間違いだらけのネットワーク作り(282) 2003/05/31
「革新的IP電話と守旧的IP電話」

今週はさらに新たな設計プロジェクトが始まったり、コンペの入札があったり、思わぬトラブルがあったりと、相変わらずゆとりなく過ぎていきました。 しかし、金曜日だけは早く帰ろうと6時30分には退社。 天気があまりに良く、オープンエアーのビアガーデンに行こうと銀座松坂屋の屋上ビアガーデンに予約を入れようとしたのですが、サラリーマンの考えることは皆同じ、予約で満席とのこと。 しょうがないので、例のワインレストランへ行きました。 3人でSARSのことやら、お互いの会社のことやら話しているうちに4時間が過ぎていました。

SARSの話で面白かったのは、大陸の人はトイレの後に手を洗わないそうで、それがSARS流行で手を洗うようになったため水道使用量が増えている、という話。 日本で感染者が現れないのは単なるラッキーではなく、衛生観念が違うのかと何だか安心しました。 もう一つかの国ではニワトリを生きたまま売って家庭でさばくのが普通なのですが、これが雑菌をばらまく要因とのこと。 日本では鶏肉は殺菌されたプロセスで、加工されて流通しますが、そんな食品流通のインフラがないのも感染が広がる原因だそうです。 動物というのはニワトリに限らず雑菌のかたまりで、ハクビシンなどというわけの分からない野生動物まで生きたまま売っている大陸はそもそも病原菌にとっていい環境でありすぎるようです。

革新的IP電話と守旧的IP電話

新聞にIP電話の記事がほとんど毎日出るようになりました。 しかし、IP電話導入などとあっても実体は3、4ヶ所にGW(ゲートウェイ)を置いて中継部分をIP化する「守旧的」IP電話であることが多いようです。 守旧的か、革新的かの違いはPBXを原則なくするか、原則残すかの違いです。 もちろん、守旧派は残し、革新派はなくします。 私は著書にも書いてあるとおり、革新派。

そもそも、企業のIP電話の目的は通話料の削減など副次的なものなのです。 企業のネットワーク・コストに占めるPBXの設備コストが高いのでそれをなくしてしまおう(PBXレス)、というのが企業向けIP電話=IPセントレックスの狙いです。 IP−Phoneを全面導入するのは時期尚早とか、オープンなIP電話に否定的な業者は、客観的にそうだと思っているのではなく、自分に都合が悪いのでそのような論理を組み立てているのではないでしょうか?

まあ、こんなことを書くよりも実績で証明して行くことが重要なので、どんどん受注し、設計し、動かしたいと思っています。

IPv6

さきのワインレストランでIPv6の話題も出ました。 聞きませんねえ、v6の話なんて企業ネットワークでは。 先週紹介した今年のNET&COMでもv6のフォーラムがありましたが、参加者はごく少なかったようです。 数年前にこれからはv6、と盛り上がった時期もあったのですが、企業ネットワークでv6でなきゃできないアプリケーションというのが見当たらないので普及しないのでしょう。

しかし、昨夜ご一緒したAさんはPeer−To−Peerあるいはセキュリティ確保のために、v6はニーズが出てくるだろうとのこと。 Aさんの意見はv4は物を識別するものではないのだが、v6は携帯でもビデオデッキでも、なんにでもユニークに付与できるため、東京から田舎のおじいさんちのビデオデッキのv6アドレスを指定して孫の映像を送りこむ、といったことが簡単に出来る。 

セキュリティ目的というのは、v6を外部と接続せずに企業内だけで使うという発想。 外部はv4のインターネット、内部はv6なのでそもそものプロトコルの違いがあるため、外部からの攻撃に強くなります。 なるほど、と思いますが私は当分v6を積極的に提案する気はありません。 v6対応の機器を導入してまでv6化するメリットはないと思うからです。
 

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