バースデー割で行く沖縄旅行(2006年3月3日〜3月5日)・1日目
   

                                 
3月3日(金)

 今回はJALのバースデー割という割引チケットを利用しての沖縄行きである。
このチケットを利用するとクラスJのシートを使っても片道13450円で行けるのでかなりおとくなチケットだ。
本当は石垣直行便を利用したかったのであるがこれは、チケットが取れなかったのだ。
 羽田空港を9:55に出るJAL1911便に乗る予定だが、まだ時間がある。
羽田空港は相変わらずカレーのいい香りが漂っている。
毎度のことながらカレーショップに行き朝ごはん代わりにカレーを食べる。
690円のポークカレーを注文したが名前どおり豚肉しか入っていないカレーライスが出てきた。
カレーならどの店に入ってもそう当たり外れはない。

※旅の始まりは羽田空港のカレーライスから(笑)

出発前のこの時間はこれから始まる旅行への楽しみと期待でいちばん良い時間かもしれない。
 那覇空港にはほぼ時間通りに着いた。
空港ビルを出るとやはり暖かで空気も横浜とは違う。
この違いを感じるだけで沖縄へ来てよかったと思う。
 時間は午後1時前、今日はこれからコザへ行く予定である。
とりあえずタクシーで那覇バスターミナルへ。タクシーはなんと弱い冷房をしていた。
運転手さんの話だと沖縄もこのところ寒い日が続いていると言う。
20度そこそこの気温だが、これは寒いうちには入らない。
沖縄のタクシーの運転手さんは概して話好きが多く、私が観光客だと分かるとますますいろいろ話をしてくる。
那覇バスターミナルで一休み。

※那覇バスターミナル。韓国のバスターミナルみたいでしょ?でもターミナル内はそのままバス会社の事務所になっていて...

お腹も空いてきたので(羽田空港でカレーライス食べたばかりじゃん;;)那覇バスターミナル2階にある食堂へ行く。
那覇バスターミナル2階。
ここは各バス会社の事務所などが集まった薄暗いフロアで客が来るような雰囲気のところではないが、
安い食堂があるので沖縄訪問の際には時々利用しているのだ。
「みつ食堂」という小さな食堂へ入ってそば定食(さしみ付き)を頼む。
500円の安さだ。さしみ付きというのがなんとも沖縄らしい。
そば定食のそばは、沖縄そばのことである。
沖縄で「そば」は沖縄そばを意味する。そば粉から作られる日本そばではない。
  
店内は窓が開け放たれていてテレビがつけられている。
ちょうど黒柳徹子の「徹子の部屋」をやっていてゲストに山瀬まみが出ていた。
食堂内はやはり観光客らしい人はいない。
久しぶりの沖縄そば、本当においしかった。これにご飯がとても合う。
さしみはマグロであった。
お腹が満足したところでコザへ行くバス乗り場へ。
コザ(沖縄市)へ行くには読谷や名護行きなどいくつか路線があるが、27番の屋慶名行きが本数が比較的多くて利用しやすい。
コザまでは約1時間強、運賃は700円くらいだったか。
沖縄は鉄道が空港と首里を結ぶ「ゆいレール」しかないので逆に長距離の移動ものんびりした路線バスが楽しめる。
今日泊まる予定のホテルは楽天で予約した「サンライズ観光ホテル」、朝食込みで5750円である。
コザの繁華街、中の町でバスを降りる。
目の前がホテルだ。
まずはホテルへ荷物を置きに行く。
大きなホテルではない。結構古そうな感じだ。
部屋に入ってびっくり、シングルを予約しておいたのにツインのとても広い部屋だ。

まずはホテル向かいに広がる中の町社交街へ。
社交街という言葉がなにか新鮮な感じがする。

そういえば那覇にもちょっとディープな桜坂社交街なるエリアがある。
ここはスナックや居酒屋が集まったエリア、まだ昼間なので静かである。
閉まっているスナックや居酒屋のたたずまいを見ながらゆっくりと歩く。
ところどころに置かれた石敢当の魔よけを見ると沖縄に来たことを実感させられる。
このような繁華街を歩く時の楽しみの一つは各お店のユニークな?看板を見ることである。
沖縄のスナックは非常に印象的な店名をつけたものが多く、店構えが小さくて窓もなく一人では入りづらい雰囲気を出しているのがほとんどだ。
そうしたスナックをあれこれ見てまわるのは楽しい。
以前、石垣島へ行ったときには「社長室」なるスナックを見つけて驚いたことがあった(^^;)
あったあった、「恋語れー」という赤い看板を見つけた。
お決まりの小さなスナックだ。店はまだ開いていないが思わず立ち止まって見入ってしまう。
そしてそのすぐ近くにはスナック「わがまま」が(笑)
  
※スナック「わがまま」。この薄汚れたコンクリートの建物がなんとも沖縄らしい。

スナック「わがまま」は薄汚れたコンクリートの建物だがこれまた窓がない。
何がわがままなのだろうか?どんな雰囲気のスナックなのか?いろいろ疑問がわいてくる。
たとえ店が開いていても一人じゃ絶対に入れない雰囲気を出している。
コザの「一番街」という暗いアーケード街を通りながら今度は「中央パークアベニュー」へ。
ここはしゃれた感じのきれいな繁華街だがほとんど人を見かけない。
「中央パークアベニュー」はこれまでに何度かきたがいずれもにぎわっているのを見たことはない。
食堂やゲームセンター、美容室など各種個人商店、沖縄タコスの有名店まであるのだが。
中央パークアベニューを抜けると昔ながらのひっそりとした住宅が転々と並ぶエリアだ。
コザ小学校もある。
小学校の付近は学校の生徒が作った交通安全の面白いたて看板があちこちに設置してあってこれも楽しめる。
ちょっとした丘の上に上がってみた。
コザの街が一望できる。
どの建物もコンクリートで白い色のが多いことが分かる。沖縄ならではの暑くて台風の多い天候が影響しているのだろう。
  
※白いコンクリートの建物ばかりのコザの街。   ※ローカルな雰囲気いっぱいのゴヤ市場。

このあと、ゴヤ市場や沖縄市役所周辺、宿泊しているホテル周辺をくまなく時間をかけて歩いたところで暗くなってきた。
関東ではあまり見られない白いコンクリートの家々、細い路地に置かれた魔よけの石勇当、門や屋根に置かれたシーサー、市場のてんぷら屋さん、沖縄ならではの看板の数々。
  
※こんな家々を見てまわっていると沖縄へ来ているのを実感させられる

そして今回は車の来ない細い路地で猫を何度も見かけた。
猫が多いのは那覇の公園や路地だけかと思ったらコザも結構多いようだ。

※コザの路地で見かけた猫。ちゃんと止まってカメラ目線してくれた(笑)

観光地をめぐる旅行もいいがリピーターとして何度も沖縄に来て楽しむならやはり街歩きも一つの選択肢だと思う。
「普通の沖縄の街」の風景を充分に楽しむことができた。
歩きつかれたので一旦ホテルに戻って休憩する。
夜は再び暗い「一番街」のアーケードを抜けて夕ご飯の店探しへ。
このアーケードを抜けたところでハングルの文字が目に入った。
キーコーヒーの看板が置いてあり、店の概観は喫茶店そのものである。
が、ハングルで「韓国家庭料理」とある。
なぜかハングルだけはどこへ行ってもすぐに目に入ってしまう。
夜も沖縄料理を食べようと思っていたが急遽変更してこの店に入ることにした。
店名は「せりかの店」。
私が店に入ると一人のおばさんが出てきた。
「ここは韓国家庭料理しかないんですよ〜」と申し訳なさそうにいう。聞き覚えのある韓国語なまりの日本語だ。
きっとこのおばさんは韓国人に違いないと思い、私は韓国語で「韓国料理、大好きなんですよ〜。」と言った。
おばさんはうれしそうにいろいろとメニューの説明をしてくれたが私は日替わり定食¥700を頼んだ。
焼き魚やカクテギ、チジミ、鶏肉とくらげの韓国風サラダなどのおかず8品とマンドゥの入ったスープとご飯で700円。
やっぱり沖縄は安い。

※韓国家庭料理の店「せりかの店」。これで700円。

文字通りの韓国家庭料理、韓国のホームドラマで普通に出てくるようなおかずばかりで本当に楽しめた。
このお店のおばさんの話によれば、毎月1回、日韓交流パーティをお店でやっているとの事。
明日やるのでぜひ来てくださいと言われたが明日は那覇へ戻る予定である。
時間があれば参加させていただきたかったのだが。
日本語と韓国語併記の案内チラシはいただいてきたので次回沖縄訪問の際にはぜひ行きたいと思う。
食後に何か飲み物が欲しくなったので何があるのがきくと、なんとゆず茶があるそうだ。
迷わずにゆず茶を頼んだ。ほっとする香りの韓国伝統茶だ。
急に見つけたお店でしかも沖縄にいながら充分に韓国気分を味わえてとても満足した。
お勘定を終えて「スゴハセヨ〜」挨拶するとおばさんも外まで出てきて見送ってくれた。
沖縄に来ていることを忘れてしまいそうな時間であった。
一旦ホテルへ戻って、食休み。
また外へ飲みに出るつもりでちょっとウトウトしたのがいけなかった。
目が覚めたら夜中の3時を過ぎていた(^^;)
昼間、かなり歩き回って疲れたのだろう。
この日は風呂に入っておしまい。
このホテルは風呂も洗面所もゆったりしていて満足だ。


たびのきろくへ

トップメニューへ