間違いだらけのネットワーク作り(222) 2002/03/30
「VoIP、最近の話題」

今週もバタバタと過ぎていきました。 新しく始まったプロジェクトもあれば、新規案件もあり、さらに年度末特有のルーチンに加えて組織改革がらみの動き。 2、3月の2ヶ月間が2週間程度に感じられるほどあわただしく時間が過ぎました。 4月に入っても、しばらくは落ち着かない状態が続くでしょう。 困ったものです。 ビジネスは年度末も組織改革も無関係に連続しているので。

京都研究会は既に10名ほどの方から申込みがありました。 おそらく例年どおり、30名から40名参加になるでしょう。 京都研究会にはゆったりした気分で行きたいと切望しているのですが、どうなることやら。

VoIP、最近の話題

NET&COM2002でVoIPは第三世代に入った、ということを話しました。 VoIP−GWを使った企業内VoIPの第一世代、フュージョン・コミュニケーションズに代表されるソフトスイッチを使ったキャリアVoIPの第二世代、そしてSIPベースの企業内・キャリアサービスの第三世代。

ついさっき届いた日経コミュニケーション4月1日号にもVoIPに関係する記事が2つありました。 リポート「IP電話の格付けは先行き不透明」とテクノロジ・スコープ「IP電話の呼制御プロトコル」。 どちらも興味深く読みました。 

IP電話の格付け、ですか。 ほっといてくれ、と言いたくなりますね。 総務省がIP電話サービスの端末に電話番号を与える際の条件として音声品質をA、B、Cの3クラス定義し、C以上でないと与えない、というもの。 品質と料金のバランスで、そのサービスを使うかどうか判断するのはエンドユーザの自由。 大事なことはエンドユーザがいつでもサービスを解約でき、簡単に他のサービスにスイッチできる契約制度とインタフェースの互換性が保たれていること。 それ以上のことは市場に任せるべきではないでしょうか。 かつてのように電話サービスに膨大な投資が必要だった時代はお上が社会的な無駄(共倒れ)がでないように、事業を規制する必要があったでしょうが、IP電話サービスはベンチャーが簡単に始められ、万一倒産しても何1000億円といった損害が出るわけではないのですから。

品質の指標はR値という訳の分からない数値で、Aが80超(固定電話並)、B70超(携帯電話並)、C50超ですが、実感はわきません。 END2ENDの遅延はAが100ミリ秒未満、B150ミリ秒未満、C400ミリ秒未満とのこと。 大甘ですね。 現在の固定電話は20ミリ秒程度のはずですし、先日情報化研究会で講演していただいたフュージョンさんの実測値もAクラスの2分の一程度の遅延しかないと記憶しています。 400ミリ秒となると企業内のVoIPよりお粗末です。 クラスC以上を合格とする、というのは遅延だけを見ると、ほとんどどんなサービスでもOKで、規制の意味はないように思います。 

「IP電話の呼制御プロトコル」の方はいい復習になりました。 ちなみに私がNET&COM2002で使ったSIPのスライドを引用しておきます。

SIPの要素と基本的動き

SIPの良さは
○テキストベースで、HTTPライクなため開発しやすい
○アドレッシング方式としてURLを使っているためインターネットのサービス要素、たとえばWebやe−mailとの連携が容易

の2点に集約されます。 現にSIP製品は安いですね。 これが一番のメリットですし、そのうちフリーウェアがデファクトとして出てくるのではないでしょうか。 SIPは難しいものではないので、WindowsMessengerを使わなくてもすむフリーウェアを作る人はたくさんいるでしょう。

いずれにしろ、VoIPへの注目度がまた高まって来たのは楽しみなことです。
 

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