間違いだらけのネットワーク作り(190) 2001/08/04
「広域LANの将来は?」

先週の土日は情報化研究会の古いメンバー11人で高知へ行ってきました。 土曜日は中岡慎太郎、岩崎弥太郎の生家を見学し、夜は皿鉢料理の宴会とカラオケ。 日曜日は雄大な太平洋の青い波を見下ろす露天風呂につかり、「土佐の一本釣り」というマンガで有名な久礼の漁港と魚市場をたずねました。 中岡慎太郎の生家は本当の山奥で、自動車道から細い道を降りた谷の斜面にはりつくように小さな家が復元されていました。 ただ、竜馬とともに人気者だけあって自動車道のわきの広場に記念館や銅像が作られ、ちょとした観光地になっていました。 

対象的なのが岩崎弥太郎の生家。 山すその小さな農村で、水田が広がっています。 明治時代からそんなに変わっていないんじゃないかと思えるような、細い道にそって小さな農家が並ぶ村です。 弥太郎の家はさすがに三菱が保存しているのでしょう、きれいなわらぶき屋根とつつましい庭が印象的な母屋と、それより大きく立派な蔵がありました。 蔵にはおそらく世界最古(?)と思われる三菱マーク。(写真) 途中修復はされているでしょうが、たぶん最古でしょう。 中岡慎太郎の生家とちがい、ここは観光化されていませんでした。

「竜馬が行く」では竜馬や中岡ほど魅力的に描かれていない弥太郎ですが、50年の短い人生で三菱の礎を築いた人物がこんな貧しい村(村の人には失礼)から生まれたのか、ふ〜ん、とちょっとした感慨がありました。

カラオケはBigEchoで個人の点数を競い、あろうことか私が浜田省吾の曲でただ一人90点以上を出しました。 カラオケなんて年に1回やるかどうかなのですが、これを実力というのでしょうか? 翌朝たずねた久礼は昭和30年代がそのまま残ったような漁村でした。 3歳くらいの男の子が細くて、日差しの強い路地でタライを使った行水をしていました。 市場には冷房も、扇風機さえないトコロテン屋があり、トコロテンと昔ながらのかき氷を商っていました。 トコロテン180円、氷300円。 観光客が少なく地元の人たちが多い、本当の漁村でした。

海外旅行もいいですが、たまにひなびた地方を旅行するのもいいものです。 

広域LANの将来は?

今週の掲示板から広域LANに関する面白い書き込みをピックアップします。
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Re: 全国orMAN  Follow: 526 / Prev: 523 / No: 525 [返信][削除]

 投稿者:うや  01/08/02 Thu 13:54:53
> L2はシンプルとてもいいサービスだと思うのですが、全国網で考える
> とIP-VPNの方が多く売られていますよね?ということはL2は全国に
> 向いていない?メトロエリアで行うもの?
> このあたりがとてもわかりません。

全国展開が比較的容易な大手キャリアが先にIP-VPNを提供したから
というのでが私の考えです。いかがですか。
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*IP−VPNが多く売れているかどうか正確な統計はありませんが、ある証券アナリストから聞いた某社のIP−VPNの2000年度の売上は私の年間ノルマの3分の2に過ぎません。 「売れている」という数字とは言えませんね。 IP−VPNが広域LANより売れているか、というのもIP−VPNを提供している主要3社の売上を合計すれば、広域LANをはるかに上回るでしょうが、1社ベースで比較するといい勝負だと思います。

*IP−VPNの強みはセールスマンが多いこと。 それが最大の強みでしょう。

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Re: 全国orMAN  Follow: 527 / Prev: 525 / No: 526 [返信][削除]

 投稿者:multilayer  01/08/02 Thu 19:20:17
> 全国展開が比較的容易な大手キャリアが先にIP-VPNを提供したから
> というのでが私の考えです。いかがですか。

Juniperも最初はL2-VPNからL3へと考えていたようですけど、思惑とは異なって
日本ではL3-VPN(IP-VPN)が流行っちゃったみたいですね。
L2-VPNはメトロ限定のサービスではないと思いますが、広域でL2-VPNを提供
しようとすると、STPが問題になるように思うのですが、それについては皆さん
どのように解決しているのでしょうか?

話は変わりますが、IP-VPNだとBGP/MPLS-VPNよりCoSineなどのVirtual Router
モデルの方がシンプルだと思いますが、ルータの実装上その程度のネットワーク
規模までscaleするものでしょうか?
CoSineのルータは触ったこともないので、ご存知の方教えて頂けると助かります。

BGP/MPLS-VPNのVRFって、CISCOルータがルーティングテーブルが複数持てないから考えられたものなかなーと思えるんですけど。
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*STPを使っている広域LANサービスはありませんね。 ユーザが広域LANでSTPを使うといったことも例はないでしょう。 広域LANといっても拠点数が多いネットワークはL3SWなり、ルータなりでレイヤ3での冗長化構成を取る設計が普通だと思います。

*Cosineは既に日本のIP−VPNで使われていますね。 このキャリアはコア・ルータはJuniperを使っています。 CISCOベースのIP−VPNとちがってOSPFやRIPも使える第二世代のIP−VPNです。 第一世代と第二世代の違いは前者はソフトエア依存のルータ、後者はハードウェアという点です。 Cosineのような製品を米国ではServiceSwitchというそうで、今注目されています。

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Re: 全国orMAN  Prev: 526 / No: 527 [返信][削除]

 投稿者:foo  01/08/02 Thu 20:34:23
L2のスケール化ですが、一重化ネットワークなら至極簡単ですね。
しかしながら、キャリアサービスとしての品質を考えるならば冗長構成は必須だと
思います。

でも、現在の冗長化プロトコルを使って、L2ネットワークを全国レベルでスケー
ルしていくことにはかなり厳しいものがあることは事実かと思います。

例えば、STPでは切替え(切戻し)時間が掛かり過ぎる。(使い物にならない。)
各社の独自冗長化プロトコルは切替え時間はそれなりに早いが種々制限が多い。

まあ、乱暴に言い換えるならば、所詮はLANの技術ですね。それがGBICやエクテン
ダ等で距離を伸ばすことが可能になったためMANと言い換えているだけで、それを
更に拡大しようとすれば最後は破綻するだけ、と言っても過言ではないと思ってま
す。
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*Ethernetだけの技術で全国規模のサービスをしているキャリアはありませんね。 また、WANでのEthernetの限界をカバーするための技術も開発が進んでおり、広域LANサービスが「破綻」するとは思えません。 

先週引用したComWebの記事にはWAN対応として2つの技術の標準化が紹介されています。

”Will Gigabit Ethernet WAN Services Make Us Forget About SONET?
By Doug Allen, Network Magazine
Jul 5, 2001 (10:02 AM)
URL: http://www.networkmagazine.com/article/NMG20010619S0008
You're hearing a lot of talk about Gigabit Ethernet (GigE) these days, especially in the metro, but increasingly in the WAN as well. What to make of this: Is SONET really going away? You probably doubt it, having heard this talk before. We doubt it too-at least until the legacy SONET plant depreciates, and that's years away. Interdependence is the more likely fate.

That said, though, GigE does make a lot of sense, especially in the metro, where it's taken off at a very difficult time for the telecom market. Yipes Communications, Cogent Communications, and Telseon have delivered proof of concept, and GigE's advantages have become quite clear: low cost; easily provisioned, highly granular bandwidth for tactical applications; simpler, centralized management due to using a single protocol; less network gear required; the ability to easily upgrade network routers or nodes one at a time; and, of course, big fat pipes that make the WAN look like the LAN to an end user. Perfect for ASP, storage, and video-all those bandwidth hogs that make life fun for users and hell for IT staff.

But you've also heard the downside: lack of reliability, packet loss, and marginal QoS capabilities. All true, but there are various efforts to overcome these problems, and new vendors such as Appian Communications, Lantern Communications, Nortel Networks, and Luminous Networks, to name a few, are working on highly promising solutions.

In fact, two major standards initiatives are underway that should provide a major leap forward in the resiliency and QoS departments: Resilient Packet Ring (RPR) aims to give Ethernet SONET-level protection and reliability with a data link layer optimized for packet traffic in the LAN, MAN, and WAN (more in a forthcoming article). The second standard, ITU X.86, maps Ethernet packets to SONET transmission links. Both bear watching.”

*広域Ethernetの「安い、速い、簡単」というユーザから見た大きなメリットがなくならないかぎり、「ユーザ・ニーズ」という強い力でキャリア網内部の仕組みはどんどん改善されるのではないでしょうか?

*実際、私のところでも広域LANを使ったネットワーク設計がどんどん増えています。 広域LAN案件はこれからも増え続けるでしょう。
 

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