間違いだらけのネットワーク作り(248) 2002/09/28
「SIP研究会模様」

さきの3連休、後半は8月に出来なかった墓参りのため帰省しました。 道後の湯につかり、城山を散策し、たっぷりと昼寝もし、久しぶりに休んだ気になりました。 天候にめぐまれたため、お墓のある山からは瀬戸内の島々やとおく中国山地の山まで見え我がふるさとながら本当にきれいなところだと、しばし足を止めて見とれました。

道後で立ち寄った子規記念博物館で面白い本を買いました。 近藤英雄著「坊ちゃん秘話」青葉図書(089−943−1165)。 著者は大正7年松山中学校卒。 夏目漱石の松山時代の同僚で、山嵐のモデルになった渡部政和数学教諭の教え子です。 この本は渡部教諭を中心に漱石がいたころの松山中学の数々のエピソードをまとめたものです。 ふるき良き明治、といういいかたがピッタリくる当時の学校生活や松山のふんいきが当事者ならではの臨場感で伝わって大変面白い本です。 残念なことにISBNコードもふられていない地方出版社の本なので書店では手に入りませんが、興味のある方は版元に電話してください。 昭和58年初版、平成8年第7版となっていますから知られざるロングセラーです。
 

SIP研究会模様

21日のSIP研究会、面白かったです。 積極的に質問したり、私の質問に答えてくれる方がいて勉強になりました。 波多さんにMSメッセンジャーをUA(ユーザエージェント)として使ってSIPを動かした話をしてもらったのですが、具体的であることは分かりやすいことだ、と改めて思いました。 

私が一番興味を持ったのはMSNメッセンジャーが電話端末代わりに使えるかどうか、という点。 使える、と思いました。 ただし、そのためにはマイクロソフトからMSNメッセンジャーのSIPサーバとのインタフェースにかかわる情報が開示されることが必要です。 技術的に難しいことは何もないと思うのですが、開示されてないがためにメッセンジャーとSIPサーバとのプロトコルを試行錯誤で探らねばならない、といのが現状のようです。 たとえば、波多さんがプレゼンス機能を使うときにSIPサーバからメッセンジャーに送信するメッセージやパラメータの値を苦労して見つけたのが一例です。 見つけて動いてはいるのですが、もっといい方法があるのかも知れません。

多くの人が試行錯誤でインタフェースを調べ上げるのが早いか、MSが開示するのが早いか分かりませんが、近いうちにメッセンジャーをSIP端末として使うための情報はオープンになるだろうと感じました。 そうなるとメッセンジャーはSIPベースのSoft-Phoneとしてデファクトになるかも知れません。

以下、参加者からメールで頂いた感想と質問を引用し、最後に波多さんのスライドからメッセンジャーとプレゼンスに関わる部分を紹介します。

Mさんの感想(部分)
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土曜日の研究会、おつりが来るくらい有益でした。 SIPの可能性とそれによる影響は、音声中心のキャリアと
キャリアに機器提供するベンダーにますます厳しい環境をつきつけるのでしょうね。

SIPの多者通話で「何とかという装置が必要、それは呼処理になるのだ。」などと、
逆転防止等の品質責任もあるから当然ですが、そのメーカらしい発言に、だれか手製のSIP三者通話サーバ
をつくってくれないかなと内心思っていました。
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Sさんの質問
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<質問>
「音声伝送信号」のページを見ると196バイトが20msごとに発生することになります。
よって、198x8x(1000÷20)=78.4Kbps ですね。

と言うことはSIPを使った音声通信では、G.711等が一般的で
14bitリニアPCM → 8bit符号に圧縮 = 78.4kbps の帯域を使う?
ってことでしょうか?

VoIPを昔からやっていた者(ユーザー)からみると、「xx-CELP」などで数kbps
に圧縮するのが当たり前なので、78kbpsは非常に太い帯域に思えてしまい困惑です。

的外れな質問かもしてませんが、「文学的表現でもかまいませんので、わかりやす
く」教えていただけませんか?よろしくお願い致します。

P.S.
「無圧縮」と聞くと「けちな無音圧縮はしないで音声品質を確保すること」と勘違
いしていました。 年々頭は固くなりますね。
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*まずスライドの間違いを訂正します。 RTPパケット内のRTPヘッダが8バイトとなっていますが、
12バイトの誤りです。 当日気づいてはいましたが、さまつなことなので黙っていました。

*なので、RTPパケットは200バイトになります。 これが1秒間に50個飛ぶのですから
80kbpsになりますね。 このケースでは音声データを20ミリ秒分=160バイトRTPパケットに
格納しています。 しかし、遅延をより少なくするためブロードバンドでIP電話サービスを
しているプロバイダーには10ミリ秒分=80バイトしか格納しないところもあります。
 

*そうするとIPヘッダ20バイト、UDPヘッダ8バイト、RTPヘッダ12バイト、合計40バイトのヘッダと
80バイトの音声データからなる120バイトのRTPパケットが1秒間に100個送出されます。
すると、96kbpsの帯域幅が必要になりますね。 これはIP電話ではふつうのことです。

*要はIP電話はネットワークが「ブロードバンド」であることが、ほとんど前提になっているということです。
家庭でも12メガのADSLが使われる時代です。 96kbpsは12メガの100分の1にもなりません。
帯域幅が安く手に入るようになったので、ぜいたくな無圧縮で品質のよい音声サービスを提供しよう、
ということです。 事実、G.711はG.729などと比べるとはっきり音質がいいです。

*無音圧縮ですか、しばらく使っていないなつかしい用語ですね。 波多さんの説明で、
メッセンジャーは無音圧縮を使っている、ということが分かりましたね。 「音声のボリュームが低い
ときはパケットを送出しない」というのがそれです。

以下、ポイントとなるスライドを羅列します。
波多さん、有益な講演、ありがとうございました。
 


 


 
 


 


 


 


 


 
 


 
 
 

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