間違いだらけのネットワーク作り(174) 2001/04/14
「VoIPと課金・運用管理A」

バタバタと勉強にならない仕事で過ぎてしまった1週間でした。 今週はCiscoWaveがあり、うちの若手に「大規模VoIPネットワークの構築」というセッションを受講してもらいました。 ガッカリ。 私は資料を見ただけですが、ミクロな情報が羅列されているだけ。 最初のページが「VoIP CAC&Busy OUTとは」から始まっています。 何でこんなミクロなことから入るのでしょう? 設計にしろ、講演にしろ、物事は大きなところから入って体系を理解させ、その後小さい部分を理解しやすい順序で述べていく、のが鉄則。 セッションのテーマからは大規模VoIPネットワークの構築の考え方や手法がとらえられる内容かと思いましたが、期待はずれでした。 さらに期待はずれだったのは昨年まで有料セッションの受講者に配布されていた全セッションの資料が入ったCD−ROMがなくなったこと。 実は若手に受講してもらったのはこのCD−ROMを手に入れるのが目的の90%でした。 内容の良し悪しはとにかく、このCD−ROMをさらっとながめればCiscoが考えていることの全体像がつかめたのですが。

さて、今週は4月7日研究会の「VoIPと課金・運用管理」の後半です。 少し多くて重いですが、スライド6枚をご紹介します。 YAMAさんの講演では21枚のスライドが使われましたが、先週と今週でそのうちの9枚を紹介したことになります。 実際の研究会ではネットワークの全体構成、電話網の構成等、全体像の話から入ったことは言うまでもありません。 ネットワーク構成等の情報は公開できないめ、この記事ではわざとミクロな切り口になっています。 が、大変興味深い内容だと思います。 

おことわりしておきますが、製品についての情報はあくまでYAMAさんがVoIPを構築した時点での情報です。 現時点でどうかということは製品ベンダーに確認してください。

VoIPと課金・運用管理A

*YAMAさんは課金の手段としてCiscoVoiceManagerとRADIUS方式を試し、最終的に後者を選択しました。 
 


 


 

*YAMAさんがRADIUS方式を採用した第一の理由はLogの消失がないこと。  安価で、二重化が容易なことも大きいですね。
CUIは確かにGUIに比べればとっつきにくいですが、管理者が固定されているならCUIの方が慣れれば速いでしょう。
 


 

*最後のスライドが面白いですね。 IP屋はナンパ、ということの具体例としてYAMAさんがあげた例は、「作業の前に打ち合わせをして
決めた設定内容を現場で勝手に変えている。 行き当たりばったりにやっている感じ。」  レガシーな電話交換機屋さんと付き合ってきた
YAMAさんとしては信じられなかったようです。

*SI屋ももうけにならず、手間のかかることはやりたがらないようですね。(私も気をつけないと)

*最悪なのはキャパシティプランニングをやらないというIP屋の習性。 YAMAさんによると、「VoIPをやるためには拠点のルータを数100万円
するルータに更改しないと保証できない」とベンダーに言われ、YAMAさんが「ではCPU負荷等の数値的根拠を示せ」というと、ベンダーは
「じゃあ、今のままでいいです」ということで、ルータは更改せずに動いているとのこと。 いい加減!

*IP−VPNでも同様のことを書きましたが、サービスや製品の利用条件にかかわる数値的根拠を開示しないのはユーザをないがしろにしている
と言わざるを得ません。
 
 
 

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