春の韓国 菜の花の青山島と桜満開のソウル4泊5日 (2010年4月17日〜4月21日)・2日目

    

                                       

                           

4月18日(日)

韓国旅行中の朝は早い。
5時半過ぎには気分良く目が覚めてしまう。
6時前、テレビをつけるとどこのテレビ局も韓国国歌の放映をしている。
これを見ると韓国に来ていることを感じさせられる。
韓国の国歌の歌詞が字幕で表示され、それに関連する映像も流れる。
韓国国歌の歌詞はとてもいいと思う。



※ ♪むくげ三千里、華麗な江と山〜〜

今日は光州から莞島経由で韓国ドラマ「春のワルツ」のロケ地である青山島へ行くことにしている。
まずは光州のバスターミナル内で朝ごはんを。
カルビタン(5000W)を食べる。
さすがは全羅道、おかずが8皿も付いてくる。
えごまの葉のキムチがある。めずらしい。ご飯をこれで巻いて食べると最高においしいのだ。



※光州バスターミナル内でカルビタンの朝ごはん

光州から莞島行きの市外バスは頻繁に出ているようだ。
莞島までは2時間半ほどかかり、運賃は14400W、バスは途中で康津(カンジン)にも寄る。
車内は6割程度の席が埋まった。


  
※康津経由莞島行き市外直通バス

莞島のバスターミナルに着く。
「莞島公用停留場」という文字がコンクリートの建物にじかに書かれている。
なんだか沖縄みたいだ。
隣に技師食堂がある。しまった、朝ごはんはここで食べればよかったと後悔する。


  
※莞島のバスターミナル。田舎の小さなターミナルそのものだ。隣に技師食堂。

バスターミナルの周りをちょっと歩き回ってみる。
とても静かな街だ。音がほとんどしていない。
ひっそりとしている。
近くに莞島郡の郡庁と思われる建物を見つけた。


  
※莞島のバスターミナル付近の様子。        莞島郡庁か

青山島行きのフェリーに乗るため、バスターミナル前よりタクシーで莞島沿岸旅客ターミナル(これとは別に莞島港というのもあるので要注意)へ行く。
5分くらいで着く。2500W、これが初乗り料金だ。
莞島旅客ターミナルの中に入って驚いた。
大混雑している。
みんな青山島へ行くらしい......
青山島で泊まることにしているので宿が確保できるか一瞬心配になるが沖縄の竹富島同様にほとんどが日帰り客だ。
ターミナル内に青山島の観光パンフレットがあったのでもらっておく。
現在、青山島ではスローウォーキング祝祭なるイベントの開催中だったのだ。
1日4便しかないフェリーもこの日は日曜日ということもあって10便も出ている。
さっそく船のチケットを買う。
行きの便の残席はまだあるが、今日の帰りの便はないといわれる。
私は今日は青山島で泊まる予定なのでその旨話しをしてチケットを買った。
運賃は7000Wくらいだったか。
チケットには自分の名前や住民登録番号(パスポート番号)、連絡先などを書く欄があったので書いておいた。


    
※莞島沿岸旅客ターミナル               大混雑                          青山島行きフェリーは大増便

船の時間まで40分ほどあるのでターミナル近くにある多島海日の出公園へ行ってみる。
丘の上にあり景色がいい。

    
※多島海日の出公園

莞島から青山島までフェリーで約45分かかる。
船内は座席があるのではなくオンドルの床張りになっている。
ゴロゴロと寝転がっていると寝てしまう。



    
※青山島行きのフェリー

時間通り青山島へ着く。
港というより船着き場という感じだ。
まずは宿の確保だ。
その船着き場にモーテル2件、民泊1件が接して建っているのでまずはモーテルへ行ってみる。
難なく部屋が確保できた。
船着き場に接しているので何かと便利だ。
チルソンモーテル、小さなモーテルだ。
1泊30000W、部屋は少し狭いがきれいだしバストイレもちゃんと付いている。
なお、青山島の船着き場から徒歩圏内にはこのほかにもモーテルが3件ほど、旅人宿が1件あるのを確認した。
また、この島は広く、島内に集落が点在し、民泊の宿もそれなりにあるようだ。
観光パンフレットを見て分かった。
が、船着き場周辺が賑わっているところなのでこのあたりに宿をとるのがいいと思われる。
船着き場周辺にコンビニはないが個人商店や食堂は数件ほどある。


    
※青山島上陸〜                       船着き場に接しているチルソンモーテル    部屋の中

お腹がすいている。
まずは昼ご飯だ。
少し歩くと仮設のアーケード内に市場食堂のような食堂が並んでいるのを見つけた。
青山島はアワビが特産、なのであわび粥を食べる。
5000W、味はそれなりだったがボリュームがあった。


  
※あわび粥

昼過ぎ、さっそく観光を開始する。
前述の通り青山島では現在、スローウォーキング祝祭が行われいる。
推薦の徒歩コース(1コース3時間ほど)が何種類かあって詳しくパンフレットに掲載されている。
これらを歩くと島の景色、集落の様子、もちろん「春のワルツ」の撮影場所も楽しめるようになっているのだ。
韓国語でスローキル(ゆっくり歩く道)の看板があちこちにあり、これに沿って歩けばいいようになっている。

 
※スローキル(ゆっくり歩く道)の案内看板

春のワルツで見たとおり、菜の花が一面に咲いていて本当にきれいだ。
島が平坦ではなく、山あり谷ありの地形になっているのでなおさら景色がよい。


      
※菜の花でいっぱいの青山島

同じく春のワルツで見たとおり麦もたくさん生えている。
恥ずかしながら麦がこうして生えているのは初めて見た。
麦の畑の中に三毛猫が隠れてこちらを見ている。
韓国ではなかなか見かけない猫だがこの島では何度も見かけた。
竹富島と一緒だ。

  
※麦畑。三毛猫が隠れている(笑)

下記のような案内板もあちこちに出ているので迷うことはない。
韓国映画「西便制」のロケ地もこの島にあるようだ。
この映画は昔、NHKで見た記憶がある。
パンソリという言葉はこの映画で覚えた。




両側が低い石垣の道、沖縄の離島みたいだ。
しばらく歩いて行くと「春のワルツ」で見覚えのある風景が目の前に出てくる。
例のペンションだ。
ここは必ず行ってみたいと思っていた所だ。
テレビで見たときより素晴らしい。


    

ペンションの前ではウニョンやチェハをはじめ、春のワルツの登場人物の像が建てられている。
青山島から莞島へ戻る際に気付いたが実はこのペンション、フェリーからも見える。

  

ペンションの中は無料で公開されていたので入ってみる。
ドラマの中に入り込んだ錯覚になる。

   
※「春のワルツの」ペンション内部

ペンションは丘の上にあり、そこから集落が見える。
赤と青の屋根がとてもきれいだ。
ウニョンの子供のころの家はこの集落の中にあるようだ。
別方向を見ると船着き場からは見えなかった海岸が近いことが分かる。


    
※きれいな色の屋根                   パッチワークのような菜の花畑            海岸への道

海岸へい行ってみる。
近くに見えた海岸だがずいぶん歩いた。
砂浜のビーチではなく丸くて小さな石ころばかりのビーチだ。
水が澄んでいて本当にきれいだ。
さすがにサンゴはないが透明度は沖縄の海に近いかも。

  
※きれいな海岸

ビーチで再び猫を見かける。
カメラ目線をしてくれた。
逃げない。
ビーチにトイレがあったので行ってみる。
なんと、トイレ内にはスピーカーが設置されていてクラシック音楽がかかっている。(さすがにクレメンタインではなかったが)

    
※ビーチで会った猫                   クラシック音楽が流れるトイレ


海岸から集落内へ歩く。
シンガポールのマーライオンのようなのを見つける。
東口井という湧水のようだ。


  

集落内をぼんやりと歩くといきなり目の前に牛の顔が現れたので驚く。
だが、牛のほうはいたって落ち着いている。
柴犬らしい犬もいた。
珍島犬だろうか。
おとなしい。


    
※これらの風景、島ではゆっくりと時間が流れている感じだ。韓国にいる感じがしない

ここまでゆっくり歩いて3時間ほど経った。
結構歩き回ったようだ。
船着き場付近の集落へ戻る。
ひっそりとしている。
釣り道具店に床屋、個人商店などがあるが人を見かけない。
莞島行きの最終の船が出ると青山島はひっそりとしてしまう。


  

夜はモーテル近くの食堂に入った。
ペッパン(定食)を頼む。
ペッパンというメニューは何が出てくるかわからないのでそれが楽しみだ。
6000Wだった。
太刀魚の塩焼きをはじめ、なんと13種類のおかずが出てきた。
蟹の子のキムチや各種海草のあえものやキムチがおいしかった。
みそ汁も海草たっぷりでヘルシーだ。

  
※ペッパン(定食)には13種類のおかずが出てきた

今日の日程はこれでおしまい。
青山島、行くのに大変な時間がかかるが、その甲斐のあるとても印象深い島だった。
明日は莞島〜光州経由で久しぶりの全州へ行く。

もくじへ

たびのきろくへ

トップメニューへ


アクセス解析