話機個々の番号は持つ必要がなかったのです。 SIP−GWは違います。 SIP−GWはPBX配下の電話機が、あたかも単独のSIPベースのIP−PHONEであるようにIPセントレックスに対して見せかけねばならないからです。 ですから、SIP−GWはPBX配下に1000台の電話機があれば1000個の電話番号やSIP−URIを何らかの形で管理せねばならないのです。

レガシーなPBXベースの内線電話網は「おおらかな分散処理」と言えるでしょう。 ローカルのPBXにどんな番号の電話機があるかはそのPBXにまかせておけばよく、他の拠点のPBXが知る必要はありませんでした。  

これにたいしてSIP−GWを使ったIPセントレックスでは「厳格な中央集中処理」。 PBX配下の個々の電話機をIPセントレックスに登録しないと課金も出来ないのです。 しかし、大企業で各拠点のPBXに何台の電話機がどんな番号を振られて使われているか正確に把握していることはまずないでしょう。 PBXを丸々残してもちゃんと電話機を登録するのは一苦労です。 料金の算定も電話機単位なのですが、レガシーなGWの感覚でGWとPBX間のチャネル数で料金算定などしたら、とんでもない間違いということになります。
 

Peer-To-PeerのプロトコルであるSIPで個々の電話機の管理が必要なのは当然なのですが、これをいかに効率的に出来るかがIPセントレックスの良否を大きく左右することになるでしょう。
 

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