初めての中国〜上海2泊3日の旅(2007年2月3日〜2月5日)
    

                          

                                          

 2月4日(日)
 朝6時、携帯のアラームで目が覚める。
目が覚めたとき、今、自分が旅行中だということに気づいて嬉しくなる。
部屋の窓を開けてテラスに出る。

※ホテルの部屋からの風景。

あちこちで車のクラクションが聞こえ、遠くのほうで中国民謡の放送が聞こえてくる。
なかなかいい感じの朝だ。
旅行中はお腹がすくのが早い。
私が泊まっているホテル、今回は朝食込みで予約したのでさっそく1階の食堂へ食べに行く。
中華料理と洋食のバイキングだ。
上海風の焼そば、春巻や各種餃子類、中国野菜炒めなど各種食べてみる。
どれもいい味だ。
チンゲンサイの炒め物など特にい美味しい。
一人旅でバイキングはありがたい。少しずついろいろなものが食べられるので。
最後にコーヒーとクッキー類を少しもらってまったりと朝の時間を過ごす。
こんな時間はとても贅沢だ。
普段は朝にコーヒーでまったり、なんてとてもできない。
  
※ホテルの中華バイキング。どれもおいしい。牛乳ではなく豆乳を飲んだ。珈琲伴侶というコーヒー用の粉ミルクが笑える。

お腹も満足したところでさっそく2日目の予定を開始する。
まずは上海駅へ行く。
上海駅の北側はレトロな中国の風景がまだ残っていることを出発前に知り、ゆっくりと歩いてみたいと思っていたのだ。
上海駅舎は本当に大きくてびっくり。
さらに駅前広場(駅南側)がまたとても広い。

※巨大な上海駅。

広いにもかかわらず人で埋め尽くされている。
地方からやってきたのだろう、大きな風呂敷包みを背負った人が多く見られる。
この人の多さ、怖ささえ感じる。
駅舎の中へ入り、切符売り場を覗く。
どの窓口も日本では見たことがないような長蛇の列だ。
各方面へ行く列車の空席情報が電光掲示板で掲げられている。
どの列車も満席が多く、上海から列車に乗るには予約しないとダメそうだ。
今度は長い長い地下道を通って駅の北側へ行く。
駅前は賑やかだがちょっと北へ向かって歩くと本当に昔のままの街が残っている。
  
※洗濯物の光景、なかなかいい感じ

古い家屋から突き出た棒に洗濯物がたくさん吊るされている。
ここでしばらく写真を撮ったりゆっくりと歩き回ったりして過ごす。
次に3号線に乗って虹口足球場駅へ。
魯迅公園をゆっくりと見てまわる。
公園内はあらゆる世代の人たちで賑わっている。
社交ダンスを楽しむ中年の人たち。
  
※こんな日常の光景を見られるだけで満足。

バドミントンをする若い人たち。
立ちながら話をしている数人のグループがたくさんいる一角があったのでなにを話しているのかと気になって見てみると彼らはなんと日本語の教材を片手に日本語会話の勉強をしていた。
そんなグループがたくさんいるのである。
「小日本!」などとバカにする中国人の反日ニュース映像を何度か見たことがあるが一方ではこのように熱心に勉強する人がたくさんいる事を知り、なんだかほっとさせられる。
毛筆をしているおじいさんもいるし、地面に水で漢文のようなのを書いている人もいる。
みんな思い思いに公園で休日を楽しんでいるのを見てこの風景ばかりは日本も中国も変わらないと思った。
魯迅公園から10分ほど歩くとその昔、日本租界と呼ばれた地域がある。
多倫路をずっと歩くと東横浜路という地名の場所に着く。
このあたりは昔ながらの長屋も残っていて下町の雰囲気がいっぱい。
  
※このエリアは懐かしい、ほっとさせられる風景がいっぱい。

カメラを持った外国人観光客も多く見かける。
あちこち路地を歩き回って疲れてしまったが今度は地下鉄を乗り継いで人民広場へ。
「人民」という言葉を聞くと社会主義の国にいることを感じさせられる。
トイレに行きたくなったのですぐ近くの公衆トイレに入る。
なんとカウンターがあって女性が座っている。
有料トイレのようだ。
お金を渡すと、「大便?小便?」と聞かれた(^^;)
大と小では値段が違うようだ。
どちらをするかまで、見知らぬ人には言いたくない(笑)
歩きつかれたので人民広場でしばらく座って休む。
今日は日曜日、ものすごい人出だ。
人々の表情は明るいし休みを楽しんでいる様子がとてもよく感じられる。
同じ社会主義の国でも北朝鮮とは全く違うようだ。
この後、あちこち寄り道しながらゆっくりと1時間ほど歩いて豫園まで行こうと思っていたがこの人出を見ていたら歩く気が失せた(^^;)
タクシーをつかまえて楽をして豫園まで行く(^^;)
豫園の周辺にある豫園商場は中国の庶民的な土産店や茶店などが集まったエリアでとても楽しい。
 
※豫園商場付近。浅草を思わせる雰囲気でとても楽しい。

ここも「フルハウス」で出てきて、上海で一番行きたいと思っていた所である。
旧正月はもうすぐ、赤いちょうちんや豚の置物などを売る店が多い。
浅草の仲見世を歩いているような雰囲気だ。
そういえば昼をとっくに過ぎている。
今日は朝からずっと歩きっぱなしでお腹が空いてきた。
朝、バイキングでかなり食べたのに(^^;)
だめもとで小龍包の有名店、南翔饅頭店をのぞくが予想通りの大行列(^^;)
あきらめて近くの中華風の建物の2階にある上海小吃広場という広いフードコートに行ったがここは正解であった。
さまざまな中華料理の店がカフェテリア風に並んでいる。
まず受付で任意の金額でICカードを買う。
次に食べたいものがおいてある店のカウンターへ行き、料理を取り、ICカードでその代金を引いてもらう。
最後、カードに余っているお金は払い戻してくれる。
そんなシステムのフードコートだ。
私は蟹味噌の小龍包とビーフン?の入った塩ラーメンのようなラーメンを食べた。
あわせて27元(約405円)だった。
小龍包は蟹の風味とジューシーなツユが豊富でとても美味しかった。
塩ラーメンのようなのは、湯葉の中にひき肉が入った面白い具が入っていて楽しめた。
さらに外にさまざまな露店が出ているのをチェック、2箇所でちょっとつまみ食いをする。
  
※蟹味噌入り小龍包はジューシーでおいしい。  このお菓子の名前は忘れた(^^;)1個2元(30円)。中に餡が入っていて中華風の味。



※エッグタルト。アツアツで濃厚で言うことなし。1つ3元(45円)

元気が出たところで豫園の園内に入る。
ここからは有料である。
周りは韓国人団体客でとても混雑していた。
海外で韓国語を聞くとなんだかとても懐かしく感じる。
日本人の団体も来ている。
ガイドさんのそばにいって説明を聞く(^^;)
こういう庭園を当時の歴史を感じながらゆっくりと見ているととても心が落ち着く感じがする。
  
※フルハウスで、ジウンもこのあたりで池の魚にえさをあげていましたね(笑)



夕方は豫園から南京東路までゆっくりと40分ほどかけて散歩を楽しむ。
南京東路の土産店で落雁を甘くしたような上海菓子の詰め合わせと五香豆(ソラマメを油で炒って味付け、乾燥させたもの)などを買った。
夜の食事はちょっと贅沢に。
ホテル近くの食堂ばかり集まったビルの中にバイキング料理店「天王星国際自助海鮮城」があり、そこで食事。
たまたま見つけた店だが気に入った。
一人158元(約2370円)でビールやワインなどのお酒は飲み放題、数々の中華料理も食べ放題、ケーキや中華菓子類も食べ放題だった。
日本ではこの値段、かなり安い部類に入るがここ上海では贅沢な値段だろう。
にもかかわらず家族連れなどでとても混んでいた。
今日は一日あちこち歩き通し、ビールがとても美味しい。
何回おかわりしたことか(^^;)
おかずは数々の中華料理のほかに茹でた蟹やシャコのから揚げなど珍しいものまである。
中華スープも何種類もあってどれを試そうか迷ってしまう(^^;)
ここでたくさんのおかずを楽しんだ後はカメゼリーと杏仁豆腐、エッグタルトやプチケーキなどを楽しむ。
食べすぎだ(^^;)
    
食後、ホテル近くをブラブラと散歩する。
小さな八百屋の店先でデコポンのようなみかんを見つける。
「高山砂糖芦柑」というこの果物を部屋で食べる用に少し買う。

4つ買って2.8元(約42円)。安すぎ。
これで今日の予定はすべておしまい。
ホテルの部屋へ戻ると明日の朝食券が届けられた。


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