間違いだらけのネットワーク作り(235) 2002/06/29
「ネットワーク機器の性能表示(2)」

最近、本(文芸書)を買っても、買っても面白いものに出会えず、枕もとにはカバーをかけたまま途中で読み捨てられた本がたまっています。 1週間もすれば買った本の題名も忘れてしまうのですが、こうなった時が要注意。 書店で同じ本を買ってしまうことがあるからです。 出版社が軒並み赤字を出すなか、私のように読みもしない本をせっせと買う読者は上客と言えるでしょう。 昨日書店のカタログで出久根達郎さんの新刊を発見したので、これをどこかで買おうと思っています。 この人のエッセイは文体も内容も好みなのですが、売れないので近所の書店にはおいてないのです。 やはり、読みたい本が見つからないのは自分の好みが変わっているのかな、と思います。
 

ネットワーク機器の性能表示(2)

先週の記事に対して、会員の方から参考になるコメントをいただきました。 ご本人の了解を得たので引用します。
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To 松田様

先日、入会させて頂いた○○です。
いつも情報を頂くだけでは申し訳ないので、
若輩者の経験ではありますが、情報提供をさせて頂きます。

2002/6/22の[ネットワーク機器の性能表示]に関してです。

HP>機器仕様には相変わらず性能表示がない。 有名ベンダーばかりなんですが。
表示がないのはすべてルータです。 私が提案しているスイッチはしっかり性能表示
があります。 ルータ・ベンダーは何故、性能表示しないのでしょうか?

「単純に表示すると、多くの誤解を招くからだ」とベンダーは言い訳するでしょうね。
最高性能を表示すると、あまりの低い実環境の性能にクレームがあがり、
最低性能を表示すると、とても使い物になるとは思えない数値になります。
(うまく、実環境レベルを規定できればいいのですが・・・)

Smartbitsを用いて、NW機器のベンチマークテストをしてみると、
・SW(ASICのファームにてパケット転送を実施する機器)は機器仕様通りのPPS能力を発揮する。
・ルータ(メインCPUにて一括してソフトウェア処理を実施する機器)は機器仕様通りのPPS能力を発揮しない。
がほぼ、一般的に成り立つように思います。(私の経験則です)

どうも某ベンダーなどでは、ラボにて最も機器が性能発揮する条件下で試験を行い、
その数値をスペックシートにのせているようです。
(顧客の納品試験で、スペックシート通りの性能がでない。  実能力はこの程度だと提示しても否定せず、
結果を肯定していました。  あ?確かにそうです。 だから、どーしろと??って感じでした)

また、SWよりもルータで問題が大きく見えるのは、
環境要因(QoSの設定・シェーピングの設定・アクセスリストの設定等)の影響が
SWよりもルータの方が制御に含むソフトウェアの比重が大きいため、出易いので
しょう。
ルータのベンダーよりSWのベンダーの方が必ずしもしっかりしているわけではあり
ません。

HP>ところがことルータに関しては隠そう隠そうとするベンダーが多い。 相談を
受けたお客様には言いました。 「性能を表示すると後で自分の首をしめることにな
るのを恐れているんでしょう。 そんなユーザの立場を無視したベンダーの製品は使
わないことです。」

「うちの製品はこんな性能しかありません。」と実環境で期待できる数値を提示でき、
かつ、他社の製品の参考数値を持っていて自社製品の性能が劣っていないことを
PRでき、その上で、「製品開発部門にユーザ要望としてフィードバックします」
位の対応が取れるベンダーを使えるのがベストですね。

そこまでできるベンダーはほとんど見たことがありませんが・・・
 

これからはイーサ系L2サービスとダークファイバーでしょうから、
ルータよりもSWがNW機器の主役になるのでしょうから。。。
で、そのうち機器仕様とおりの性能が発揮できないSWが登場して、
で、きっとまた、「ネットワーク機器ベンダーというのは進歩しないものなんです
ね。」
っていわれてしまうのでしょうね。。。見えるようです。
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*実際に性能評価をされている方のコメントなので、分かりやすく説得力がありますね。

*それにしてもスペックどおりの性能が出なくても「だから、どうしろと?」と開き直れるベンダーはたいしたものです。

*ごたごたと余分(?)な機能がついて性能がでないソフトウェアベースのルータを使うより、広域イーサネットでL3SWベースのルータレス・ネットワークを作りましょう。
 
 
 

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