間違いだらけのネットワーク作り(243) 2002/08/24
「SIP研究会への反応」

日経バイト9月号が手元に届きました。 間違いだらけのネットワーク作りの連載第3回、「RFPどおりの提案に付加価値はない」が表紙に紹介されています。 内容はこのページを読んでいる方なら想像がつくと思います。 連載記事としてのパターンは第1回目から決めており、紀行的エッセイをプロローグとエピローグにつけ、その間に主題に関することを書く、というスタイルです。 9月号の紀行は7月の仙台講演について書いてあります。 この連載、なかなか好評のようで編集部のアンケート調査ではスコア(どの記事を読んだかのチェック)が52、得票率(参考になった率)が16ということです。 通常、コラムはスコアが40、得票率8から10が相場ということなので、平均よりかなり上を行っています。

日経バイトはネットワーク関係の深い内容の記事が増えています。 たとえば7月号の特集は「究極の無線通信」、8月号は「IPsecの理想と真実」、技術コラム「SIP、H.323、ENUMを知る」、9月号は「電磁波影響の研究」、「NATの限界」、「LAN向け認証技術IEEE802.1xの仕組み」。 ニュース的な記事の多い日経コミュニケーション、テキスト的な日経NETWROKに対して、中上級者向けの勉強材料、という感じです。 すっかり日経バイトの宣伝になりましたが、ためしに読んでみて下さい。

SIP研究会への反応

9月21日に予定しているSIP研究会は1週間で20人を超える申込みが来ました。 しばらく研究会をしなかったこともあると思いますが、
SIPへの皆さんの関心の高さがうかがえます。 単なる申込みの内容に加えて、一言書いてくれているメールがかなりあります。
その中から、世間の様子が現れているものをピックアップさせてもらいました。 

”レッドバックは、米国サンノゼに本社をおくテレコム市場向けネットワーク機器メーカーです。 
米国のRBOCが莫大な設備投資を行ったATMインフラを生かすべく作り出したADSLネットワークにおいて、
BAS(Broadband Access Server)という製品カテゴリを創出しました。”(メーカーの方)
*レッドバックという会社が知りませんでした。 このメールで面白いと思ったのは米国ではADSLネットワークが「莫大な設備投資を行った
ATMインフラを生かすべく」作られた、というところ。 だからどうした、ということはありませんが、ふ〜ん、という感じです。

”直近では,VoIP技術を用いた新しいサービスというテーマで仕事をしております。”(キャリアの方)
*キャリアやISPにとってIP電話はチャンスより、リスクの方が大きいでしょう。 特にキャリアは電話交換機を音声トラヒックが流れなくなるので
大変です。 ISPは失うものはないのですが、ユーザは音声サービスといっても、Webのデータをダウンロードするのと同じで、いくら使っても
定額のISP料金で済む、と思っていますから、設備投資が増えるだけで儲かるわけがありません。
 キャリアも、ISPも、儲かる人が一人もいない時代になるのではないでしょうか? 
 ああ、一人、儲かる可能性があります。 キャリアやISPをその気にさせてネット機器を売り込むベンダー。 いつものパターンがまた繰り返される
のか、キャリアやISPも少しは学習効果を発揮するのか。

”約1年前に入会した当時は、IP電話サービスを提供していたベンチャー企業でVOIPゲートウェイの設置をしていましたが、
昨年の10月に倒産してしまいました。”(ネットワークサービスの方)
*かすかな記憶では、この方の会社は無料のIP電話を売りにしていたように思います。 料金と価値のバランスが取れたサービスを
提供し、むやみな価格競争をしないことが大切だと思うのですが、なかなか難しいのでしょうね。
 

”不勉強でSIPのことは素人ですが、周りで「SIP、SIP」と騒いでる人が多くり、落ち着いていられなくなりました。 
講師が波多さんと松田さんなので、本質が聞けると確信し、楽しみにしております。”(SIの方)
 

”SIPやIP電話サービスに関しての キャリア様のご意見やご要望をお聞きしたいと考えております。”(メーカーの方)
*キャリアにたいするSIP商戦はほぼ決着がついてしまったのでは? と私は思うのですが、どうでしょう?
オープンなSIPをクローズドな製品として売っているメーカーがいるように思います。

総務省はIP電話サービスについてルールを作るだけでなく、ソフトスイッチの仕様も規制しないと独占が起るのでは
ないでしょうか。 旧来の電話交換機では標準化というのが徹底していたのが美点だと思います。
 

”情報化研究会のホームページまた他会員の方からいろいろと評判を聞かせていただいております。
情報化研究会に入会させていただきたくお願いします。”(メーカーの方)
 

”証券の世界でもIP電話の普及は注目されており、○○○が今度公開します。”(証券会社の方)
*ちょっと無理してるんじゃないかな、と私は思います。
 
 
 

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