地下鉄で楽しむソウル・鳥耳島3日間(2006年11月4日〜11月6日)
  
 

11月6日(月)

 今日は最終日、ちょっと憂鬱な気分だが帰りの便は夜なのでゆっくりと過ごせる。
チョゲ寺から聞こえてくる早朝の読経もこれでしばらくおあずけだ。
ところで今朝は天気が悪く朝のテレビニュースを見ても午前中はずっと雨らしい。
あちこち街歩きをしようと思っていたのに雨で寒いのは困る。
部屋の中はオンドルがよく聞いていてポカポカだが窓をあけると鋭い寒さが伝わってきた。
朝ごはんは以前から行きたいと思っていた、里門ソルロンタンへ行った。
ソルロンタンは私の特に好きな韓国料理の一つで、訪韓すると必ず一度は食べている。
白湯のやさしい味と自分で調節できる味加減が気に入っているのだ。
里門ソルロンタンは初めて行ったのだが店の雰囲気が木の古い感じが漂っていてなんだかとても落ち着ける。
朝9時前だったのでまだ客はほとんどおらず広い店内はガラガラだった。
テーブルの上には白菜キムチとカクテギの入った大きなアルミの容器(はさみで切るようになっている)と大量の刻みネギ、塩、コショウなどが置いてある。
    
※里門ソルロンタン                       ※赤いはさみが入っているアルミの容器には美味しいキムチがたくさん

特に嬉しいのがこの大量の刻みネギ。
肝心のソルロンタン(確か5500W)は期待通りのやさしい味で気に入った。
もちろんネギだくににして(笑)
卓上の白菜キムチをはさみで切って食べたが恐ろしいほどおいしい。
私はソルロンタンよりもこの白菜キムチの美味しさの方が印象に残った。
この後は安国駅から地下鉄3号線に乗って終点のスソ駅へ。
この駅は3号線の終着駅であり、やっぱりその駅の様子を知りたかったという理由で行ってみた。
朝の地下鉄駅は無料の新聞をあちこちで配っている。
私も一部もらって地下鉄の中で読んだ。
私がもらった無料新聞は「スポーツ韓国」というスポーツ&芸能の新聞だった。
すべての記事はもちろん理解できないが、「歌手のイジョンヒョンと日本のサッカースター、ナカタが
上海で開催のチャイナファッションアワードでバッタリ会う」なんて記事が興味を引いた。
40分くらい乗っていただろうか、終点のスソ駅に着いた。
ここは3号線の終着駅だが地下鉄ブンダン線との乗換駅でもある。
とりあえず構内に掲げられている周辺地図を見た。
歩いて1キロほどの丘の上に「クンマウル」という地名があり、気になった。
クンマウル、日本語だとクン村だ。
丘の上にあるようだし、タルトンネみたいなところか....。
地上へ出るとまだ雨が降っていて寒い。
トーストの屋台が出ている。

※スソ駅前のトースト屋台

こういうのを見るとなんだかほっとする。
駅前は高層マンションが目立ち、広い道路ばかりだ。
が、黄色くなりかけているイチョウ並木道になっていて気持ちは良い。

※スソ駅周辺の風景

クンマウルは地図の通り行くとすぐに見つかった。
ひなびた昔ながらのタルトンネを想像していたがその逆であった(^^;)
それはそれで街歩きを楽しめたのでよかったが。

確かに坂道を登って歩いて丘の上にあったが、どの家もお屋敷のような立派な家ばかりだ。
どの家も壁がレンガ作りになっていて煙突もある。
門がとても立派で韓国ドラマに出てくる金持ちの家そのものだ。

※クンマウル内の風景。どこへ行ってもこんな立派な家ばかり

子供達の声が聞こえてくるので行ってみると「区立 スソ オリニチプ」という建物があった。
「区立 スソ 子供の家」といったかんじだろうか、公営の保育園みたいな施設のようだ。
中の様子が見えたのでしばらく見ていたが保育園の雰囲気は日本も韓国も同じだ。
こんな何気ない光景が印象に残る。

※区立スソ子供の家

クンマウルの中をひととおり歩き終えたので再びスソ駅へ戻る。
今度はここからブンダン線に乗り換えて隣のポクチョン(福井駅)へ。
この駅の近くに花卉類を作っているビニールハウスからなるエリアがあるのを韓国の新聞でたまたま読んだのでちょっと見てみたいと思ったのだ。
低所得者が住むビニールハウス村とは違い、こちらは専業の花卉類を作っているエリアだ。
雨がひどくなってきたので歩きづらい。
ポクチョン駅の上に出ると回りは幹線道路とその上に高速道路。
きわめて殺風景だ。
が、花卉ビニールハウスのエリアはすぐに見つかった。
  
※福井駅近くの花卉ビニールハウスの集まったエリア

あいにく雨がひどい上、ビニールハウスがあいておらず、人もいないので詳しく見ることはできなかった。
ビニールハウスには一つ一つ看板が掲げられていて農園名や連絡先などが書いてある。
蘭を栽培しているビニールハウスがあったので中を見たかったのだがここも人がいない(^^;)
が、ソウルにもこんなエリアがあるのを確認できただけで満足。
雨がひどいのでこの辺で花卉ビニールハウスを見るのをやめて駅に戻った。
この後は清譚駅へ行った。
ここからアプクジョン駅までのハイソなエリアを見ながらゆっくりと歩いてみるつもりである。
幸いなことに雨がやんできた。
高級カフェが並ぶこのエリアは建物のデザイン自体が独特なものが多くて街歩きが楽しめる。
時間をみるともう昼をまわっていた。
そういえばお腹が空いてきた。
朝から雨の中ずっと歩きっぱなしだ(^^;)
清譚駅とアプクジョン駅のちょうど中間点あたりだろうか、雑居ビルの地下に韓国料理のごくありふれた食堂を見つけたので入る。
体が冷えてしまったので熱くて辛いものをと思い、テンジャンチゲ(4000W)を頼んだ。
店内は会社の昼休みだろうか、サラリーマンでとてもにぎわっていた。
おかずは5種類、いずれもおいしかった。

※テンジャンチゲ

テンジャンチゲは辛さが強くてまたえのきだけがたくさん入っていて満足だった。
午後はインサドン、ピマッコルなどのエリアを歩き回り、インサドンの伝統茶店で休憩した。
歩き回ってばかりなのでちょっと足が疲れてきた(^^;
イエチャッチプというガイドブックに載っている店だが店内は適度に暗くて伝統音楽がかかり雰囲気の良い店だった。
大好きなメシル茶(梅実茶)を頼んだ。
  
このまま寝てしまいそうなくらい落ち着いた店だ。
メシル茶、確か5000Wだったが店の雰囲気代が多くを占めているかもしれない。
いや〜、今日は朝から雨の中ずっと歩き通しだ。
あとは金浦空港のEマートで買い物しかすることがない。
明日からまた仕事、帰りたくないなあと思いながらメシル茶を味わう。
Eマートでは例によってバッグがパンパンになるまで各種食料品を買い込んだ(^^;)
これがまた楽しいのだ。
免税店やブランド品には全く興味がないので安上がりだし(笑)
帰りのJAL(JAL8834便 金浦19:40→羽田21:35)の機内食はこんな感じだ。

こうして今回の韓国旅行はおしまい。
地下鉄に乗って普通の駅を乗ったり降りたり。
これは次回も続けようと思う。


目次へ戻る

たびのきろくへ

トップメニューへ戻る