間違いだらけのネットワーク作り(233) 2002/06/15
記事評「インターネットが崩れる」

W杯での日本代表の活躍、気持ちがいいですね。 これまでの試合では1点を守りきったロシア戦が一番緊張感があって熱中できました。 チュニジア戦は録画しか見られませんでしたが、森嶋が1点取った後はチュニジアが半ばあきらめムードで、あの1点で決まったな、という感じを受けました。 今の日本代表は選手は一戦ごとに自信を深め、トルシエ監督の采配もさえて来ているように見えます。 この勢いで6月30日まで楽しませてくれたら、と期待するのは高望みというものでしょうか?

記事評「インターネットが崩れる」(日経コミュニケーション6月17日号)

IPv6の話題を最近聞かないな、と思っていたら今週はお客様との会話の中、そして日経コミュニケーションの記事で久しぶりにIPv6にお眼にかかりました。

お客様との会話ではグループ会社の1社がIPv6の導入を決めたので、わが社も勉強はしておきたい、というもの。 グループ会社もこの会社も通常のIPv4のプライベートアドレスを使っていますが、これをIPv6に変えなきゃいけないようなアプリケーションは思い浮かびません。 システム部門でありがちな「目的と手段の取り違え」が起ってなければいいのですが。 機会をみてグループ会社にヒアリングでもさせてもらいましょう。

日経コミュニケーションの記事は例によって夕刊紙のような題名のつけ方は好きになれませんが、「Part1移行の道筋見失うIPv6」の内容はセンセーショナルでなくしっかりしたものでした。 IPv6の現状を象徴する文をいくつか抜き出すと、

”IPv6対応機器や通信サービス開発に携わる関係者の間では「IPv6が普及するのは確実。 問題はそれがいつか。」という問いが主流だった。 しかし、何年もIPv6の環境整備に取り組む中で「果たして本当に普及するのか」と根本的な疑問に回帰する技術者も出てきている。 理由の一つは、IPアドレスの枯渇が当分先の話になりそうだからだ。”

2000年には2006年前後に枯渇すると予測されていたIPv4のアドレスも、”「IPv6の利用が進まないとしても、枯渇は2009年前後」”(APNIC 荒野氏の予測)

PtoP(Peer to Peer)アプリケーションがIP6を連れてくる、ということでアプリケーションとしてIP電話、ネットワーク・ゲーム、家電の遠隔操作、音楽ファイル等の交換、グリッド・コンピューティング(分散並列処理)などがあげられています。 この中で企業ネットワークでニーズがありそうなのはIP電話くらいでしょう。 が、IP電話のアドレスがIPv6でなければいけない必然性はありません。 BBフォンの着信制約がIPv4だから、とこの記事では書かれていますが、それは的外れ。 IP電話に電話番号が振られてないから、というのが正解。 電話にとって重要なのは電話サービスレベルのアドレスとも言える、電話番号であって、それがIPv4のアドレスに対応づけられようが、IPv6だろうが関係ありません。  IP電話の番号は050で始まることが総務省で決められましたが、その割り当てがまだされてないので固定電話からIP電話への発信が出来ない。

「IPv6を使うと企業はこんな新しいことが出来て、これだけのメリットがある」とクリアに言えるような状況ではない、ということがよく分かりました。

同じ日経コミュニケーションに「NTT電話サービス網の末路」という、これまたハッとする記事がありますが、難しそうなので読みません。
 
 

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