間違いだらけのネットワーク作り(245) 2002/09/07
「SIP研究会への反応(3)」

SIP研究会は先週土曜日に名簿をまとめたら、すでに50人近くになっていたため締め切りました。 しかし、今週に入っても何とかならないか、という趣旨のメールをたくさん頂いています。 そこで、10月にほぼ同じテーマで研究会を企画したいと思います。 今回参加できなかった方は次回に参加ください。 締め切り後の例外的な受け付けは不公平になるので一切しません。 ご了解ください。

それにしても、皆さんのSIPへの関心の高さには驚きました。 関心という段階ではなく、SIPサーバやSIP−Phoneの開発に携わっている方も多く、SIPは勉強という段階を超えて実用に入りつつあると思います。 ちょっと続けすぎの感はありますが、今週もSIP研究会に関する皆さんのメールの中から引用させていただきます。

SIP研究会への反応(3)

Aさん
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これまでは電話のSS7の製品にたずさわっておりましたが、
最近はSIPに関わる仕事へとシフトしてきました。
具体的にはSIPサーバの開発・検証・サポートになるのですが、
まだ勉強に手を付け始めたばかりで知識が浅い状態です。

Bさん
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さて、せっかくですからちょっとだけ余談で書かせていただきます。

  - BB テクノロジーが提供している BB フォンの着呼に NTT のローカルサービスを
    使っておりずうずうしいという話ですが、ま、ユーザーは半分はこのサービスのために
    Type-2 ではなく Type-1 の基本料金を払っているので、私的には一応は納得です。
    残りの半分はおそらく NTT の付加サービス(発信者番号通知とかもろもろ)と
    ライフラインとしての電話の基本料金(110, 119)で、これに 1700円以上というのは
    ちょっと高いような気もしますが。

  - 総務省の「IPネットワーク技術に関する研究会」報告に関しては音質に関する
    クラス分けは大きなお世話だと思います。(050で始まる) 番号計画は残念です。
    既存網との整合性を取るのを重視した結果かもしれませんが、(たとえば既存
    のローカルサービスを VoIP 化するようなシナリオでは)ユーザーにとって何の
    意味があって経済的な優位性があるのか釈然としません。

Cさん
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VoIPの盛り上がりには、非常に興味をそそられるのですが、中継電話事業
を生業としているキャリアには、苦々しい面が多々あります。
本格的PSTN->VoIPへの移行は、中継電話キャリアにとって将来の死刑判決
を受けるに等しいと個人的に考えておりますが、だからといってVoIPで簡
単に利益が出るとも思えません。

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*Aさんのような方が交換機やVoIP製品を開発してきたメーカーにはたくさん
いるのでしょうね。 アメリカではソフトスイッチはあまた製品がありますが、
日本で独自に開発するのと、アメリカから持ってくるのとどちらが得策なので
しょう?

*Bさんのコメント。 私がずうずしいと言っているのはエンドユーザではありません。
NTT東西とBBフォンは競争関係ですが、電話番号をそのまま使うというやり方は
例えて言えば戦争するのに、主要な武器を敵から借りているようなものではないか、
ということです。 料金うんぬん以前に本質がおかしいと感じます。

1700円はいわば、武器の借り賃なのですからBBフォンがエンドユーザに代わって
支払えばいいんじゃないでしょうか? そうするときわめて公平な戦争、という気が
します。

*音質に関するクラス分けは消費者保護のために必要でしょう。 品質や信頼性を
いい加減に考える事業者が出ないとも限りませんから。 使ってみて、悪かったら
解約すればいい、というのでは野放図すぎると思います。 最終的にIP電話を
ライフラインとして使えるようなサービスに育てるためには。

*IP電話の番号は050に限りません。 固定電話相当の品質で、総務大臣が
認めるものは従来の0AB〜J番号が使えます。 ただ、0ABはロケーションと
電話番号の対応を取るので、IP電話サービスでモビリティを重視するなら050
の方がいいですね。 現実は両方使われることになるんじゃないでしょうか?

*中継キャリアであるCさんのコメントは切実ですね。 しかし、こういう意見を
持つ個人がキャリア内部にいても、そのキャリアがIP電話にすごく熱心だったりする
のが不思議なところです。 電話のトラヒックが交換機を通らなくなる時代は
予想より早く来そうなので、シェアを取るにはなりふりかまっていられないのでしょう。
 

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