間違いだらけのネットワーク作り(187) 2001/07/14
「IP−VPN vs 広域LAN ラウンド3(その1)」

13日の金曜日というのは、あまりいいイメージはないのですが、昨日は少しいいことがありました。 この春完成したネットワークの仕事に対してお客様から感謝状をいただいたのです。 ネットワークの仕事をはじめて10年あまりになりますが、社内で表彰を受けたことは何度かあってもお客様からの感謝状というのは初めてです。 正直言って頭の中は新しい案件のことでいっぱいで感謝状といってもピンと来ないな、と思いつつ担当役員と一緒に出かけたのですが、担当役員はじめ私の上司の喜んだ様子を見て、こちらもやっと良かったなという気持ちが湧いてきました。 感謝状をいただいた後、パーティがあり、そこでひとしきりお客様と話が出来て、これは楽しい時間でした。 その後、会社に帰って新しい案件の提案書レビュー。 頭の切り替えが速いというのか、余裕がないというのか。 
 

IP−VPN vs 広域LAN ラウンド3(その1)
 

今週から2回で先週土曜日に行った第13回情報化研究会の要点を紹介します。 IP−VPNと広域LANについてルータ・ベンダーとスイッチ・ベンダーの立場から、将来のキャリア網がどんな技術で、どう構成されるかを中心に話してもらいました。 スピーカーはExtremeNetworksの山中さんとRiverStoneの花輪さん。 

結論から書きましょう。 スイッチ・ベンダーが目指すゴールも、ルータ・ベンダーが目指すゴールも同じです。 先々週、日経コミュニケーションの広域LANの次世代方式についての記事にコメントしました。 CWCの広域LANが802.1Q方式のVLANとSONETリングを組み合わせたものであるのに対し、「次世代」の広域LANは次の3方式が検討されている、という内容です。 今回の研究会では下記のどの方式が主流になるのか知ることが一つのテーマでした。 スピーカーのお二人だけでなく、参加していたキャリア、Juniperのディストリビューター、皆さんの答えは一様にEthernet over MPLSです。  つまらないですね、「一様」というのが。 

Extremeの考えはアクセスあるいはMAN(Metropolitan Area Network)はEthernet、COREはEoMPLS。 RiverStoneもほぼ同じです。 日経コミュニケーションの書き方ではCISCOが推奨しているというUTIはどなたも賛成とも反対とも、反応すら示しませんでした。 その理由はMCI WorldCOMの方の発言で私なりに理解しました。 一言でいえば米国ではMPLSが日本ほど流行ってないからです。 MCIは国際でMPLSを導入していますが、AT&Tはじめ米国内のIP−VPNはIPsecベースであり、CISCOの上得意のISPはMPLSなど導入していないのです。 既存のISPが手っ取り早くEthernetフレームを流すにはUTIがいい、そういうことだと推測しました。 間違っていたらどなたか正確なことを教えてください。

日経コミュニケーションが書いた拡張VLANはExtremeのアイデアですが、彼らもコアまでそれを使う考えはなく、MANはvMAN、コアはEoMPLSという考えです。 したがって、次世代広域LANの方式として拡張VLANという独立した選択肢があるかのような日経コミュニケーションの書き方は正確ではありません。

1.拡張VLAN
ExtremeのvMANが代表で、複数のVLANを束ねて上位層のVLANを定義することで802.1QのVLAN数の制限4094を上回るVLANを中継路上で多重可能にする。 

2.Ethernet over MPLS
MPLSで構築した中継網上でVLANグループとLSP(label Switch Path)を1対1に対応づけて管理する。 IETFではMartini草案とKompella草案が作成されているとのこと。
製品としてはJuniperが出荷済みでNTTコムがテストしているとのこと。 

3.UTI(Universal Transport Interface)
イーサネット・フレームをIPパケットにカプセリングし、IPバックボーンで転送する。 VLANごとにIPアドレスを割り当てればアドレスの数が許す限りVLANを多重できる。

結論を書いたからこれで終わりにしてもいいのですが、それでは淋しいですから今週はRiverStoneの花輪さんのスライドの中からポイントとなるものを紹介します。 来週はExtremeの山中さんのスライドとまとめとしての私のコメントを書きたいと思います。 

RiverStoneの描くキャリア網の近未来像

MPLS適用のメリット

RiverStone製品の特徴

広域LAN(TLS:Transparent LAN Service)over MPLS

 
 
 

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