間違いだらけのネットワーク作り(201) 2001/10/27
「ドットコムバブル、クラッシュからの脱出」

この記事、不定期に切り替えると先週宣言したばかりですが、「不定期」とは書くことがあるときに書く、ということなので、結局今週は続けて書くことになりました。 

先週から今週にかけて、ベンダーやユーザ企業でネットワークの仕事をしている初対面の方、数10名と会いました。 特段に面白い情報はありませんでしたが、たくさんの人と会話していると自分の頭の中に新しいアイデアが生まれてくるのがいいですね。 ただ、私のアイデアは細かな、技術的なものでなく、マクロな文学的なものです。 

実は今、キーボードをたたいている瞬間にも、VoIPover広域Ethernetの移行工事が進んでいます。 もちろん、ルータを一切使わない「さわやかルータレス・ネットワーク」です。 私が手がけるものだけでなく、最近多いですね、広域EthernetでVoIPをやっているとか、これから試行導入するという方が。 さあ、今日の拠点は音質OKだろうか? と0.1%ほど心配しながら工事完了報告を待っています。 本音は悪いはずがないと思っているのです。

「ドットコムバブル、クラッシュからの脱出」
CSK代表取締役副社長 有賀 貞一氏

さて、今週、来週と10月20日の研究大会からトピックスを掲載します。 今回は有賀さんのpptから主要なものをピックアップさせていただきました。 有賀さんは85年から研究会に入っていただき、もう10数年お付き合いいただいています。 4年前に野村総研常務からCSKに移られました。 講演を聴いての感想はあいかわらず歯に衣着せぬ明解さだな、ということ。 20数枚のスライドから10枚たらずを選択したので、もの足りないかもしれませんが、言わんとすることは理解していただけるのではないでしょうか。

ドットコムクラッシュからの脱出に奇策があるわけでなく、「正しいことを正しく行い」、「利用者の真の利便性を追求する」。 これはドットコムに限らず、ネットワークやシステムの仕事にも共通する教訓ですね。

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ニューエコノミーは消えたか

1900〜1920
米国自動車産業創成期
3000社の起業
生き残ったのはBig3のみ

さらに現在グローバルな再編進行中
最後生き残るのは数社?

技術革新のレベルで言えば
1850〜1900頃の革新の方がすごい
電信、電話、ラジオ、自動車、飛行機等の発明
いずれも一つの産業を形成
⇔インターネット技術とITの場合は?

インターネット技術の経済への効果は大
「ネット経済」という概念ではない
インパクトは経済成長年+0.25〜0.5%
企業がインターネットを普通のネットワークとして
活用するようになるにつれ、効果は巨大
インターネット商用化からまだ10年以下
これからが本番
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大きな誤解が生んだバブル

インターネット=パブリック・ユティリティ≒電力
インターネット=普通のネットワーク
インターネット≒電力とすれば、
有効活用して、何か「新しいビジネス」を創出したものが付加価値を取れる
既存ビジネスの単なるインターネット化では付加価値は付かない

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本当に悪いのは

歴史的教訓やビジネスを知らない
パソコン/インターネット兄ちゃん
(+爺殺し能力−勉強不足)
テクノロジー音痴のベンチャー
キャピタリスト(+IPO俄成り金)
自分も一儲けをたくらんだアナリスト
加えて、短期的視野のマスコミ
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苦悩するEコマース
ほとんど全滅

安易なビジネスモデル(ビジネスになっていないケースが多い)
どこで儲けるのか
価格でない付加価値をどうつけるのか
独自性のないビジネス
モデル自体が輸入で米国の真似
買い物の楽しみ欠如
人はそんなに早く変わらない
システムとして不十分、決済不便
インターネット普及率やバンド幅の問題ではない
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脱出へのシナリオ

正しいことを正しく行う
歴史的発展過程からの教訓を生かす
経験ある人々の常識を尊重する
悪い奴等を追い出す
あぶく銭は期待しない
利用者の真の利便性を追求する
掛けるべき時間は掛ける
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これからどうなる

生き残り拡大するOnline+OnLand系
Eコマースの将来形
リアルビジネスのインターネット化
「店」とサイバー空間の相乗効果
商品、サービスの内容、性格による
リアルとサイバーの使い分け
ワンツーワンマーケッティング

個人情報の価値増大
ワンツーワンマーケッティング
ただし個人情報保護との攻めぎあい
企業間で情報売買可能か?
頭の中のみのモデルはだめ(MBA的発想のよさと限界)
例:アグリゲーションサービス←ICカードのケースと同様
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