間違いだらけのネットワーク作り(112) 2000/01/22
記事評「ボイス・オーバー・ディジタルネットワーク」C&N2000.2

今日、22日は早稲田大学アジア太平洋研究センタ岩村教授が主宰するサイバービジネス研究会にはじめて参加しました。いま帰宅してこのページを書いています。講師はインフォシークの中村社長でした。2時間ほどの講演でしたがインターネット・ビジネスの生の姿が分かる内容で大変勉強になりました。というより、かなりショッキングでした。私のような地味な仕事をしている人間には頭の中がリセットできて良かったです。

次回の土曜研究会のテーマと講師が決まりました。
○日時・場所  2月26日(土)午後1時〜7時  NTT葵荘(港区赤坂)
○テーマ   @「MRTGによる簡単ネットワーク管理」(2時間)、A「ポリシー・ベース・ネットワーキング」(2時間)、立食パーティ(2時間)
○講師   講師お二人はいずれも会員の方です。会員ページに名前を掲載します。ベンダーでなくご自分でネットワークの構築や運用をしている方々なので宣伝文句にわずらわされることなくusefulな話が聞けると思います。 申し込みは今日からメールで受け付けます。

さて、今回の記事は久しぶりに雑誌の記事評です。コンピュータ&ネットワークLAN2月号 特集「ボイス・オーバー・ディジタルネットワーク」です。
この雑誌の特集は浮いた感じのニュース的記事でなく、技術的内容を整理していて勉強になることが多いと思っています。

この記事の感想をまとめると
○データ系と電話系のギャップが見事に現れている
○メーカー各社のVoice over Packetsに対する考え方の違いが分かって面白い
○VOIP用のシミュレーション・ツールやテスティング・ツールが紹介されているがアナログ的観点が欠落している
ということになります。

○データ系と電話系のギャップ
これは担当している記者が電話系に詳しくないのが原因です。電話の品質を大きく左右するレベルやエコーといったキーワードが何処にも出てこない。これは雑誌の名前からして仕方のないことかも知れません。でも、広く世間的に考えるとVOIPをやろうとしている人はLANやルータのことしか知らないことがままある、ということです。これは困りものです。

○メーカー各社の違い
掲載順にポイントを書くと次のように成ります。独断と偏見で取り上げないメーカーが2社あります。
・NEC
IP only指向。VoATMやVoFRに言及なし。FRやATMはリンクレベル以下の伝送手段として使用。自社製品指向。

・沖電気
VOIP−GWからPBXのないunPBXの世界を指向。ルータは自社製なし。CISCOと提携しているが、CISCOのルータ内蔵型のVOIPと自社製のVOIP−GWやunPBXをどう売り分けるのか戦略が分からない。

・CISCO
オープン・インタフェース/オープンスタンダードに注力。CISCO製品で何もかも染め上げるのが本当の「オープン」と言えるのか疑問。

・日立
PBX側からのアプローチ。PBXにIPインタフェース。接続時間の遅いH.323でなくSS7をPBX間のシグナリングに使用。音質重視の場合はVoATMを推奨。

・富士通
VoATM、VoFR、VoIPを適材適所で使い分け。

雑誌に取り上げられてはいませんが、Nortelも銀行を始めかなり使われています。私もかなり使っています。コンセプトはUnified Network。VOIPを前面に打ち出していますが、なかなかいいコンセプトだと思います。

○VOIPのシミュレーション・ツール、テスティング・ツール
データ屋の観点で作られているためレベルやエコーといった電話屋が気にする項目がありません。所詮、電話はアナログ。エンド〜エンドでのレベル調整は不可欠です。
 
 
 
 

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