訪韓25回記念 ドラマロケ地をめぐる韓国南部5日間の旅(2006年4月30日〜5月4日)・2日目

   
※光州→晋州行き高速バス                  ※南江にかかるライトアップされた晋州橋



5月1日(月)
 今日は午前中に韓国ドラマ「あんぱん」に出てきた白羊寺を観て午後は晋州へ向かう予定である。
白羊寺、ガイドブックにはほとんど載っていない。
韓国ドラマ「あんぱん」で、主人公のハンガラン先生が授業の準備のために写真を撮りに行く設定で白羊寺が登場する。
ドラマの中では全州から白羊寺駅まで鉄道を使って行く設定だった。
が、あちこちの韓国内観光サイトで調べてみるとどうも白羊寺駅からお寺までの距離が長すぎるのと駅からお寺までの交通手段がはっきりしない。
手元にある韓国の「観光交通時刻表」で調べると光州総合バスターミナルから市外バスが出ているようだ。
で不安になって昨日光州駅の観光案内所でたずねた訳だ。
光州総合バスターミナルからは1時間に1本の割合で市外バスが出ている。
所要は1時間、3800Wである。
 


まずはバスターミナル地下の食堂街でビビンバの朝食を食べる。
相変わらずたくさんのおかずが出てくる。
これだから地方の食堂は楽しみだ。

9時10分過ぎの白羊寺行きバスに乗る。
半分くらい席が埋まった。が、このうちほとんどは途中の小さなバスターミナルで降りてしまう。
バスは高速道路を走り続け1時間弱で白羊寺停留所に着いた。
山の中の小さな売店の前が白羊寺停留所だ。

※白羊寺停留所。鳥の声だけが聞こえるのどかなターミナルだ。

チケット販売窓口で帰りのチケットを買おうとしたが閉鎖されて張り紙があった。
チケットは売店で買ってください、とのこと。
ジュースやお菓子などを売るその売店のアジョッシから帰りのチケットを買う。

肝心の白羊寺までは停留所から歩いて20〜30分ほどかかる。
のどかな山道が続く。桜も咲いている。
今、韓国にいることを忘れてしまいそうだ。
途中、民泊村入り口なる案内看板を見つける。
こんなのどかな山の中での民泊もいいなあと思う。
山道に沿ってカラフルなちょうちんがずっと飾り付けられている。
ちょうちんを見るとハングルで「お釈迦様がいらした日」とある。

そういえば韓国では旧暦でお釈迦様の誕生を祝っていたのを思い出した。
20〜30分ほどゆっくりとのどかな景色を楽しみながら歩いていると白羊寺へ着いた。
ドラマに出てきた場面を思い出しながら境内をゆっくりと見てまわる。
本堂もやはりお釈迦様の誕生日を祝うカラフルなちょうちんがたくさん飾られていてとてもきれいだ。
本堂の後ろにはこの1月に雪の中寒い思いをして歩いた内蔵山が控えている。
いい風景だ。
 
本堂の壁の独特の色彩模様や屋根の丸みを帯びた感じ、同じ仏教でも日本とは違うようで興味深い。
せっかく1時間かけてきたのだから本堂脇に腰かけてしばらく景色を楽しむ。
参拝客は多いがほとんどはマイカーで来ているようだ。
この白羊寺、名前の由来は調べると諸説あるようだが当時、ある説法の上手な和尚の話を白い羊までもが聴きに来ていたから、というのが
大勢のようだ。
午後は再び光州総合バスターミナルへ戻り、今度は高速バスで晋州へ。
時刻は13時を過ぎている
晋州は初めて行く街なのでとても楽しみだ。
晋州までの高速バスの便は少ないのであらかじめ前日に時刻を調べておいて正解だった。
所要は2時間45分、運賃は確か優等高速バスで12000W程度だったと記憶している。
バスは途中、シジミの産地で有名なソムジンガン脇のサービスエリアに寄って休憩した。
そういえば昼はまだ何も食べていないことに気づく。
サービスエリアの売店でキムパブを買う。

バスはほぼ時間通りに晋州高速バスターミナルに着いた。
光州から163キロ、2時間45分、結構長い移動だった。
小さな高速バスターミナルを出るとタクシーの運ちゃんの営業がしつこい(^^;)
まずは旅館街のある市外バスターミナルへ移動する。
ここから1.5キロほど離れているがタクシーに乗るほどではない。
街の中を南江という川が流れている。
南江にかかる橋にはやはり例のお釈迦様のちょうちんがズラッと飾られている。
20分ほど歩き、晋州市外バスターミナルへ。
なるほど、地図どおり旅館やモーテルがたくさんある。
どこに泊まろうか...いろいろ物色する時間がまたなんとも楽しい。
どうせなら南江沿いの景色の良さそうなところが良い。
と、川沿いに建つ、ロッテモーテルというきれいなモーテルを見つける。
フロントで川沿いの部屋をお願いします、と試しに言ってみた。正解だった。
ロッテモーテルはPC付きの部屋だと1泊40000W。
部屋はきれいでとても広く、ベッドも大きい。
冷蔵庫にはティーバッグの韓国茶やインスタントコーヒー、無料のドリンクも入っている。
おなじみの給水給湯器もある。これは便利だ。
  
※南江沿いに建つロッテモーテル              ※部屋からの風景

さっそく荷物を置いて街へ。
ここからすぐのところに晋州城址があり、広い公園となっているところがある。
  
ここの展望台からは晋州市内がよく見渡せる。
高い建物がほとんどないのも景色が良い理由の一つだ。
銭湯の煙突がやたらとあちこちに見える。
モギョクタン(銭湯)が多い街なのだろうか。
教会もあちこちに当たり前のように見つけることができる。
韓国ならではの風景だ。
次にここから2キロほど離れた中央市場へ。
昔ながらの在来市場が広がっていてここはとても楽しめた。
八百屋の大根、日本とは形がだいぶ違う。
カブのようにまるまるとして長いものが多い。
鶏肉屋のまえでは生きた鶏が入った檻がったし、八百屋ではどこもチャメ(まくわうり)を売っていた。
もうまくわうりの季節なのだ。
 

犬小屋を山のように積み上げている雑貨屋もある(^^;)
プラモデル屋さん、これは初めてみた。「晋州模型」という個人商店だ。
ショーケースにはヘリコプターの模型が飾られている。
魚屋の前では猫がウロウロしていてとてもおかしかった。

だいぶあちこち歩き回ったところでお腹が空いてきた(^^;)
モーテル付近の南江沿いにうなぎ専門店がたくさん並んでいるのをさっき見て気になっていたのだ。
さっそく1軒のうなぎ屋へ入る。
カンナルチャンオという店だ。訳すと「渡し場のうなぎ屋さん」みたいな感じだろうか。
うなぎ屋といっても日本のように古びた平屋の食堂ではなくきれいな建物だ。
窓側のテーブルに案内された。
目の前に川が流れていて景色が良い。
まずはビールを頼む。暑い中結構歩いたのでビールがおいしい。3000Wだ。
メインのチャンオクイ(うなぎ焼き)は15000W。
塩焼きにするか、醤油味にするか、韓国風の甘辛いヤンニョム風味にするか選べるので私はヤンニョム味でお願いした。
まずはおかずが数皿並ぶ。
 
キャベツの千切り、チヂミ、韓国風の冷奴、うずらの卵。
そしてボンデギ(蚕のさなぎ)も(T.T)
それにサンチュやエゴマの葉、にんにくスライスや味噌などが出てきた。
しばらくすると鉄板の上でジュージューいっている、うなぎが出てきた。
とてもおいしそうだ。
 
サンチュやエゴマの葉に味噌とにんにくスライスをのせ、このうなぎをのせて巻いて食べるのである。
初めて経験する味だ。
うなぎの風味だけを純粋に味わうなら日本風の醤油の味付けがいいが、うなぎとニンンクや味噌が合わさった味はこれまた予想以上に
ぴったりでおいしかった。
最後にインスタントコーヒーを1杯もらって店を出た。
ところで、おかずで出てきた蚕のさなぎは......さんざんまよったあげく??食べることができなかった(^^;)
明日は2年ぶりの南海訪問だ。





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