間違いだらけのネットワーク作り(168) 2001/03/03
「キャリア規模のVoIPネットワーク構築は不可能?」

今日、3月3日は嫁さんの誕生日です。 この記事を書き終えたら渋谷のデパートへ出かける予定です。 今年の注文はアクアマリンの指輪。 誕生石なのです。 しっかり下見をして買うべき指輪を見つけているとのこと。 あんまり大事にされてないけど、年に一回くらいは機嫌取っといてもいいか、というのが毎年の私のひな祭りです。

さて、皆さんは食傷気味かも知れませんがNET&COMのアンケート用紙がコメントの書かれたものだけ日経BP社から送られてきました。 もちろん、今後の参考にしたいので送ってくださいと頼んだのです。 結局、大変良かったと答えた方が54.6%、良かった42.3%、どちらでもない1%、あまり良くない0%、良くない2.1%とのことでした。

私にとっても元気の出るコメントを書いてくださった方がたくさんいます。 その中からいくつか、列記します。 アンケートは無記名です。 もし、コメントを書いた方がこのページを見ておられたら、無断引用をおわびします。 コメントを書いた方に、できればメールを頂きたいと思います。
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「ネットワークの設計をするにあたって、たいへん明確なポリシーを持つことがいかに大切か、よく理解できました。 現実的に今の設計のやりかたから変えていくのは大変ですが、早速実践したいと思います。」

「実用的で分かり易い話でした。 文学的な理解、解説は非常に良いコンセプトだと思います。」

「大変参考になりました。 また来年もお願います。」 「Good! 毎年聞きたいです。」

「良かった。 全体的に良かった。 心に残った特に良い点、 ○物事は2面で考える事、○SUPERでネットワークは考える、○技術は文学的に理解する、 そして本音、熱意が感じて分かり易く良かった。」

「結論、論旨が明快で分かり易かった。 お金を払ってきた価値がある内容だった。」

「いままでVoIPの技術を目的で考えていたが、あくまでの手段の一つでしかないと思いました。 今後、お客様にネットワークの提案を行う上でポリシーを持って進めて行こうと思います。」

「今までに参加したセミナーはプロダクトの宣伝、売り込みが多かったが、客観的で勉強になりました。 私はユーザ企業のシステム部門ですが、SIや機器の選定、今まで悪い意味で洗脳されていた事を反省。 今後とも勉強させていただきます。 ありがとうございました。」

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*「心に残った」というのがうれしいですね。 皆さんにかなりインパクトがあったようです。 お役に立てて、うれしく思います。

*逆に私がインパクトを受けたコメントがありました。 以下に引用させて頂きます。

キャリア規模のVoIPネットワーク構築は不可能?

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「豊富なネットワーク構築の経験をベースにした内容で非常にわかりやすく、歯切れのよい講演でした。 もう少し狭い空間で、より参加者との距離が近い方がおもしろい展開が生まれそうな気がします。

キャリア向けのIPネットワークSEをしているものです。 VoIPについては”両刃の剣”といいつつ、盛り上がりを見せた時にはすぐに対処できるよう準備(検証)したいとの意思をお持ちの様ですが、現実にはキャリア規模のVoIPネットワーク構築は不可能で、ラボレベルの域を脱していない状況です。 SIPにはかなり興味を持たれているようですが、機器はあるといってもプライスもない状況です。」
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*「現実にはキャリア規模のVoIPネットワーク構築は不可能で、ラボレベルの域を脱していない」というのがなかなか聞けないコメントだと思いました。 この方のコメントは几帳面な細かい字でていねいに書かれており、いいかげんなことを言う人とは思えません。 なので、私は事実なのだろうと思いました。

*キャリア規模とかぎらず、企業レベルでもVoIPはかなりな苦労があるのは現実です。 ただ、一方でフュージョン・コミュニケーションのように中継電話網だけをVoIPにリプレースするのはLEVEL3の例を見ても成立しているようです。 ただし、これらのVoIP網はデータ・音声統合ではなく、音声しか流してない、というのが決定的に違いますが。 音声オンリーが楽なのはバーストがないからです。 音声オンリーならキャリアクラスのVoIPも実用レベル、と言えるのでしょうか?

*私はキャリア規模のVoIPに興味はなく、企業ネットワークにおけるVoIPが対象なのですが、このコメントを書いた方と詳しい話が出来たら、と思います。 キャリアクラスのVoIPが不可能な理由な何か、それが解決されるのは何時頃になるのか。

*今週某ネットワーク機器ベンダーの方から聞いた話では、昨年10、11月頃まではさかんにIP−VPN上でのVoIPを売っていたベンダーが、最近ピタリとおとなしくなっているとのこと。 ちなみに、このベンダーは近々、約80拠点のVoIPをIP−VPN上で動かすとのこと。 ピタリと動きの止まっているベンダーと80拠点をやるベンダーはもちろん製品が違います。

*とにかく、VoIPはいまだに揺れ動いています。 ユーザにメリットがあるかどうかは別にして、技術的興味という点では面白いですね。
 
 

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