間違いだらけのネットワーク作り(134) 2000/06/24
「ルータレス・ネットワーキング」

今日、6月24日は7回目の土曜研究会でした。 32人の方が出席、前半2時間は情報化研究会Nさんからルータレス・ネットワーキングの話、後半1時間はCSK有賀専務からE−ビジネスの話をしていただきました。 自分と全く違う種類の仕事をしている方の話は、やはり新鮮ですね。 

ルータレス・ネットワーキング&E−ビジネス

Nさんのルータレス・ネットワークとは、データセンター内のネットワークです。 L4スイッチを扱うNさんにはデータセンター業者からの引き合いが次々と来ているとのこと。 うらやましい限りですね。 データセンターのサービスそのものがどれほどブームになるかは分かりませんが、データセンターを作ることがブームになっているのは確かなようです。

「L4スイッチ」という用語は矛盾しており、「L4の情報を見るL2でスイッチ」というのが正しい、という冒頭の説明がナルホドと盲点をつかれたように新鮮でした。 バーチャルIPアドレスを用いたサーバーファームのロードバランス、CookieやSSL SessionIDを用いたwebスイッチング等の仕組み、大手証券会社のオンライン・トレーディング・システムにおけるファイアウォール・ロードバランシングの構成など、ストン、ストンと腑に落ちる説明が「Nさんは技術者だなあ」と感じさせ、話術者をめざす私としては感心しきりでした。

今週は100ページを超える提案書を作成したのですが、企業のネットワーク丸ごと提案、といったアプローチより、データセンター設立ブームに乗ったルータレス・ネットワークの方が効率いいな、と思いました。  しかし、Nさんによれば、さんざん提案でノウハウを出させられ、結局価格の安いベンダーに仕事は取られる、といったこともよくあるとのこと。 ひどいユーザもいるものですね。 

あと、印象に残ったのはDNSやファイアウォールのソフトは処理速度が遅く、ギガビット・イーサの速度が生かせないという話。 ネットワークのスピードアップにサーバ・ソフトの速度が追いついてない、というのがヘエ〜でした。 

有賀さんのE−ビジネスの話は観点がやはり新鮮でした。 コンビニに展開されようとしているATM(通信技術でなく、現金自動預払機)、1日150件以上利用されないとペイしないようなビジネスモデルが何故、注目されるのか?  今は制度的にできないが、デビットカードで現金を買えるようにすればATMの手数料100円より、ずっと安い手数料で現金が手に入る。 要は、コンビニのATMは制度が変われば無用の長物となる、という話。 このようなことを突き詰めていくと、銀行も証券も店頭というのが不要になる・・・。

バナーのクリック率は0.5%まで落ち込んでおり、広告収入を基盤にしたYahooのようなビジネスモデルは凋落する。 将来は広告価値などなくなり、検索エンジンとしての価値しか残らないだろう。 ビジネスとして成り立つのは万人向けのサイトではなく、narrow segmentをターゲットにしたサイト。 その手始めがSEに対して金融サービスをはじめ様々なサービスを提供するSEBANK。 

*といったことが、私の印象に残った内容です。  この情報化研究会ホームページの読者も、有賀さん流にいえばsuper narrow segmentと言えるかもしれません。

*ふだんの仕事よりレイヤの高い話で、いい刺激になりました。 

*研究会後の懇親パーティではNTTをはじめ若い方の熱心な話ぶりがさわやかでいいな、と思いました。 大阪から私費で来ていたNTTコムのIさん、懇親会が終わったらそのままトンボ帰りするとのこと。 NTTの未来も明るい!?  少なくとも私はよく来てくれたと感激しました。
 
 

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