間違いだらけのネットワーク作り(272) 2003/03/22
「音質評価での男女の差異」

今週、新著「企業ネットワークの設計・構築技法−広域イーサネット/IP電話の高度利用」が自宅に5冊届きました。 出版社からの献本です。 これで4冊目の出版ですが、何度経験しても、新しい本の包装を解き対面するのは嬉しいものです。 子供たちにどうだ出来たぞ、と見せるのですが、さしたる感心は示しません。

前著は300ページたらずだったのですが、今度の本は478ページ。 内容も新鮮さと面白さに自信はあるのですが、大きさも立派です。 ソフトカバーなのに机に立てられます。 欠点は重いことでしょうか。 この本の白眉は「はじめに」、1章、6章、8章、10章です。  既に主要書店に配本され、Amazon紀伊国屋Bookwebからも注文できるようになっています。

音質評価での男女の差異

先週の記事でMOS(Mean Opinion Score)による音質評価で、すべてのパターンで女性の評価が男性より高かったということを書きました。 私は男性は「テストをするんだ」という先入観にとらわれて、厳しい見方をするのではないか、と書きました。 これを読んだYさんが面白いコメントをくれたのでご紹介します。

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Yです。

実は、だいぶ前から、「情報化研究会」のホームページを拝見しておりました。
以前は、「たまに」でしたが、最近では、毎週欠かさず見ています。

さて、今回の更新を見て、ちょっと感じたことがありますので、メールを
出させていただきます。

さて、3/15付けの更新で、

> 私は女性の方が音質には敏感で、辛い評価、つまり低い点数をつけると予想
> していました。 結果は逆でした。 すべてのパターンで女性の評価の方が
> 高かったのです。 音質については男性の方が神経質なのでしょうか?
>  あるいは男性は先入観にとらわれやすく、「IP電話のテストだ」という
> 思い込みが辛い評価になっているのでしょうか? 私は後者だと思うのです
> がどうでしょう?

と書かれています。

私は、一般の女性の方は、「音質」とか「画質」というものにこだわらない
様な気がします。

例えば、VTRでの留守録、特にドラマですが、女性は概して3倍モードでも
5倍モードでも気にせず使用し、それこそダビングを繰り返した裏ビデオ(失礼)
のような画質でも、あまり気にせずに見るようです。つまり、AVやHiFi
的な要素よりも、単にストーリーが把握できれば、十分なようです。
(私の人生経験では、8サンプル中、7つがストーリー重視、1つがクォリティ
も重視(彼女は、兄2人がAVマニア)でした)

これに対し、男性は、こだわる人は、音質や画質に気を使います。もちろん、
ストーリーも大事なのですが、同じ録るならば、S−VHSやデジタルを使い
出来れば標準モードでHGテープを使って・・・となるわけです。

もちろん、男性でも無頓着な人もいますが、女性で強烈なAVマニアというのも
あまり聞いたことはありません。(クラシックマニアとかはいるのですが、
装置までこだわっている人は見たことがありません)

これは、性差というか、例の「右脳と左脳」という話ではないかと思っています。

もちろん、女性も音質の差はわかっているのでしょうが、コミュニケーションも
問題なくでき、そこそこ音質がよければ、問題視しないのではないでしょうか?

対して、男性の方は、実際にちょっとした差も見つけて、辛めの評価をした
のかも知れません。(あるいは、従来の聞き慣れたアナログ電話や携帯電話との
音質の違いに、違和感を感じた)

いかがでしょうか?
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*人生経験が豊富でうらやましいなあ、というのが第一の感想です。 

*この議論は何が正しいか、とか、だから実務上どうしようということでなく、私はただ面白がっているだけです。

*男性の評価がIP電話に厳しく、固定電話との評価の差が大きかったということではなく、
固定対固定、IP電話対固定、携帯対携帯、IP電話対IP電話、など6パターンほど実施した評価のすべてに
おいて、女性の評価より辛かったのです。

*女性はストーリーが分かれば画質や音質にこだわらない、というのは論理が分かればいいということでしょうか?
一般に男性の方が論理にこだわり、左脳がまさっている、というのと矛盾するような気もします。

*とにかく、繰り返しになりますが、この話題に白黒つけようなどという気はまったくなく、
面白がっておけばいいと思っています。

*ただ、女性は会社内でオピニオン・リーダーであることが多いので、MOSをやるときは女性を多くした方が
平均値は高くなるでしょう。 これはひょっとしたらノウハウかも知れません。

*ちなみにMOS評価は厳密にしました。 離れた2つの部屋の間で行い、被験者は一人ずつ入室し、
相手が使っている電話が何であるかは知らされず、淡々と現在の通話の音質を5段階評価しました。

「今からパターン1の通話試験をします」とは言われても、固定電話対IP電話の通話なのか、IP電話対IP電話なのか、
は分からないのです。 唯一分かるのは自分が使う電話がIP電話機の場合、相手の電話機は分からないが、片側が
IP電話だとは分かります。
 
 

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