冬の沖縄・久しぶりの離島も楽しむ旅(2007年12月8日〜12月10日)・1日目
    

            

12月8日(土)

 南国独特の気候が楽しめる夏の沖縄もよいが本土では経験できないような冬の暖かい沖縄もお気に入りである。春、うりずんの頃の沖縄もいいし(笑)要は1年中沖縄が良いのであるが今回は冬の沖縄を楽しみに行くことにした。
 いつものように羽田空港でカレーを食べる。空港内はまだ朝7時過ぎだというのにかなりの混雑ぶりだ。

※羽田空港ではやっぱりカレーライス(笑)

搭乗口のモニターを見ると沖縄の現在の気温はこの時間でもう19度とのこと、10度以上も暖かい。
  
※7時台ですでに19度。本当に沖縄は暖かい。


8時発のJAL903便に乗る。ジャンボの機体だがほぼ満席だ。途中、特に揺れることもなく那覇に着く。
那覇空港のビルの外に出ると暖かい空気に包まれる。これがとても気持ちよい。

※那覇空港内。いつ来ても色とりどりの花が飾られ南国の空港の雰囲気いっぱい

今日は午後から糸満を少しぶらっとまわる予定であるがまだお昼前、まずは牧志公設市場から農連市場へと歩く。
このあたりは古い沖縄の雰囲気が残っていて何度訪れても飽きない。
ぶらぶら散歩を楽しんでいるうちに開南のあたりまで来てしまった。糸満行きのバスはここを頻繁に通るのでここから糸満へ行くことにしよう。
お腹が空いてきた。食堂を探すために開南かいわいを歩き回る。
与儀公園のあたりまで来た時に1軒の小さな食堂を見つけた。
店の前にメニューがたくさん掲げてあるのだが「年金定食」、「サラリーマン定食」、「逆転丼」などユニークなものがある。
  

「サラリーマン定食」がちょっと気になったので入ってみた。
店内はカウンター席が10席ほどと小さなテーブル席が少々、そして狭い座敷席のみ。
サラリーマン定食を頼む。が、おかずの一つになっているさしみを切らしているという。
「少し待ってくだされば市場でさしみを買ってきますので」というお店の方のセリフもなかなかいい。
サラリーマン定食は諦めてもう一度メニューを見る。
「けいさつ前通りランチ」というこれまたユニークなメニューを発見した。
確かにこの食堂は那覇警察署のすぐそばにある(笑)
「けいさつ前通りランチ」(600円)を頼む。これはすぐにできるそうだ。
出てきたものは写真の通り、メンチとコロッケ(かぼちゃコロッケだった!)、アジフライに目玉焼きのようなもの、ナポリタンにサラダ、それにご飯とみそ汁だった。

※「けいさつ前通りランチ」600円。ボリュームたっぷりでお腹も満足。


とにかくボリューム満点だ。沖縄の食堂らしくてなかなかだ。
写真では感じにくいがナポリタンはこれだけで1人前近くある(^^;)
どれも私の好みに合う味で楽しめた。
ちなみに食べ損ねたサラリーマン定食は600円、中身はご飯とみそ汁にさしみ、サラダに卵、それにコロッケが付くそうだ。
お腹が満足したところでバスで糸満へ向かう。
糸満は昔一度行ったきりなので久しぶりだ。
バスの車内には「燃料費高騰により冬季の冷房を停止させていただきます」の張り紙がしてあった。

※冬季の車内冷房を停止ずる旨のバス車内張り紙。

そう、沖縄は冬でも暑い日があるので冷房を使うのだ。
1時間ほどで糸満バスターミナルに着く。確か運賃は500円程度だった。
海のそば、ひっそりとした街のなかにあるバスターミナルだ。
海のほうへ歩く。那覇空港に着陸直前の飛行機が見える。
  
※糸満のバスターミナル付近にて。那覇空港着陸直前の飛行機。右は糸満バスターミナル。付近は極めて閑静。


しばらくここで飛行機を見て暖かい風に当たりながらぼんやり過ごす。
とても心地よい風が吹いていて眠くなってくる。
沖縄では何もせずにぼんやりと過ごす時間が大切だ(笑)
糸満中央市場を見る。
人はほとんどいなくて何だかどんよりとした空気に包まれている市場だ。
南国の市場らしく造りが開放的である。
  

漁港が近くにあるせいか鮮魚の店も目立ったが菓子店もあちこちにあった。
黒糖系のお菓子はどれもおいしそうだ。
市場はどんなタイプのものであれ、その土地の様子が感じられてとても興味深い。
あちこち歩き回り、夕方近くになったので那覇に戻る。
今日の宿泊は1泊3800円の三和荘という小さなホテルだ。一応ホテルだが利用してみての印象は韓国の荘旅館並みか(笑)

※壷屋の路地裏にある三和荘。1泊3800円と安い。

ここは壷屋の路地裏にあり、安そうなので以前からちょっと目をつけていたのだった。
中に入るとゴチャゴチャした狭いロビーで台湾人と思われる人たちが数名話をしている。
日本人は見かけない。
壁には「高雄区農業改良場」のカレンダーが掲げられている。

※ホテル内には台湾のカレンダーが(^^;)


フロントでホテルのおばさんにチェックインしようとして話しかけようとするとおばさんから中国語で話しかけられた(^^;)
とっさに私は「我是日本人!」と返事をする(^^;)
なんだかここは台湾みたいだ。
「あら、日本の方ね。」と訛りのある日本語でおばさんが答えた。
面白いホテルだ。
宿帳に記入を求められる。
この日、日本人は2人ほど泊まっていたようだがそれ以外は全部台湾人だったことが分かった。
インスタントコーヒーなど簡単な飲み物は無料で飲めるようになっていた。
部屋はバストイレつきだが狭い。
寝るだけなら充分だ。
  
※部屋は質素。寝るだけなのでこれで充分。

夜は桜坂社交街にある「ブラットバー カラカラ」に行く。
化学調味料を使わず、沖縄産品を積極的に使った料理が美味しく、泡盛の種類も多いのでお気に入りの居酒屋だ。
まずはオリオンビール生と苦菜スーネー(苦菜の白和え)を頼む。
苦菜の苦さと豆腐の香りがよく合っていておいしい。
  
※オリオン生ビールと苦菜スーネー(和え物)。苦菜の苦味がクセになる。

次に島野菜の天ぷらを頼む。
ここでいう島野菜はゴーヤーなど沖縄独特の野菜ではなく沖縄で取れた野菜という意味だ。
ナスやサツマイモ、ヤングコーンなど数種類あり、本土でもよく見かけるのだが沖縄産はやはり味が少し違うという。
その天ぷらを粟国の塩をつけて食べる。
この塩は旨みが本当に感じられて天ぷらにぴったりだ。

※島野菜の天ぷら。旨みのある粟国の塩とぴったり。

最後に泡盛と豆腐ようを楽しむ。
泡盛は種類が多すぎて迷ってしまう。
こういう時はお店の方に頼るのが一番だ。
好みをいうと「春雨秘蔵酒」というのを出してくれた。
43度、1杯で1000円である。
このこの1杯をストレート→ロック→水割りの順で少しずつ飲む。

※最後に泡盛(春雨秘蔵酒)と豆腐ようでしめくくる。

今まで私が飲んでいた泡盛はインスタントコーヒー、この春雨秘蔵酒はきちんと豆をドリップした淹れたてのコーヒー、そんな風に例えることができる。
香り豊かでどっしりとした味、嫌味のない存在感。
初めて経験する味の泡盛だった。
ちょうどいい気分になったところでお店を出る。
お店の近くの丘には希望が丘公園という広くて見晴らしのいい公園がある。
実は猫もたくさんいるので沖縄訪問の際は必ず立ち寄る場所なのだ。
夜の公園もまたなかなかの雰囲気だ。
飲んだ後はラーメンが食べたくなるがここは沖縄、やはり沖縄そばである。
宿に帰る途中で1軒の沖縄そば屋に入る。
まる安そばというこのお店、24時間営業で調理場は店内で客席カウンターは外にある、露店のような面白い造りの店だ。
こういうタイプの店は沖縄でよく見かける。
本土だったら冬は寒くて無理だ。
タクシーの運転手さんが次々と食べに来る。
タクシーの運転手さんに人気なら間違いない。
沖縄そばを頼んだら素朴な味で楽しめた。

※素朴な沖縄そば。飽きない味だ。

もう12時近い。
今日の予定はこれでおしまい。
明日は飛行機で久米島へ行くことになっている。

もくじへ

たびのきろくへ

トップメニューへ


アクセス解析