間違いだらけのネットワーク作り(234) 2002/06/22
「ネットワーク機器の性能表示」

日本代表がトルコに負け、W杯も終わってしまいました。 トルコ戦はWorkingHourだったので応援できず、雨中のなんだか元気のないプレーともあいまって不完全燃焼的終わり方でした。 それにしても、予選リーグで成功していた戦形と選手の配置を何故いきなり変えたのか、トルシエの頭の中は理解できません。 同じ日に行われた韓国・イタリア戦での韓国はすばらしかった。 終了3分前に同点に追いつくと、延長戦では90分プレーした後とは思えない動きでイタリアを翻弄、ゴールデンゴールで勝負を決めました。

スピード、強さ、スタミナ、どれもすばらしい。 日本代表もよく頑張ってくれましたが、韓国の方が熱さで上回っているように感じました。 うらやましいですね、まだまだ自国の応援ができる韓国の人が。

話は変わります。 この「間違いだらけのネットワーク作り」が日経バイト誌に連載されることになり、第1回が7月号に掲載されました。 タイトルは「間違いは大きいほど気づきにくい」。 例によって文学的書き方であって技術的ではありません。 京都の豊国神社前にある柏庵というお菓子屋のエピソードもあり、このホームページの記事よりさらにエッセイ風になっています。 このページを見ている方と日経バイトの読者層は違うとは思いますが、機会があれば読んでください。

ネットワーク機器の性能表示

最近、ネットワークのコンペが多く楽しく忙しい日々が続いています。 コンペは基本的に楽しいですね。 いろんな情報が入ってきますし、いろんな方と接する機会が出来ますから。

○広域イーサネットとIP−VPNとどちらが優勢か?

○VoIPは提案するベンダーが多いか、その逆か? 

○各社のVoIP提案の中身は?

○QoS制御をどこまで含めているか?

○回線料金をどこまでダンピングしているか?
 

こんな情報が面白い情報として入ってきます。  一番面白いのはこちらもコンペの1社なのにお客様から他社の提案内容を見せられて、どこに決めればいいか、と相談されること。 そりゃあ、結論は決まっているのですが、ちゃんと裏づけのある説明をせねばなりません。

広域イーサネットとIP−VPNの戦いは大企業では広域イーサネット優勢、中小企業ではIP−VPN優勢、という感じでしょうか。 大手コンビニエンスストアや大手都市銀行が広域イーサネットを採用したことがインパクトになっているようです。 ちなみに、大手都市銀行のNW構築を担当されているのは情報化研究会の熱心な会員で、4月の京都研究会にも参加していました。 うれしいことですね、研究会の仲間が活躍するのは。

VoIPその他についてのコメントは油っこすぎてここには書けません。 さしつかえなさそうなのが今日のタイトル「ネットワーク機器の性能表示」。 お客様からどこの提案を採用すべきか相談を受けた中の一つです。 ネットワーク機器の性能比較をどうすればいいのか? 価格だけで比較しても性能が分からないのでは決められない、というすごく常識的な質問です。
何だか同じようなことを以前このページに書いたことがあるな、と昔の記事を探すとありました。

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「間違いだらけのネットワーク作り(2) 97/11/01
処理能力も分からないFRADやルータを買っていませんか? 」

○FRADやルータのカタログのスペックには、その装置のサポートできるインタフェースやプロトコル、回線の最大速度、端末回線の最大速度などが書かれています。
○これらのスペックの中でネットワークの設計上一番重要なのはパケット(FRADの場合はフレーム、ルータの場合はIPデータグラム)の処理能力、すなわち1秒間に何個のパケットを処理できるかを示すfps(frame per second)、pps(packet per second)です。
○この肝心の処理能力が明記されてない製品が世の中には多いのです。処理能力の表示はなく、回線の最大速度は2Mb/sと表記されていたりします。これを見たユーザは「ああ2Mb/sも速度があるなら拡張性は問題ないな、と「大きな勘違い」をするのです。
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ネットワーク機器ベンダーというのは進歩しないものなんですね。 機器仕様には相変わらず性能表示がない。 有名ベンダーばかりなんですが。 表示がないのはすべてルータです。 私が提案しているスイッチはしっかり性能表示があります。 ルータ・ベンダーは何故、性能表示しないのでしょうか? 

クルマを売るのに排気量や馬力をかくして売ることは不可能ですし、買う側もチェックします。 ところがことルータに関しては隠そう隠そうとするベンダーが多い。 相談を受けたお客様には言いました。 「性能を表示すると後で自分の首をしめることになるのを恐れているんでしょう。 そんなユーザの立場を無視したベンダーの製品は使わないことです。」

それにしても97年11月の記事、なつかしい。 当時のFRADやルータは最大速度が2Mでも速いと思われていたのですね。 5年でずいぶん帯域幅に対する感覚は変わりました。 作るネットワークの内容も変わりました。 しかし、一番変わったのはネットワークの価格。 ちょっと安くなりすぎましたね。

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