間違いだらけのネットワーク作り(249) 2002/10/05
「IP電話の050番号申請受付開始」

技術的ではないことで振り回され、バタバタと1週間が過ぎました。 すでにご覧になった方もいると思いますが、日経バイト誌に連載している「間違いだらけのネットワーク作り」がITPROで公開されました。 ヒットランキング、参考になったランキングとも結構上位にいます。 おひまな折に見てください。

間違いだらけのネットワーク作り 第1回
間違いは大きいほど気づきにくい日経バイト2002年7月号,184ページ

この記事へのフィードバックとしてコメントも賛否両論、いろいろ書き込まれていて面白いです。 「賛」のコメントとしては
”確かにWANでルータなしで済ますという発想は、CCIEな人でなくてもなかなか出てこないです。”

”筆者の考え方は完全に賛成です。 むしろ、SEの様に広範囲にカバーするエンジニアには「文学的に理解」が必須ではないかと思います。でなければ、覚えきれるものではない。「技術が好きなので…目的に取り違えてしまう」は耳が痛いですね。”

「否」としては
”この文章を読む方がネットワークの専門家でない方が多いだろうと前書きにあるが、これは「そうあってほしい」という筆者の願望ではないだろうか。 正直言って、現在の技術用語から考えると突っ込むところが多すぎる。”

突っ込むところがいっぱいで、論理的厳密さがない、というのも文学的なことの特徴かも知れません。 イメージで考えているところが多いので。 しかし、突っ込むところが多い方が皆さん楽しいのではないでしょうか? 突っ込むところは多いのですが、参考になったという方が85%になっています。 次回以降の記事への反応も楽しみです。 

IP電話の050番号申請受付開始

9月27日から050の申請受け付けが始まりました。 初日に申請したのはフュージョン・コミュニケ−ションズ、NTT−ME、ZTV(三重県のCATV)、BBテクノロジーの4社のようです。 「ようです」と推定なのは総務省による公表はなく、マスコミ等の情報を総合するしかないからです。

10月5日に手元に届いた日経コミュニケーション10月7日号の記事「IP電話の050番号、効果はおあずけ」(p.51)では9月30日時点で上記4社に加えてKDDIが申請済みとして入っています。 しかし、30日時点の情報が5日後に雑誌に載るということは考え難いので見込み記事かもしれませんね。

私の予想はサービス開始を何時からするかは別にして、申請はもっと多いだろうと思っていました。 意外に少なかったなというのが実感です。 やはり大手キャリアは既存の電話サービスとのかねあいから、早期のサービスには抵抗があるのでしょうか。

日経コミュニケーションの「効果はおあずけ」という理由はNTT東西が電話交換機に050××××(×は事業者識別番号)をルーティングし、IP電話サービス事業者に着信させる機能を組み込むのに1年かかるから、というものです。 しかし、IP電話サービスはクラスAの品質を満たせば従来の0AB〜J番号も使用できますし、NTT東西からその番号に基づいて他事業者へルーティングする機能は現在の交換機にもあるので、050が組み込まれるまでおあずけになるとは限りません。

日経コミュニケーションなら、IP電話サービスの効果を早く実現するためにNTT東西は050の組み込みを早くすべきだ、とでも書きそうな気がするのですが1年かかっても当然という書き方なのも意外です。 なぜ、消極的なのでしょう?

ベルが電話を1876年に発明して120年あまり、原理が変わらなかった電話がIP電話で変わろうとしています。 おおげさに言えば100年に一度の革命なのですが、この革命に参加できるのはネットワークの仕事をしている者にはラッキー(レガシーな電話事業者にはアンラッキー?)なことではないでしょうか。 情報化研究会でも、積極的にIP電話にはかかわって行きたいと思っています。 この「間違いだらけのネットワーク作り」は来週で250号。 ちょうど5年続けたことになります。 それを記念して、IP電話をテーマに研究大会をすることにしました。 

間違いだらけのネットワーク作り連載5周年記念
 情報化研究会大会
 「IP電話で日本のネットワークを革新する」

1.日時・場所
12月7日(土)午後1時から6時
駿河台・明治大学
定員200名

 2.プログラム
12:30−13:00 受付け
13:00−13:10 開会挨拶 情報化研究会主宰 松田 次博
13:10−14:10 基調講演
 「IP電話普及のための技術・制度基盤の整備と今後の課題」(仮題)
 総務省総合通信基盤局 電気通信事業部 電気通信技術システム課
 課長補佐  松井 俊弘 様
14:10−14:20 Q&A
14:20−14:30 休憩
14:30−16:00 「SIPとMSNメッセンジャー」(仮題)
NTTPC  波多 浩昭 様
16:00−16:10 休憩
16:10−17:40 「IP電話で企業ネットワークを革新する」
情報化研究会主宰 松田次博
17:40−17:50 Q&A

3.対象 情報化研究会会員および非会員

企画:情報化研究会
実行:潟Aドバンスト・テクノロジー・センター

総務省の松井課長補佐様は「IPネットワーク技術に関する研究会報告書」のとりまとめを始め、IP電話を担当されている方です。 「日本のネットワークを革新する」などとちょっとオーバーな表現ですが、松井様の仕事はまさにそういう内容だと思います。  大きな話、そして技術的・実際的な話、両方を聞いていただきたいと思います。
スピーカーは確定です。 仮題となっているテーマは変わる可能性があります。 申込み方法や参加費用は未定です。 申込み先は松田ではありませんので、ご注意ください。 近日中に申込み先や方法をお知らせします。
 
 

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