間違いだらけのネットワーク作り(166) 2001/02/17
「VoIPによる大規模ネットワークの構築技法・要旨A」

先週のNET&COM21への反応がかなりありました。 メールや掲示板への反応のいくつかをご紹介します。 ちなみに今週はふだんの2倍の10人の方が入会しました。

入会申し込みのメール@
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情報化研究会のWebSiteは、技術力アップや業界の空気を知るうえで非常に参考になり、毎週更新されるのを楽しみにしております。
先日のNet&Comの講演も、WebSiteと同じ切り口、語り口でお話いただいたのを楽しく聞かせていただきました。

入会申し込みのメールA
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先日のNet&com21の松田氏の講演をお聞きし、この研究会の存在をしりました。 入会を希望いたします。
このホームページの掲示板ではかなり濃い内容でついていけそうにありませんが、少しずつでも会話できるようになりたいと考えています。
また弊社のコストダウン、新規ビジネスにつながる何かも期待しています。

掲示板
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NET&COM Forum面白かったです  No: 238 [返信][削除]
 投稿者:YAMA  01/02/13 Tue 13:25:24
みなさん、いろいろMPLSに関する回答ありがとうございます。
IP-VPN,MPLSについて自分なりに頭の整理を行い、良いネットワーク作りに注力したいと思います。

松田さんのセミナーを受講させて頂きました。 松田さんのおっしゃっていたことは、日々 業務の中では承知しております。
ですが、技術職の濃い人って設計の段階で良いシステム(新しいシステム)を目指す余り、目的を忘れた技術論になりがちだと思います。
私も、技術は目標を達成させる一つの方法であって 技術が目標ではないと思います。
また、パスの概念のないIP-VPN時のVoIPの対応の難しさをわかりやすく教えて頂き、終始 なるほどなるほどと頷いておりました。

日経ITPROの記事VoIP技術の導入を目的にするな、企業ネットワークはポリシー設計が重要に寄せられた否定的コメント
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[2001/02/15]
音声が全トラフィックに占める割合は低下しているだろうが、問題は割合ではなく量。これが低下しない内はVoIPは推進すべき。また、どんなにメールなどの手段が一般化しても、電話の必要性はわずかでも残る。逆にわずかになればなるほど、データ系との統合メリットが出る。
*私は統合するな、と言っているわけではなく経済効果で判断すべき、と言っているのですが要約記事では伝わりませんね。 ただ、VoIP対応機器はわずかな音声を統合するには高いですね。

[2001/02/13]
記事はNTT系の考えがわかり参考になった。しかしVoIP技術も日進月歩だ。電話もVoIPが主流になるのは避けられないと思う、保守的では欧米の後塵を追うことになる。進歩的な提案を聞きたい。
*私は「NTT系」などではなく、あくまで「松田系」です。 会社名でレッテルなどはられるのは迷惑千万です。
*96年時点で100支店規模の銀行でVoFRのネットワークを構築をした私は冒険的ではあっても保守的という言葉とは縁遠いのですが、この人も限られた記事の内容で誤解していますね。 私のVoiceのノウハウは冒険の結果身についたものです。 欧米の後塵はとっくにはいしていますね。 さらには欧米製品をありがたがっている。 私の講演を聞いていれば、私が国産派だということもよく分かったと思うのですが。 それと電話機を使うVoIPは理想系ではなく、PCベースの付加価値のあるVoIPを目指すべきだ、という話もしたのですが、これも要約記事には触れられてないのではいかんともしがたい。

*日経ITPROの記事のフィードバック欄を見ると、4分の3の方が「この記事が(講演が、ではありません)」参考になったと回答しています。 上記の否定的なコメント以外に肯定的なコメントもかかれており関心の高さが伺われます。

情報化研究会の方へのお知らせです。 下記の研究会は2月16日をもって申し込みを締め切りました。 参加者が会場の定員をこえる62名になったからです。 申し込まれた方は全員受け付けました。 ただし、遅れてきた方は「立ち見」になりますので、ご了解ください。 懇親パーティはもともと立食なのでご心配なく。
1.日時
2月28日(水) 18:30−21:30
2.場所
港区赤坂1−5−11NTT葵荘(地図は会員ページに掲載します)
tel 03−3583−7655
3.テーマ「IP−VPNにおける帯域制御装置の利用とその効果」
4.講師  パケッティア技術部長 原氏
5.会費  4000円(懇親パーティ含む)

VoIPによる大規模ネットワークの構築技法・要旨A

やっと本論です。 前回のトラヒック特性の激変、すなわち企業ネットワークではWeb・メールの比率が激増し、ピークアワーは基幹系システムや電話でなくWebが作っているという状況の中でネットワークをどう設計するか。  それが今日のテーマ、ポリシー・ベース・デザインです。 細かなことはノウハウなので書けません。 枠組みを示すと下図のとおりです。

これらの中で特に重要なのはグランドポリシー、QoSポリシー、セキュリティ・ポリシーです。 グランドポリシーで目的を明確にする。 当然ですが、あいまいにしている企業が多いですね。 ピークアワーのトラヒックで設計するか、別の時間帯のトラヒックを見て設計するか。 基幹系のレスポンスタイムは何秒以内を保証するか。 電話の音質は基準をどうするか。 Webに割り当てる帯域は何を基準に決めるか。 これらはすべてQoSポリシーです。  

不正侵入やDOS攻撃(無意味なトラヒックをWebサイトに大量に送信してマヒさせる)防止をどこまでするか、は重要なセキュリティ・ポリシーのテーマです。 トラヒックのピークが昼休みや退社時であることを考えると、どこまでインターネットを社員に自由に使わせるかでWebトラヒックは大きく変わってきます。 私的利用の管理も重要なセキュリティ・ポリシーです。

目新しい言葉におどらされたり、単純にコストだけで判断したりするのでなく、ネットワークの企画・設計に入る前にポリシーを明確にしたいですね。 これがしっかりしていれば、設計に入ってさまざまな選択に迫られたとき、不毛な議論をしなくてもポリシーが選択の基準になります。 稼動したネットワークの評価も、ポリシーを満たしているかどうかが検収の基準になります。

次回は”SUPER”な設計の種明かしです。 Pは今日ご説明したPolicy Basedです。
 
 

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