間違いだらけのネットワーク作り(133) 2000/06/17
「VoIP導入の機は熟したか〜現場からの声2」

何だかあわただしく1週間が過ぎ、今週1番面白かった話は?と振り返ると某大手国産メーカーから聞いたコンペ落選記。 顧客はこのシリーズでも取り上げた企業です。 ここに詳しく書けないのが残念。 1番ツマラナかった話は? たくさんありすぎて順番がつきません。

情報化研究会にはこのホームページを通じて、毎週4人から多いときは10人以上の方が入会しています。 ちなみに先週が7人、今週は4人です。 現在の会員数は381名になりました。 年内には500名を突破するでしょう。 今週入会したKさんのメールの一部をご紹介します。 

”松田様の著書「企業内データ・音声統合網の構築技法」から情報化研究会を知りました。 ホームページの情報と合わせて活用させて頂いております。 特に「間違いだらけの・・・」の情報は「生の声」が非常に参考なります。 情報を頂く事の方が多いと思いますが、今後とも宜しくお願い致します。”

KさんもTDMベースのデータ・音声統合網のリプレースを検討しています。 やはり皆さんは現場の生の情報に一番関心があるようですね。 VoIPにしてもいい話ばかりが雑誌やセミナーで紹介されて、真実が伝わってこない。 「ハダカの王様」的状況です。 VoIPがさして美しくもない服なのに、それを口にしがたい雰囲気が作り上げられています。

日経コミュニケーションの記事評をきかっけに「王様はハダカだ!」というメールが届くようになりました。 できるだけありのままに、ここに掲載したいと思います。
 

VoIP導入の機は熟したか〜現場からの声2

今週も「VoIP導入の機は熟したか」へのレスポンスがありました。 この記事、グリコよりすごいですね。 一つぶで3度オイシイ。 今週は情報化研究会のMさんと、前回も引用したYさんです。 例によって*以下は松田のコメントです。

情報化研究会Mさんよりのメール
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松田様、

お世話になっております。 Mです。 6月24日の研究会に出席したく思いますのでよろしくお願いいたします。

本日、キャリアさんを招いて次世代IP網の話をしていただきました。 予想通り、当面は(当面といってもずっとでしょうが)低速回線(64K,128Kbps)でのVoIPによる音声統合はソリューションとしてお客様に提案できないことを再認識させていただきました。

理由として次の3つがあげられます。
・フラグメンテーション(MLPPP)のサポートがない
・フルメッシュの構成しかとることができない
・ヘッダー圧縮の機能がサポートされない
これらの制約がなくなれば低速回線でのソリューションも考えられるのですが....

とりあえず、あるお客様で高速回線(1Mbps以上)でのVoIPによる音声統合を試してみることになりましたので、結果がでましたら感想を述べさせていただきます。
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*次世代IP網でVoIPが簡単にできない理由がよく分かりました。 IP−VPNもたいしたことないですね。 先週のYさんのメールにあった、雑誌の記事を鵜呑みにして「IP−VPNでデータ・音声統合だ!」と叫んだキャリアの方はこの記事を読んでいるでしょうか?
 

情報化研究会Yさんからのメール *先週のSさんのメールにコメントしています。 斜体がSさんのメールです。
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Sさんからのメールですが、毎回ソフトウェアのバージョンがあがるたびにおせっかいな新機能(新たなバグ)がついてくるA社で苦労されているようですね。
 

導入させて頂くお客様の帯域は64K、 128Kが主でこの当たりの QoSはなかなかうまく動いています。 A社以外のメーカはわかりませんがA社でいえばある拠点規模ではVoIP実用レベルです。
 

専用線で、本社に極端に音声chを多数必要としない条件で数拠点から数十拠点でしたら、MOTのVoFRについでOKIと並んで手堅いと思います。
 

 しかし、チューニング機能(無音圧縮を無効にしても効いてしまう等)の不良 が機種、モジュールの組み合わせで出たり出なかったり、顧客の感性に影響す る機能が不十分で不安定です。
 

ペイロード変更や無音圧縮の無効化などがデフォルト(勝手にペイロード20Byte、無音圧縮あり)に戻ってしまう「たちの悪いバグ」は、対策がある程度ベンダーから公表されていますが、接続対地がたくさんある場合、注意深く行なわないと、対策忘れが結構出ます。

私も、対策の確認のためにWANアナライザを入れて、全ての接続可能対地番号で発着とも大丈夫かどうかを音声通話時の双方向の帯域を見ていたことがあります(これって結構面倒です)。 あと、CBWFQは大筋で効くのですが、効き目はCQほど顕著ではないので、QoS面でCBWFQへ大きく期待は出来ないことがあげられますね。

CARとCBWFQをうまく使っても、どうにもならないQoSの命題ってのがあって悩めるYさんだったりします。
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*いやあ、特定のルータについて熟知しているYさんに脱帽。 「CARとCBWFQをうまく使っても、どうにもならないQoSの命題」というのを具体的に教えて欲しいですね。 製品依存のことなのか、VoIP一般のことなのか。

*私はといえば、大規模なTDMベースの内線網をVoIPに移行するためのポリシーが固まってきた、というのが今週の成果でした。

*しかし、今週仕事の時間の大部分を占めたのはデータ・音声統合をしないネットワークです。 来週もそうでしょう。 再来週は?
 
 
 

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