間違いだらけのネットワーク作り(220) 2002/03/16
「メガデータネッツは使えるか?」

昨日厚木に出かけ帰りに小田急の特急に乗ったのですが、その車内でIPv6の実証実験をしていました。 車両内に無線LAN、サーバがあり、サーバのコンテンツを視聴でき、外部のインターネットとも接続できます。 私はインターネットを使ってみましたが、途切れたり、遅かったりで快適ではありません。 IPv6の実証実験といっても、IPv6である必要はないメニューばかりです。 ただ、この実験サービスのメリットはノートパソコンを無料で貸してくれること。 私のようにノートPCやPDAを持ち歩く習慣のない人間が、メールや暇つぶしのWebサーフィンを楽しめるのはいいと思いました。 有料で貸し出しても利用者は結構いるんじゃないでしょうか。 実験の概要はhttp://www.nokia.co.jp/IPv6/train.html

メガデータネッツは使えるか?

NTT東西がサービスする「中速ATMサービス」メガデータネッツ(MDN)。 最近、県内に閉じた拠点の多いネットワークで使われ始めているようです。 広域イーサネットのアクセスとしてサービスされる計画もあるとか。 しかし、このMDN、好きになれませんね。 「中途半端で、分かりにくい」、というのが私の評価です。

MDNの概要
 

○アクセス回線の物理速度は3Mから42Mまで3Mきざみ。
回線は原則光ファイバー。 64Kとか、128Kの帯域しか必要としない拠点でも、手間とコストのかかる光の引き込み工事が必要。

○実際に使える帯域幅 (64Kから10M)はPVCごとに契約。 (PVCメニューの場合。 他にCUGメニューもある。)
64Kから2Mまでは帯域保証サービスがあり、100%帯域保証を受けられる。
0.5Mから10Mまでは一部保証メニューがある。 1部保証は10%と50%で、料金が違う。
2Mを超えると100%帯域保証はなく、一部保証のみ。 
  たとえば5MのPCRをもつPVCでも、MCRは10%のO.5Mか50%の2.5M。
  技術参考資料には「ネットワークの状況によってはMCRを超える速度がでる」との記述があるが、
これが災いのもとで、営業現場では「一部速度保証メニューでは、MCR以上の通信を期待することがないよう、ユーザ対応を行う。」
のが実態のよう。

物理回線の速度やPVCのPCRの数字だけ見ると、割安感のある料金で、エンドユーザの第一印象はいいのですが、
エンドユーザには「2Mを超える高速では100%の保証がない」、「一部保証ではそれ以上の帯域幅は期待できない」、といったことが
分かり難い。 

なぜ、県内通信というせまい範囲を対象としたサービスなのに、こんな分かり難いサービス仕様や料金体系にしたのでしょう?
エンドユーザは表面的な物理速度の速さと価格の安さだけを見て、実質以上に割安だと誤解するのではないでしょうか?

いまさらATM、というもの何だかなあ、という感じです。
メーカーやSIにも安さだけを強調して地域金融機関などに売り込んでいる例を見受けますが、
「安いものには、安い理由がある」ということをエンドユーザに説明することが重要でしょう。

私がエンドユーザの方によく言うのは、「クラウンがカローラより高いのに理由があるように、ネットワークにも価格の差には
ちゃんとした理由があります。 価格だけでなく、中身=グレードも考慮して検討しましょう。」
 

ホームページへ